WHO/UNICEFは、母乳育児の方針について次のように提唱しています。
*生後6ヶ月間(180日)は母乳のみ与えましょう
*生後6ヶ月以降、栄養的に適切で安全な補完食を始めましょう。それと並行して母乳育児は2歳以上まで続けましょう。
もちろん、1歳半くらいで母乳を必要としなくなるお子さんもいますし、持病などで母乳育児を早めに終了させなければならない場合もあると思います。

職場復帰する時には、絶対に断乳しなければいけないの?
職場復帰するから、おっぱいをやめないといけないと思っていました。というお話をよく聞きます。職場復帰をしても、母乳を継続してもよいのです。
母乳育児の方針
「職場復帰=断乳」?
今の日本は、育休制度が整ったとはいえ、1歳で職場復帰される方が多いのが現状です。そして、職場復帰=断乳となることが多いように感じています。その理由として、もともと日本には1歳で断乳という文化があったということ、また、育休中のようなペースで夜間におっぱいを求められるのは体力的に難しいと考える方が多いことが、挙げられます。
職場復帰と同時に断乳したほうが良いのか、続けた方が良いのかは、どちらとも言えません。どちらの選択も間違ってはいないと思います。ただ、続けるメリットも知った上で、納得のいく選択をしていただきたいと思いますので、以下2点について、お伝えしていきますね。
母乳育児はママの遅刻・早退・欠勤を減らす?
母乳には、免疫物質がたくさん含まれます。それは、赤ちゃんが細菌やウイルスと出会ったときに戦う力をサポートしてくれるものです。保育園に預けられるまで、家や公民館、公園などで出会った細菌やウイルスに対しては、抗体もあることでしょう。しかし、保育園というたくさんの子どもたちがいる環境で出会う細菌やウイルスの量はこれまで接してきたものと比べ物になりません。
何度も風邪をひいたり、お熱を出してきて強くなっている身体も、初めて出会うものに対しては強く反応してしまいます。保育園に預けた途端に、熱が出たり具合が悪くなるというのは聞いたことがあるでしょう。
そんな時、母乳は感染予防効果にもつながりますし、感染しても重症化を予防するように働いてくれます。お熱が出ていて食事や水分が十分に摂れなかったとしても、母乳は飲めるお子さんが多いです。母乳から、栄養に加えて免疫を受け取ることで、短期間で元気になってまた保育園に通ってくれることでしょう。
お子さんが元気な状態を保ちやすい=ママの遅刻・早退・欠勤が少なくなくなるかもしれまん。

母乳育児を続けることが、子どもの安心感につながる
お子さんは、保育園でいっぱいいっぱい頑張ってきます。朝ママと離れるとき、寂しくて仕方ないのです。本当に迎えに来てもらえるのか不安で仕方ないのです。しかも、ママがいないところではいい子にしていないといけないことも、子どもなりに分かっているので、ものすごく頑張ってくるんです。
ママがお迎えに来てくれるのはとっても嬉しいことだけど、ママの肌と触れ合えるおっぱいタイムは、産まれた日からずっと続いてきたもの。その時間は他の何にも換えることができないくらいの安心感につながります。
お子さんがすごく頑張った日は、夜のおっぱいが増えるかもしれません。初めての経験をした日は、ずっと吸っているかもしれません。
育休から復帰するというのは、ママにとっても不安なことでしょう。ママと同じように新しい生活に不安な赤ちゃんは、ママの母乳で安心感を得られるのです。

「職場復帰後に母乳育児を続ける」という選択肢
仕事中のおっぱいのケアは、乳房に張りを感じなければ、特に何かをする必要はありません。もし、授乳間隔が空くことで張りを感じる場合には、トイレで少し搾り出してみてください。搾るだけでなく、寒さを感じない程度に、軽く冷やしても良いでしょう。
職場復帰した時期にもよりますが、日中の授乳や搾乳をしないからといって、夜間の母乳が全く出なくなることはありません。続けている限り母乳は出ます。
仕事をしながら母乳育児を続けることは体力的に大変な面もありますが、もし、母乳育児を続けたいと思うなら、職場復帰後も母乳育児を続けるという選択もあるのだということを知っていただければと思います。
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