1. 総合トップ
  2. >
  3. 子育て
  4. >
  5. 子どもの好き嫌いが悩ましい…そんな時に思い出してほしい、魔法のルール。

子どもの好き嫌いが悩ましい…そんな時に思い出してほしい、魔法のルール。

子どもの好き嫌いが悩ましい…そんな時に思い出してほしい、魔法のルール。のタイトル画像

子どもの少食・偏食に悩むパパやママの心がラクになる本、『食べない子が変わる魔法の言葉』(山口健太著/辰巳出版)よりその一部をご紹介!

前回のご紹介から読みたい方はこちら。

魔法のルール 1日1分!


「食べない子」が変わるためにお母さんに意識してほしい「魔法のルール」をお伝えします。

まず、なにより一番大切なことを「魔法のルール」1つ目に挙げます。

それは「1日1分!」です。

厳密に1分を守るという意味ではありません。

「やりすぎない」ための目安として、「1日1分」を意識しましょう。

「食べない子」 が変わるには、1日に何時間もかけるよりも、少しずつ取り組んでいく方が大切だからです。

オススメの時間帯は、忙しい朝ごはん時よりも、比較的余裕が生まれやすい晩ごはん時です。

「今日は余裕がないな~」という日はお休みして、自分が食事を楽しむことを優先させましょう!

それくらいの軽い気持ちのほうが、むしろうまくいきます。

カウンセリングに来る「食べない子」を持つお母さんは、すでに色々な工夫を自分なりに試していることが多いです。

それでもなかなか食べてくれず、周りに 相談しても「そのうち食べられるようになるから大丈夫!」とだけ言われて、具体的な解決策が提示されなかったり、挙げ句の果てには「好き嫌いが多いからあまり甘やかさないでください」「栄養が足りていないのでちゃんと食べさせてください」などと、責められたりするケースも少なくありません。

だからこそ、私としても、お母さんの仕事を必要以上に増やしたくはないと思っています。

無理をせずに、できるところから取り入れてくださいね。


魔法のルール 4つの"しすぎ"を手放す


「食べない子」が変わるために、まずはお母さんが「自分にはどの"しすぎ"の 傾向があるか?」を考えてみましょう。

私はこれを「大人の4つの"しすぎ"」 と呼んでいます。

具体的には次の4点です。

1 イライラしすぎ
2 不安になりすぎ
3 プレッシャーのかけすぎ
4 放置しすぎ


イライラしすぎ」は、食べてくれないことでイライラしてしまい、食卓がギスギスした雰囲気になり、子どもがさらに食べなくなるというケースです。

「楽しい」があっての「食べられる」ですから、これでは食は進みませんね。


不安になりすぎ」は、子どもが食べないことを、必要以上に心配しすぎるケースです。

大人の不安が子どもにうつり、余計に食べなくなってしまいます。

もちろん、子どもが食べないと不安になる気持ちはよく分かります。

それ自体は悪いことではありませんので、本書でその不安を解消していきましょう。


プレッシャーのかけすぎ」というのは、たとえば「これくらい食べなさい!」 という圧力が、その子のキャパシティを超えてしまうケースです。

2018年6月に静岡県で当時小学6年生の児童が、担任から給食の牛乳を飲むよう強制されてPTSDを発症したとして、家族がその小学校を管轄する町に対し、250万円の慰謝料を求める訴えを起こしました。

この報道からも分かるように、子どもにプレッシャーをかけすぎると、食事のトラウマから精神障害を起こすこともあります。

実際、私が会食恐怖症の642人に取ったアンケートでは、4分の1に当たる162人が「親からの食の強要が会食恐怖症の発症のきっかけになった」と回答しました。


放置しすぎ」というのは、特に偏食がちな子が少しでも食べるように「好きなものしか食卓に出さない」などのケースです。

これでは食べられるものがいつまでたっても広がりません。


子どもの体質だけではなく、この「大人の4つの"しすぎ"」が原因で食べられない場合が、思っている以上に多いのです。

「食べない子」が変わるために、 まずはお母さんがこれらの"しすぎ"を自覚し、そして手放しましょう。

それが、 「食べない子」が「楽しく食べられる子」に変わる第一歩なのです。


魔法のルール お母さんにかける魔法の言葉


私がオススメする魔法の言葉があります。それは、お母さん自身にかける、魔法の言葉です。

子どもが食べてくれない時や、つい「なんで食べないの!」と言ってしまいそうになった時に、この言葉を心の中で唱えてみてください。

それは......「そうきたか!」という言葉です。

「食べない子」のみならず、普段子どもが問題を起こすと「はぁ、またか......」と落ち込んだり、「どうしよう!」と深刻になったり、「なんでそんなことをしたの?」と怒りたくなりますよね......。

もちろんその気持ちは自然なことですが、 あまり感情的になりすぎると、平常心に戻るには時間がかかります。

そんな時、「そうきたか!」と、心の中で唱えてみましょう!

