触れ合うことで「自己肯定感」が育まれたのは、娘よりわたしの方だったのタイトル画像
公開 2016年06月03日  

触れ合うことで「自己肯定感」が育まれたのは、娘よりわたしの方だった

75,596 View

触れ合いによって育まれると言われている自己肯定感。ベビーマッサージの講師をしているわたしが、わが子と触れ合うなかで感じたことをお話させてください。


肌にふれると心がひらく

触れ合うことで「自己肯定感」が育まれたのは、娘よりわたしの方だったの画像1

わたしがベビーマッサージ講師になって8年が経ちました。

最初にベビーマッサージについて勉強し始めたときは子どもとのスキンシップの効果について、「脳にいい」とか「体の発達に役立つ」などと教わりました。

へぇ~そんなにいい効果があるのかと思っていたのですが、その後、自分の子どもと接している中で、もっと大切なことがあることに気が付いたんです。

それは、
「肌にふれると、心にも大きな効果がある」
ということ。

いい子ちゃんだった娘が、背中を撫でたら変わった

たとえば背中を触ると、心が開くと言われています。

大人でも「お疲れさま!」「がんばったね」などと優しい言葉をかけるときに、背中をぽんぽんと軽く叩いたり、撫でたりした経験がある方も多いのではないでしょうか。

撫でられた方は、
なぜか急にそれまでがんばっていた思いが溢れて
胸がいっぱいになってしまう。

背中にはそんな「心を解放する」効果があるんです。

触れ合うことで「自己肯定感」が育まれたのは、娘よりわたしの方だったの画像2

実はわたし自身も、娘の背中に触れることで、娘との関係が大きく変わるという経験をしたことがあります。

離婚前、夫婦関係も悪く、お世辞にもいい家庭環境とは言えなかったわが家。

そんな環境のなかで育った娘は、たった3歳で「大人の顔色を伺ういい子ちゃん」に育ってしまっていました。

言いたいことがあっても、心にため込んでしまう娘。
しかしベビーマッサージを始めて、
娘の背中に触れるようになってからそれが変わったんです。

初めてママにわがままを言ってくれた。

わが家は母子家庭ですので、
それが原因で娘に寂しい思いをさせたこともあるでしょうし、
わたし自身にもコンプレックスがありました。

おかげで娘に「ごめんね」ばかり言って
自分を「ママ失格」だと思いながら
子育てしていたのですが、
それが、背中に触れたおかげで
2人の距離が縮まり、
今では何でも言い合える
かけがえのない関係を築くことができています。

心の距離とからだの距離が0センチになるということ

触れ合うことで「自己肯定感」が育まれたのは、娘よりわたしの方だったの画像3

このように、心の距離とからだの距離には深い関係があります。

みなさんも美容院や整体、マッサージなどに行くと、
いつのまにか自分について詳しく話してしまったことってありませんか?

ひとは髪や体に触れられると、いつのまにか心を許してしまうのです。

触れる距離というのは、つまり「その人と自分の距離が0センチになる」ということ。

逆に、嫌いな人とは近付くのもイヤですよね。
それだけ心の距離が遠いのだと言えます。


背中を撫でることで、
肌に触れ合うことで、
わたしと娘の距離は0センチになれました。

お子さんとの距離。
家族との距離。
みなさんの距離は0センチですか?

娘のため…と思っていたら、救われたのはわたしだった

触れ合うことで「自己肯定感」が育まれたのは、娘よりわたしの方だったの画像4

肌に触れるということは心に役立ち、
人との距離を0センチにしてくれる。

本当に、触れ合うという行為にはすごい力があると思っています。

だからこそベビーマッサージ講師として、今までたくさんの親御さんに、「ぜひお子さんとたくさん触れ合ってください」と伝えてきましたし、「娘の心がひらき、自己肯定感が育まれますように」と、娘にもたくさん触れてきました。


しかし今思い返してみると、
本当に救われたのは、
母親であるわたしのほう
だと思うのです。


育児をしていると、自信を失くすことってたくさんあります。

わたしがこれまで送ってきた人生の影響で、もともと自己肯定感が低かったっていうこともあるかもしれませんが、母親でいることが苦しい時期もありました。

しかし、娘はこんなわたしを完全に受け入れてくれたんです。

そしてこの「完全に受け入れてもらう」という体感が、
わたしを大きく変えてくれた。

育児にも自分自身にも「これでいいんだ、大丈夫」と思うことができるように少しずつなっていったのです。

触れ合うことで「自己肯定感」が育まれたのは、娘よりわたしの方だったの画像5

乳幼児の段階でお母さんとの触れ合いを嫌がる子はいません。
(敏感な個性を持っているお子さんや、恥ずかしいという感情が育ってきた場合はまた別です)


たくさん、受け入れてもらってください。
そして、受け入れてあげてください。


ベビーマッサージ講師をしていると、「やり方がわからないから、どうさわったらいいか教えてください」という質問をいただくこともあります。

そういう場合には、やり方ももちろん教えますが、もっと大事なことも伝えます。

それは、「やり方なんて知らなくても大丈夫!思うままにたくさん触れ合ってください」ということです。


自信がないから、
やり方がわからないと触れない。
であれば、最初は戸惑ってもいいから
とにかく触る。

触っているうちに、
自己肯定感が取り戻され、
手にも自信が溢れ、
好きなように触ることができるようになります。

どうか親子でたくさん触れ合って、
親子共々、自分を大切にできる人となりますように。

Share!