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公開 2015年10月16日  

育児ストレス感じていませんか?不安やイライラを解消し、自律神経を整えるセルフケア

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緊張の連続の育児や多忙な生活を送るうちに、不安感やイラ立ちを感じやすくなったり、
便秘や肩こり、冷えなどに悩まされることはありませんか。環境を変えることはできなくても、私たちの体や呼吸の反応をコントロールすることはできます。今回は自分の体の状態に気づき、コントロールする方法をご紹介いたします。


不調の原因になりそうな、心身の緊張に気づく

皆さんが一日のうちで一番リラックスしているのは、どんな時でしょうか。

お風呂に入っている時?テレビなどを見てくつろいでいる時?家族やペットなどと団らんしている時?朝起きてまどろんでいる時でしょうか?

その時をイメージしてみて下さい。そして、その時の体や心の状態を再現してみましょう。
・頭や顔の筋肉はゆるみ、肩や首もゆるんで温かく、腕脚もダラリとしています。
・呼吸はゆったりと深く、お腹もリラックスしていることでしょう。

その上で今度は、日常生活でストレスを感じる時、もしくは普通に生活している中でも 、先のリラックス状態よりかは緊張度が上がっている時を、思い浮かべてみます。もしくは今このコラムを読んでいるのが満員電車の中であったり、子どもにせかされている時であったり、ケンカの最中だったりした場合、最上のリラックス状態の時と比べてみましょう。

・呼吸の深さはいかがですか?
・頭や顔の筋肉のこわばり具合はいかがですか?
・首や肩の位置はいかがですか?
・胸やお腹周りの硬さはいかがですか?
・腕や脚の筋肉のこわばり具合はいかがですか?
・手足の先の冷えや汗はいかがですか?

こうして客観的に見つめてみると、リラックスしている時と、緊張したりイライラしたりしたりコリを感じそうな時では、様々な身体的に具体的な違いがあることが分かります。

心は見えませんし、不定愁訴も直接の原因が分からないものですが、心の不安や緊張は、こうして体のこわばりとして見た目や感覚としてはっきり感じることができますし、それらのこわばりが積み重なって、胃腸の乱れや冷え、腰痛等として表れることは想像に難くありません。

まず第一に大切なのは、そういった体の緊張や呼吸の変化を「観察」するクセをつけること、そして積極的に「気づく」ことです。気づくことができたら、その体の緊張を「ゆるめる」「ほどく」ことができます。

身体を変えれば心が変わり、自律神経やホルモンの分泌状態も変わります。「楽しいから笑顔になる」のでなく「笑顔をつくるから楽しくなる」のと同じですね。

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体の力・こわばりをほどき、ゆるめよう。

実際に、イライラいすることやストレスを感じることがあって、その時に呼吸が止まっていたり、身体が固まっていたりすることに「気づいた」とします。

そこから、
・温泉に浸かっている
・大好きな花の香りに包まれる
・愛犬が駆け寄ってくる
という、最上のリラックス状態を反射的にイメージして、ふ~とため息がもれて呼吸が深くなったり、こんにゃくのように体がゆるんで温かくなったりする…そういった訓練を繰り返していきます。

コツは、そのリラックス状態の時の体の温かさやゆるみ感を、体感として記憶することです。小さいころ好きだった母の料理の味、かいだ香り、懐かしい景色…五感に刻まれた心地良い記憶って、ありますよね。

そのように、積極的に味わい体で覚えていくのです。ヨガやピラティスなど、様々なエクササイズも、血行を良くし、本来のリラックスした健康で快適な心身の状態を再現して記憶するためとも言えるかもしれません。

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おわりに

いかがでしたか?不安やイライラを感じて不調になるのは、無意識だから起こる反応です。しかし、私たちは練習によって無意識を意識に変えていくことができます。

意識から心身は変わっていくのです。皆さん自身の健康を、皆さん自身の手で紡ぎ出す助けとなりますように。

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