1. >
  2. >
  3. >
  4. >
  5. 【今週のコウノドリは妊娠高血圧症】産婦人科医が解説!妊娠高血圧症候群の症状・リスク・治療とは?

【今週のコウノドリは妊娠高血圧症】産婦人科医が解説!妊娠高血圧症候群の症状・リスク・治療とは?

【今週のコウノドリは妊娠高血圧症】産婦人科医が解説!妊娠高血圧症候群の症状・リスク・治療とは?のタイトル画像

妊娠経過に伴い、高血圧・尿蛋白質等の症状を合併し、母児ともに異常をきたす「妊娠高血圧症候群」。今回は妊娠高血圧症候群について、解説します。

出典:http://baby.goo.ne.jp/pg/ninshin/01trouble/01ketsuatsu01/01ketsuatsu01_01/

妊娠高血圧症候群とは?

妊娠高血圧症候群とは、妊娠に伴い、高血圧や尿蛋白質を認める病気で、古くは「妊娠中毒症」と呼ばれていました。

定義としては、妊娠20週以降、分娩後12週までに高血圧がみられる、または高血圧に尿蛋白質が認められるものとなっています。これだけを読むと、高血圧や尿蛋白質だけが問題の様に思えますが、現在様々な研究から「妊娠高血圧症候群」は、妊娠初期の胎盤が形成される過程で何らかの異常を生じ、全身の血管に異常を来す病気である事が分かってきています。

そのため、この病気が悪化すると、母親だけでなく血管の集合体である胎盤を介して成長する胎児にも大きな危険を伴う事になり、適切な分娩時期の決定が求められます。

妊娠高血圧症候群の症状

妊娠高血圧症候群は、全身の血管に異常を来す病気です。

た高血圧や尿蛋白質はもちろん、病状が進行すると、むくみや体重増加、血管の攣縮(血管の痙攣)による頭痛、凝固機能の異常、腹水や胸水の貯留等、母体の全身状態に様々な異常を来たします。

さらに胎盤は血管の集合体であるため、胎盤の機能も低下してしまい、胎児の体重増加が止まってしまったり、最悪のケースでは子宮内で胎児が死亡してしまうケースもあります。

また妊娠高血圧症候群は、血液や肝臓の機能に異常を来すHELLP症候群や全身の痙攣発作である子癇、突然胎盤が剥がれてしまう常位胎盤早期剥離等、非常に緊急性が高い産科合併症を引き起こす確率が高くなる事が分かっており、適切な対応が必要です。

【今週のコウノドリは妊娠高血圧症】産婦人科医が解説!妊娠高血圧症候群の症状・リスク・治療とは?の画像1

妊娠高血圧症候群になりやすい人とは?

基本的に妊娠高血圧症候群に対する予防策は無く、早目に診断する・リスクが高い方はより発症に注意する事が最も大切です。現在妊娠高血圧症候群になりやすい方というのが、ある程度判明しています。

■年齢

高齢妊娠(35歳以上)では、妊娠高血圧症候群の発症率が高い事が知られています。また逆に15歳以下の若い年齢の妊娠でも発症率が高くなる事が分かっています。

■肥満

BMI(体重Kg÷身長m÷身長m)が25以上だと発症率が高くなります。

■過去の妊娠状況・妊娠の種類

・前回妊娠で、妊娠高血圧症候群だった人
・多胎妊娠
・合併症

関連する記事

この記事を読んだ人にオススメの記事

この記事を書いた人

きゅーさん@産婦人科医

産婦人科専門医のきゅーさん@産婦人科医です。
日々日常診療を行いながら、女性に知って欲しい情報をブログやtwitter、さらにはメールマガジン、アプリ作成等を...

もっと見る

  1. >
  2. >
  3. >
  4. >
  5. 【今週のコウノドリは妊娠高血圧症】産婦人科医が解説!妊娠高血圧症候群の症状・リスク・治療とは?