今年は例年よりも早い8月すぎから猛威を奮っているRSウイルス。
今回は小児科医の水野先生と看護師の私、それぞれの視点からRSウイルスについてお話していきます。
看護師みなみ:
RSウイルスは、大人では鼻風邪程度の軽い風邪ですが、2歳以下だと重症化することも多いです。
今年はとても流行しているようですね。
水野先生:
そうなんです。
今年は早くから流行し始めて、まだまだ患者さんは後を絶たない状況です。
看護師みなみ:
RSウイルスは赤ちゃんだと、すぐに入院になってしまうことも多いですよね。
水野先生:
ちょっと咳をしてぐったりしているなと病院に連れてきて、そのまま入院になるケースも少なくありませんし、一度受診しても、数日経つと悪化してしまうということもあります。
水野先生:
RSウイルスは接触感染と、飛沫感染、どちらもで感染するので、予防として大切なことは手洗い・うがい・マスクです。
特にマスクは忘れずにつけるようにしてほしいですね。
看護師みなみ:
RSウイルスは、アルコールで死滅する菌なので、おもちゃやドアノブ、テーブルなどこまめに拭くのも効果的です。
水野先生:
上の兄弟が幼稚園や保育園からもらってきて、赤ちゃんに感染するというケースが多いので、保育園や幼稚園のお迎えの時は、下のお子さんは抱っこしていくのがよいと思います。
「わー赤ちゃんだ〜」とウイルスのついた手で触れられることも防げますからね。
お子さんが1歳未満の場合には
①人混みを避けて、風邪症状の人とはなるべく接触しない
②マスクは必ず着用してもらう
③食べ物のシェアはしない
この3つにも、ぜひ気をつけてほしいです。