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「本当にこれでよかったのかなあ」保育園に子どもを預けて働くことの罪悪感を、どう乗り越える?

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「育育辞典」(岩波書店)で有名な小児科医 毛利子来氏。毛利氏の語る幼少期の育児論は、保育園に子どもを預けて働く母の頭をよぎる、「本当にこれでよかったの?仕事を辞めてこの子と家にいてあげた方が良かったのでは…?」という悩みを、励ましてくれるものでした。

「今まで頑張ってきた仕事を続けたい。」でも…

ワーキングマザーの友人から、こんな話をよく聞きます。

今まで頑張ってきた仕事を続けたい。
社会との接点も持ち続けたい。

でも…

保育園に預ける時、子どもが泣いてしまうと
「本当にこれでよかったの?仕事を辞めてこの子と家にいてあげた方が良かったのでは…?」
と思ってしまう。

母や義母から、
「こんなに小さなうちから子どもを預けてかわいそう…。」と言われ、
その度に気持ちが揺らいでしまう。

私自身も仕事を持っているので、2人の子どもたちを保育園に預けていますが、連休明けなど子どもたちの「登園したくない!」コールを受ける度に、これで良かったのかなぁ…という思いが頭をよぎってしまいます。

そんな時、気持ちの支えになる言葉を、ふと図書館で手に取った本から見つけました。

「赤ん坊を産んだ女性は、おおいに好きなことをしてほしい。」

本のタイトルは「良い親でなくとも子は育つ」(ジャパンマシニスト社)、「育育辞典」(岩波書店)で有名な小児科医 毛利子来氏の著作です。

毛利氏は、自身の経験から幼児期の子育てについてこのように触れています。

きびしい時代だから教育をあたえ、スポーツで根性を植えつける、などと考えがちですが、そんな小手先のことは意味がない。むしろ、これからは「捨て育ち」がいい。親とがっちり向きあう子育てではなく、だれかに育ててもらうくらいの覚悟が必要です。

-中略-

赤ん坊を産んだ女性は、おおいに好きなことをしてほしい。遊べないという人は、仕事を持つこと。育児休暇や保育園など社会環境が整いつつあるいま、こどもを親から解放してあげる時間や機会は、多ければ多いほうがいい。こどもは自分だけで立ち向かい、生きていく世界が必要です。

幼い子供を飢え死にさせたなんてニュースがあると、母親への締め付けが増すものです。でも、あれは囲い、抱きこんでしまったゆえの末路。隣近所でも友だちでも、ポンと赤ん坊を預けて好きな時間を生きてほしい。ちょっと乱暴に聞こえるかもしれないけれど、こどもたちに乱世を生きる知恵と力を、というなら、赤ん坊のときから、そこが肝心です。

毛利氏は幼少期、母親は心臓が悪く寝たきり、父親は軍医として戦死されたそうで、親に頼れない幼少期を過ごされたそう。

しかしそこで、「自分でなんとしても生きる力」「他人のつらさを感じる力」を身につけた。それが医師という職業にも役立っている。

今の子どもたちは、心配なあまり危ないものやあやしいものを過剰に避ける親、またそういう親でないと許さない世間の風潮に囲まれ、気の毒だと思う、と語っています。

子どもが自分だけで立ち向かい、生きていく世界。

私自身は、この毛利氏の言葉を読んで、目からウロコでした。

今まで「母親が一緒にいてあげなければ、かわいそう。」という思いが心の中にありましたが、確かに子どもたちが大きくなるころは、「良い大学を出て大企業に就職すれば無難に生きていける世の中」ではなさそうです。

それならば『自分だけで立ち向かい、生きていく世界』は、本当に必要かもしれない。

子どもは保育園という、保育のプロである保育士に見守られる中で、自分で生きる力を身につける。

母親はその間、職場などで思う存分自分の力を発揮し、人生を楽しむ。そして帰宅後は母子ともに、今日あった楽しかったこと、つらかったこと、発見や学びを分かち合う。そんな生活も良いのかもしれない、と感じました。

母と子の接し方にはいろいろな意見・思いがあると思いますが、こうした毛利氏の考え方はこれからの子育て世代を励ますものだと思います。

仕事と育児に悩むお母さんへ、おすすめの一冊です。

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この記事を書いた人

育児とくらしの工作家 吉田麻理子

1985年神奈川県生まれ。東京都多摩地区在住。2児(長男・長女)の母。
慶應義塾大学総合政策学部(SFC)卒。株式会社リクルートライフスタイルにて営業・企画職...

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