「ちちこぐさ」の主人公、トラ吉は旅の薬売り。
奥さんシオリに先立たれ、シングルファザーとなってしまいます。
慣れない育児に戸惑いながらも、息子シロウを連れて旅を続けるトラ吉。
不器用なトラ吉の息子に対する愛情や、
1人で子育てをすることへの不安、
仕事を続けながら子育てをする葛藤。
「ちちこぐさ」は、現代を舞台にした漫画ではありませんが、
トラ吉の悩みには、子育て中のパパ・ママにも共感ポイントがいっぱい。
今回は、作者の田川ミさんからのメッセージとともに「ちちこぐさ」をご紹介します。
トラ吉は夜泣きに効く薬をシロウに飲ませてみるものの、
シロウの夜泣きはおさまりません。。。
毎晩続くシロウの夜泣き。
トラ吉のイライラや泣きそうになる気持ちに、見に覚えがある方も多いのでは?
シロウの夜泣きのその後は、ぜひ本で読んでみてくださいね。
ーシロウがかわいいという声が多いですが、意識されていることはありますか?
ありがとうございます。
あまりマスコット的にならないバランスでの子どもの無邪気さを出すようにしています。
あとは自分の子どもたちの仕草でこれかわいい!と思ったことを
親目線でシロウに反映するようにしています!
ー父子家庭というテーマを選んだ理由は?
父子家庭というよりは子どもと大人で旅させたいなという浅はかな考えが話の始まりでした(笑)
当初は親子ではなく叔父と甥姪だったり血が繋がっていなかったりと、色々自分の中で試行錯誤した結果、
まだ父と子に成りきれてない親子が、母という存在を失ってしまったことで
一緒に旅に出る…というお話の方が分かりやすいかなという感じだったと思います。
ー「ちちこぐさ」の中で伝えたいことはどんなことでしょう?
作品のテーマは親子の成長と絆ですが、
読者の皆さんがそれぞれ感じ取ってくださったものが、その作品のメッセージなので実際にお読みになっていただければと思います。
ーご自身の子育ての中で、苦労されたことや大切にされていることなどがありましたら教えて下さい。
子どもたちが言うことを聞かなかったりするとイラっとしますよね(笑)
最近はどうしてもしめなきゃいけないこと以外はこういうもんだと思って割り切るようにしています。
大切にしようと思っていることはちちこぐさの中に描いてきたつもりですし、
これからも描いていこうと思っています。
ー子育て中のパパママへ一言メッセージをお願いします。
子育ては正解がありませんよね。
目の前の問題に疲れてしまうことも多いと思いますが
"ちちこぐさ”はそんな親御さん達にこそ読んでいただきたい作品です。
人生の中でわずかしかない子育ての時間を一緒に楽しみましょう。
ありがとうございました!
いかがでしょうか?
親子の絆をテーマにした「ちちこぐさ」。
読み終わると、我が子を抱きしめたくなるかもしれません。
「ちちこぐさ」は現在、第5巻まで発売中。
ぜひ読んでみてくださいね!