すると、気持ちが引き締まり、感情的になるのを防げるので、「よし、それならやるべきことをやろう!」「今度はどの作戦でいこうかな?」と心を切り替えて、前を向くことができます。

今日から使える魔法の言葉です。

ぜひ試してみてください。


子どもの好き嫌いが悩ましい…そんな時に思い出してほしい、魔法のルール。の画像1
イラスト:こたきさえ

年齢が上がるにつれ、お子さんとの知恵くらべになっていくかもしれません。こんなしたたかなセリフも飛び出すかも!?「これもまた成長!」と思いましょう

魔法のルール スモールステップを大切に


「食べない子」が「楽しく食べられる子」になるためには、大人と子どもの「食べるまでのステップのズレ」を認識する必要があります。

大人が想定する「食べられない」→「食べられる」までのステップは、

「苦手なものがある」
→ 「一口でも食べさせてみる」
→「子ども用に取り分けてみる」


くらいのものです。

しかし、子どもが実際に感じているステップは、次のようなイメージです。

「苦手なものがある」
→「食卓に並んでいる」
→ 「パパママが食べている」
→「その食べ物について関心が出てくる」(これ、なんだろう?)
→ 「その食べ物についての情報を得る」(これって、そういう食べ物なんだ!)
→「食べ物について興味が湧く」(ちょっと気になるなぁ) →「試しに匂いを嗅いでみる」
→ 「ペロッと味見をしてみる」 →「一口食べてみる」
→「自分用として食べる」


これくらいの差があるのですね!


これを頭に入れておくメリットはたくさんあります。

まず「食べていない状態でも、食べるための準備は子どもの内側で始まっている」と理解できるので、あまり焦らなくなります。

そして、1つ1つのステップが非常に細かいので、「今この段階だから、次はこうしてみようかな」と具体的な行動プランを立てやすくなります。

また、子どもとの関わり方として非常に大切なのは、「常にできているところ (少しでも前に進んだ部分)」を見ることです。

そうすると、さらに食べてくれるまでのスピードがアップします。


たとえば「料理の匂いを嗅いだだけで食べなかった」ことがあったとします。

そういう時に今までだったら、「せっかく作ったのに匂いを嗅いだだけで、食べないなんて!」と思っていたかもしれません。

それを、「今日は匂いを嗅いだから一歩前進したな!」と見てあげるようにするのです。

「本当にそれでいいの?」と思うかもしれませんが、まずはここから始めることが大切です。

大人に置き換えてみてください。

「ダイエットのために毎日5キロジョギングしよう!」と思った人がいたとします。

しかし余裕がなくて3キロしか走れなかった日がありました。

そんな時に、周りの人に「5キロ走るって言ってたよね? 全然できてないじゃん。それだったらダイエットにならないよ」なんて言われたら、やる気がなくなりますよね。

それよりも「3キロでも続けられているってすごいね! きっとその調子だったらダイエットもうまくいくと思うよ!」と言われた方が、「よーし、じゃあこれからも頑張ろう!」と思うのではないでしょうか?

ですので、まずは頭の中で先に挙げた「スモールステップ」を意識しましょう。

焦りすぎず、「1ヶ月に1つステップアップしたら順調」といっても良いくらいです。

その上で、「できているところ」を見ていくようにしましょうね!






食事を準備しても、子どもに食べてもらえないとがっかりしてしまうものです。


「食べることに慎重な子が、ようやく一口食べるようになる。」

そこまでに、とても細かい段階を踏んでいるのだと想像すると、おおらかな気持ちになれるかもしれません。


次回も書籍『食べない子が変わる魔法の言葉』から、「食卓と、子どもにとっての自己肯定感」をテーマにご紹介します。

7月7日に公開予定です!




(編集:コノビー編集部 大塚)


当社は、この記事の情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行うすべての行動やその他に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。また、表示価格は、時期やサイトによって異なる場合があります。商品詳細は必ずリンク先のサイトにてご確認ください。

この記事を書いた人
コノビーおすすめ書籍の画像
コノビーおすすめ書籍

コノビーで連載中のライターさんの書籍や、育児中のパパ・ママにおすすめの書籍を幅広くご紹介!
みなさまがお気に入りの一冊と出会えるきっかけになれますように。
...

  1. 総合トップ
  2. >
  3. 子育て
  4. >
  5. 子どもの好き嫌いが悩ましい…そんな時に思い出してほしい、魔法のルール。