※この記事の中には、津波を連想させる画像が含まれています
今回の熊本地震のニュース、
皆さんの家ではどのようにお子さんに伝えているのでしょうか。
そしてお子さんはどのように受けとめていらっしゃいますか?
我が家の11歳娘の反応は薄く、
ほとんど地震についてのコメントはありません。
だからなにも感じていないのか…というと、
心の内側のことですから、それはわかりません。
感じていても口に出さない(出せない)ことは
大人でもたくさんあります。
ただテレビから溢れるニュースについては、あまりしつこく言わないので、いわゆる「不謹慎」をわきまえているのかもしませんが、いつも通りの番組が見られないことを少し不満に感じていたようです。
親のわたしとしては、無関心でいるよりいろいろ感じてほしいなぁと思いながらも、親の価値観を一方的に押し付けたくなくて、何も言わずにそんな娘の姿を見ていました。
しかし、地震発生から何日か経ったあとのこと。
「エコノミー症候群」のニュースを見たときに、
娘が一言「大変だね」とボソッと言ったのです。
それ以降も、エコノミー症候群が気になっているようで、翌日もめずらしく自分からニュースを見ていました。
娘の方からわたしに、エコノミー症候群の名称の由来について教えてくれたり、「ずっと車から出ないのかなあ」「死んでしまうこともあるなんて怖いね」など、ニュースを見ながら一緒に話もしました。
やはり彼女なりに、熊本地震に対して関心を持っていたようです。
そんな娘も、東日本大震災のときは5歳。
当時の娘はいつも、女の子やお姫様の絵ばかり描いている子でした。
しかしそんな娘が、震災の数日後にこんな津波の絵を描いたんです。
そのとき、娘の絵を見てわたしは何を感じ、思ったのか。
2011年3月13日夜に書いた「娘が描いた津波の絵」というブログを引用します。
東日本大震災と、今回の熊本地震。
娘もわたしもそれぞれ受けとめ方が違ったように感じます。
親として「娘を守らなければ」という思いは、
5年前の方が強かったかも知れません。
それは住んでいる東京が揺れたという土地の問題だけでなく、娘の年齢も大きいです。
まだ幼児だったあの頃と、
少しずつ大人の階段を昇り始めている今。
親も子もそれぞれ変わってきています。
でも、わたしの中で基本的に変わらない方針があります。
それは、
1)むやみに不安を与えない
2)親の価値観を押しつけない
3)聞かれたとき、興味を持ったときには全力で伝える
というものです。
これは5歳でも11歳でも変わりません。
基本的には黙って見ています。
黙っていても情報が入ってくる時代だからこそ、
日常では不安より安心を心がけ、
子どもの感性を邪魔しないように、何も言わず。
ただ、見守ります。
そして何かを聞かれたときには濁したりせず、全力で応える。
知りたい思いを摘まないように、
娘の方から興味を持ったときには、
それが何であれ包み隠さず伝えるようにしています。
何が良いかなんてわからないから、今はこのやり方を信じてこうするしかないと思っています。
皆さんの家では地震のニュースを見たとき、
お子さんとどう接していますか?
(※2018年6月20日、冒頭の表記追記)