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公開 2016年06月21日  

出産して7年、「産後うつ」がまたやってきた…再体験して気づいた、その原因ときっかけ

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産後7年以上がたち、息子はすっかり”人間”になりました。
今や「産後は遠くになりにけり」。

そんな私を襲ったのは、4月末に手元にやってきた、ある「手紙」でした。


こんなに大変なはずじゃなかった!

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4月末に手元にやってきた、ある「手紙」。

「“それ”が来たら、自分の時間なんてないよ~(泣)」
「できる・できないじゃなくて、”やる”しかないんだよね」


と、噂はいろいろ聞いていましたが、ついに私の番がきたようです。


“それ”が始まってからも、
先輩ママたちから経験者は語るばりに、
こんなんらしい、あんなんらしい、と脅されて。

・・・これ、出産や産後の時と全く同じだ!!、と思ったんです!


「出産(陣痛や帝王切開)」も「産後」も、多くの経験者ママは、
自分の主観でその出来事を語るんですよね。
(それしか語りようがないのですけれど。)



「こんなに大変なはずじゃなかった!」

子育ても8年目に入り、すっかり落ち着いた私の、産後リバイバル劇場について、今日はお話しします。

何をやればいいのか分からないのに、放っておくわけにはいかない。

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「産後」も、「8年目の出来事」も、本当にすごく似ています。

まず、やらなければならないことが、人の口を伝って伝承されるため、明確に「◯◯をすればこうなる」とどこにも正解が示されていないんです。

大体1年間のスケジュールに沿って、こうした方がいい、ああした方がいい、ということはおぼろげながら分かるのですが、将来のイメージは全く描けない。


分からない未来は、
時として人をいたずらに不安にさせ、
そのプレッシャーと先の見えなさにつぶされそうになります。
けれど、”そこに立ち止まることは、許されない”

一応、身近には先駆者というか教えてくれる人はいます。

しかし、教えてくれる側はとても親切に一生懸命なのですが、その教えも、“自分の経験という主観”に基づいている。
つまり「数値化」「標準化」されたものがないのです。


マニュアルのない中で、手探りで進めていくしか道がない。

「そんなのわからない!」というわけで、ちゃぶ台をひっくり返して投げ出したくなるのですが、「絶対に投げ出すことはならない」のがまたややこしいところ。

何をやっても、「やるのが当たり前」

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自分なりに頑張って、いろいろなことをやってみても、誰が褒めてくれるわけでもありません。
「産後」にも「それ」にも、賞賛も、評価も、賃金もないのです。

ひたすら時間をかけ、ひたすら滅私奉公する。
でも、それが当たり前なのです。


おまけに、これはこんな風にしたらいいかもしれないと、自分なりの改善を重ねて頑張っていると、たいてい横やりが入ります。

「昔はそうじゃなかった」
「私たちの時はね・・・」


外野から声をかけてくるのは、たいてい女性です。

そして、たいがいの男性は、無関心です。

愚痴を言いたいのに、正論と解決策を返される。

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毎日、疲れること、悩むこともたくさんある。

そんな時は、夜帰宅した夫に、「今日こんなことがあってね…」と話をし、「そうなんだー。大変だったね、お疲れ!」と相槌を返してほしいと思うこともあります。

でも相手から返ってくるのは、
「それはこうしたらいいんじゃないの?」「その問題点は…」

・・・私は、解決策を聞きたいんじゃない。

というかそれで解決できるんならとっくにやっとるわい!という感じになります(笑)。


そして、こうやって疲れに輪をかける夫婦の会話は、いつしかなくなっていきます。

もう、話したくない、話を聞いてもらわなくていい。
ただ何も言わず、ちょっかいも出さず、傍観してくれたらいい。
むしろややこしいこといろいろ言わないでくれ!

あんなに仲の良かった夫婦関係が、音をたてて崩れていくのです。

築いてきた関係性が、あっという間に崩れていく。

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そうなってくると、何年、何カ月かけて築いてきた二人の関係が、あっという間に険悪になっていきます。

衝突をできるだけ避けるために、接触を避ける。
会話もしない、するとけんかになるから。
毎日の出来事も話さない、話すとめんどくさいことになるから。

思いやりや気遣い、感謝や笑顔が、薄れていきます。

「大変なのは私のほうなのに。」
「なんだか最近、妻の機嫌が悪い。」


すれ違いはどんどん大きくなっていきます。

8年目の”産後”をもたらしたのは、あの学校業務でした。

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そう、私に来た手紙の正体は「PTA」

母親ががっつり関わることによって回っている学校のPTAは、召集された人は1年間、ほぼそこにかかり切りになるのが習わしとされています。

毎夜睡眠不足と、得体のしれないプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、キリキリ舞いをして息子にあたる。
そんな私の様子を横目で見て、あきれ顔をしている夫には、愚痴すら言えません。

それでも、4桁を超す在校生のために、1年間で必ずやらなければならないことがある。

放っておけば死んでしまう、ということはないですが、彼ら彼女らの学校生活と笑顔を思えば、やらないわけにいかないのです。

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ここで私が伝えたいのは、「PTAが大変です」ということではありません。

PTAは昨今、任意であるという概念も広がりつつありますし、それぞれの学校によって、関わり方や関わる時間は千差万別です。
やりたくない人はやらなくて済む、効率的に関われる、楽しく取り組める仕組みがすでにある、という学校も多いと思います。

ただ私自身、産後や育児、そして息子の学校生活も落ち着いた中での降って湧いた想定以上のこの事象を体験する中で、あまりにも産後に似ていることが多いな、と思ったのです。

・あいまいな未来しか予想できない
・放っておいて逃げるわけにいかない
・頑張ってもそれが当たり前
・報酬や評価、賞賛を目標にできない
・周囲の人は主観を伝えてくるか無関心



産後はとてもあいまいで、人それぞれです。

だから、「こんなに大変だと思わなかった」という人もいれば、「思っていたより全然楽しくて充実していた」という人もいる。

そこは誰かが決められることでなく、自分自身の心の持ちよう、体感値でしかないのです。

そんなママたちには、「あなたが話を聞いてくれる」という時間が必要なんです。

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パートナーも一緒に加わって、夫婦で二人三脚出来れば、こんなに頼もしいことはありません。

それは産後も、そしておそらく、PTAも同じなのだと思います。

ですが、どこかでまだ、
・子どもを産んだ女性が育児の全体像を担うもの
・育児に関わることは、家にいる時間が長い女性の役割
・PTAは主婦のもの
といった認識が、多くの日本の男性に(もしかしたら女性のなかにも)あるのではないでしょうか。


でも、だからこそ、子育ても学校活動も、理論や落としどころのない理不尽な内容がゴロゴロしているということを知り、

①出来事の詳細な内容を、結論を急がせるのではなくきちんと聞く。
(体感してみるのが一番ですが、仕事で時間が取れない!のであれば、せめて話を聞いて、その状況を詳細に共有してあげてください)

②たとえ、その話に解決策が見いだせる場合でも、多方面への配慮などから、その手段が取れない場合を想像して聞く。
(産後には両家の両親やご近所、ママ友など、学校活動には先生、保護者など、いずれも多方面の思惑が絡みます)


ということをしてほしいと思います。


そう、「あなたが話を聞いてくれる」ということだけで、
ママたちの気持ちや状況は大きく変わっていくのです。

※ この記事は2024年05月25日に再公開された記事です。

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