妻が子連れでアメリカ転勤したので、退職してアメリカに引っ越してきた駐在夫のブルースです。アメリカの保育園に通っている息子の卒園の年齢が近づいてきました。早いもので小学生になるのか、と感慨に浸っていたのだけれど、どうも様子が変です。
保育園の次は幼稚園?アメリカの学校制度が想像以上に複雑だった
8,813 Viewアメリカ人の友人から、「息子さん、来年はいよいよKindergarden(幼稚園)進学だね」と言われました。「いやいや、我が家は保育園児だから」と言い返したのだけど、何かが違うようです。
Kindergartenは「幼稚園」じゃないの?
10月生まれの息子は、現在、日本でいう年中さんです。アメリカの学校は秋から新年度になるので、息子は夏休み明けから、日本の友達より一足先に年長さんになります。
年度が終わるということで、夏休み前に、保育園の卒園式が開催されました。卒園していく子どもが歌う姿をみながら、1年後にはうちの息子もこんな風に卒業して小学校(Elementary School)の1年生になるんだな、と感慨にふけっておりました。
そしていよいよ卒園式もクライマックス。園長先生が巣立ちの言葉を述べます。真剣に聞いていたら、最後に「これから皆さんKindergartenで頑張ってくださいね」という一言。
あれ?みんな小学校に進学するんじゃないの?
アメリカの幼稚園は小学校と同じ扱いになる??
「保育園を卒園したら幼稚園に入園する!」という寝耳に水の情報に驚き、いろいろ調べました。
どうやら、日本の幼稚園と小学校は、アメリカのKindergarten(辞書では幼稚園)とElementary School(辞書では小学校)の両者は、厳密には対応しないようなのです。
アメリカの学校制度は州によって異なっていて、我々が暮らしている州では、「義務教育はElementary School(小学校)から始まる。Elementary Schoolの最初の1年目をKindergartenと呼び、それ以降が1年生(Grade 1)、2年生(Grade 2)」となるとのこと。つまり、ここでいうKindergartenは日本でいう任意教育の幼稚園ではなくて、Elementary Schoolの学年のひとつ、義務教育の小学校1年生のことのようです。
同僚が「息子さん、来年からKindergartenだね!」と話してきたときに、「いやー、我が家は保育園児だから幼稚園(Kindergarten)は行かないんだ。そうか、君の家は共働きじゃないから幼稚園だったんだね!」と得意げに答えていたのだけど、私が完全に間違えていました。
知れば知るほどどややこしい、アメリカの学校の仕組み
ようやく、息子が来年からKindergartenに行くことを理解したので、学校を見学しに行きました。そこは小中高一貫の私立の学校でした。そこでも再びカルチャーショックです。
「5年生のクラスは、この学区の小学校、6年生のクラスは隣の学区の小学校の卒業生が編入してくるから突然クラスが大きくなるんですよ」とのこと。
どうやら日本の学校制度のように小学校6年→中学校3年→高校3年、という決まりはなくて、また郡(County)ごとに5→4→3とか、4→4→4とか、6→0→6とか、サッカーのフォーメーションのごとく様々なバリエーションがあるようです。Kindergartenも1年だったり2年だったりまちまち。
自由の国とはいえ、もっとわかりやすくしてくれー、と思ってしまいました。
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