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  4. 「できないことをできるように」は、本当に子どもの幸せにつながっているのだろうか

「できないことをできるように」は、本当に子どもの幸せにつながっているのだろうか

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先日、こんな記事を見つけました。それは、逆上がりができない少女とそれを熱心に指導する先生のお話です。一生懸命に練習した少女はとうとう逆上がりを成功させ、先生は大喜び。しかし、その後の少女の衝撃の一言が先生の心に突き刺さったのでした。できなかったことが、できるようになることで子どもは本当に幸せになれるのか?について考えさせられるお話です。

苦しい練習の末、逆上がりができるようになった少女の驚きの一言

先日、こんな記事を見つけました。

はじめて逆上がりが出来た女の子:成功後の一言が指導者を撃ち抜く

この記事に登場するのは、逆上がりができない女の子とひとりの先生。

授業中に一生懸命練習するものの、とうとう逆上がりを成功させることができなかった女の子。
そんな姿を見た先生は、思わずこう声をかけました。

「一緒に放課後練習しよう」

そして、その日から女の子と先生の特訓の日々が始まります。

何回やってもできない…それでも諦めずにアドバイスをし続ける先生と、挑戦しつづける女の子。

そして…

ある日女の子はついに逆上がりを成功させたのです。

苦しくて長い練習の日々を乗り越えての成功。先生と女の子は思わず笑顔を浮かべました。

…と、ここまでは、「努力して、やっとの思いで一つのことを成し遂げることができた」という多くの人が好む“努力の美談”のようにも聞こえます。

しかし次の瞬間、満足そうな笑顔を浮かべる先生に女の子は衝撃の一言を口にしたのです。

「もうこれで、逆上がりの練習しなくて良いんだね!!」

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できるようになることは、本当に子どもにとって幸せなことなのか

この先生の中では、「できないことをできるようにすること」は、どんな子どもにとっても良いことだ、という思い込みがあったのだと思います。だからこそ、一生懸命逆上がりができるように少女をサポートし励ましました。

しかし、その結果、少女が発したのは「もう、逆上がりやらなくてもいいんだね!」という言葉でした。

そこには、

①子ども自身は本当にその「できないこと」を「できる」ようにしたいのか
②「できる」ようになることと、それを「楽しむ」ことは違う


という視点が足りていなかったのではないかと思います。

(1)子ども自身は本当に「できないこと」を「できる」ようにしたいのか

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「たとえ嫌いなことであっても、努力してできるようになるべきだ」という考え方が広く受け入れられている社会において、「できないことを、できるようにしたほうがいいのか」という問いを持つこと自体が難しいことだと思います。

特に、教師や親といった子どもを「教育」する立場におかれているならなおさら。

でも、「できないこと」なんて世の中には無限にありますし、大人はもしかすると自分の「やらせたいこと」を子どもの「やるべきこと」にすりかえているかもしれません。

また子どもはそんな親や教師といった周囲の大人の期待を敏感に感じ取って、それに応えようとします。

だからこそ、この女の子は「先生は、私に逆上がりができるようになってほしいんだな」という気持ちを感じとって、一緒に努力するということを選んだのだと思います。

しかし、本来ならば「教育」とは、外から押しつけて何かを為させるものではなく、子どもの中にあるものを引き出して伸ばすもの。

子どもの中にある気持ちを本当に大切にするためにも、
「塾に通いたい?」「スイミングやりたい?」といったYes or Noの質問で投げかけるのではなく、
「何がやりたい?」「やりたい習い事はある?」といったオープンクエスチョンで語りかける…

そんな子どもの主体性を大切にする関わりを日ごろからしていきたいな、とこの記事を読んで考えさせられました。

(2)「できる」ようになることと、それを「楽しむ」ことは違う

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この記事を書いた人

ともかママ

ともかママです。子どもが幸せで楽しい人生を送れるように、様々な人から話を聞きつつ、自分なりの愛情をめいいっぱい届けてあげたいな、と思っています。...

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