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公開 2015年12月06日  

「自分の意見」が欠かせない!親子アジア放浪で学んだこと

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周りを見て、さりげなく気をつかって、誰にも文句言われないようにしながら、自分の意見を少しだけ言う。これさえできれば自分の意見がなくてもヨシ!とされるのが日本だとしたら、世界は全く違います。子どもの時から違います。
日本と世界の違いはここです。問題は英語ではないんです。今回は日本のパパママに知っておいてもらいたい教育の話です。


「自分の意見を言う」のが当たり前の世界

みなさんは、子どもが自分の意見を言うのは当たり前だと思いますか?
昨年、半年間に及ぶ家族アジア放浪から帰ってきて、日本の教育と世界の教育で大きく違うと感じたことがありました。

それは一言で言うと、「海外において自分の意見を言うのは当たり前」だということ。
しかも、それをどう言えば伝わるか?ということを、子どもの時代から徹底的に訓練しているようにみえます。留学経験のあるパパママは良く分かるのではないでしょうか?一般的に日本では、自分の意見を自分の言葉で言うということを子どもの時にそれほど求められませんよね?

例えば、多民族国家でもあるシンガポール。ここでは自分の意見を誰にでも分かるように、明確に、はっきりと相手に伝えることが、幼少期から求められている気がします。だから“Show&Tell”という、一種のプレゼンを子どものころから、これでもか!というほど練習します。自分の作った作品をみんなの前で発表する、先生に良さを伝えるといったものです。

こうしたことが、スクールの入学試験で求められたりもします。我が家の長男も、シンガポールで通っていた幼稚園でも、毎日のようにやっていたようですが、これが本人は苦手だったようです。

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空気を読むことが求められる日本

逆に日本では、ほぼ同じようなバックグランドを持ち、宗教的にも民族的にも多様性がほとんどなく、日本語だけを話す国では、幼少期から、そこまで自分の意見をハッキリ伝えることを求められていない気がします。

空気を読むことが良しとされ、行間を読み取る能力が求められ、他人の思いを察することが美徳とされ、寿司屋では”おまかせ”が通用し、強い自己主張は空気を乱す、と敬遠される。日本語自体も英語に比べると、非常に曖昧だと思います。

個人的には、これは日本の良い点だとも思いますがいつかの国とは真逆であることも事実です。

実は大人の世界でも同じ?

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こうした経験を積んできた子どもが大人になると、やはりプレゼン力では大きな差が出る気がします。自分も外国人とのプレゼン能力の差は痛感しています。

日本(自分たち)のほうが内容はいいのに、プレゼンテクニックというか、育ちの環境から来るプレゼン能力の差で負ける、なんてことも多く経験しています。

幼少期からの育ちの違いが、大人になってから、こうした部分で差がついているのかなと思ったりもしました。
大人になってからでも、テクニカル的な面での訓練はできるけど子どもの時からの育ちの違いによる差は埋めづらいかもな、と感じました。

日本人が海外で教育を受けるとなった場合には、英語の問題ではなく、こうした考え方のギャップのほうが大きい問題だと思います。少なくとも、日本のパパママは良くも悪くも世界とはこうした差がある、ということを知っておいた方が良いかもしれません。

自分の意見、他人に分かりやすく伝えるのって、大人でも大変ですよね。自分の意見を言える子ども、生意気だな、と思ったりもしますが…(笑)。

あなたは、そして、あなたの子どもは、自分の意見が言えますか?

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