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今もどこかで。谷川俊太郎の詩から考える「児童労働」

 今もどこかで。谷川俊太郎の詩から考える「児童労働」のタイトル画像

ご存知ですか?世界にはまだまだ当たり前のように児童労働が行われています。その数、約1億6800万人!つまり、世界中の子どもたちの9人にひとりが過酷な労働を強いられた状況のもと暮らしているのです。もしかしたら、私たちが普段何気なく手にしているものの中にも、遠い国のどこかで、我が子くらいの子どもたちの労働によってできたものがあるかもしれません。

知っていますか?世界で児童労働を強いられている子どもの数。

ご存知ですか?世界にはまだまだ当たり前のように児童労働が行われています。その数、約1億6800万人!つまり、世界中の子どもたちの9人にひとりが過酷な労働を強いられた状況のもと暮らしているのです。

もしかしたら、私たちが普段何気なく手にしているものの中にも、遠い国のどこかで、我が子くらいの子どもたちの労働によってできたものがあるかもしれません。

この詩をご覧ください。

この詩は、世界の子どもを児童労働から守るNGO「ACE(エース)」のマンスリーサポーターでもある詩人の谷川俊太郎さんが、児童労働をテーマにACEのために書き下ろしたものです。

遠くはなれた国、西アフリカのガーナで、カカオを収穫する「そのこ」と、日本にいる「ぼく」との日常を描写した谷川俊太郎さんの詩。
その素晴らしい詩が、色彩豊かなイラストとともに絵本となって、難しく考えがちな児童労働についてを、優しくレクチャーしてくれます。

 今もどこかで。谷川俊太郎の詩から考える「児童労働」の画像1

そのこはとおくにいる
そのこはぼくのともだちじゃない

でもぼくはしってる

ぼくがともだちとあそんでいるとき
そのこがひとりではたらいているのを

ぼくががっこうできょうかしょをよんでいるとき
どのこはしゃがんでじめんをみつめている

ぼくがおふろからでてふとんにもぐりこむとき
そのこはゆかにごろんとよこになる

ぼくのうえにもそのこのうえにもおなじそら

ぼくはこどもだからはたらかなくていい
おかねはおとながかせいでくれる
そのおかねでぼくはげーむをかう

そのこはこどもなのにおかねをかせいでいる
そのおかねでおとなはたべものをかう

ちきゅうのうえにはりめぐらされた
おかねのくものすにとらえられて
ちょうちょのようにそのこはもがいている

そのこのみらいのためになにができるか
だれかぼくにおしえてほしい

世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)って?

”遊ぶ、学ぶ、笑う、そんなあたりまえを、世界の子どもたちに。”をキャッチコピーに活動しているNGO「ACE」は、ノーベル平和賞を受賞したカイラシュ・サティヤルティさんが呼びかけた「児童動労に反対するグローバルマーチ」を日本で実施するため、1997年、当時学生だった5名によって設立された国際協力NGOです。

主にインドのコットン産地とガーナのカカオ生産地で危険な労働から子どもたちを守り、日本で児童労働問題を伝える啓発活動などに取り組んでいます。

“働くことではなく、搾取されることが嫌なんだ!”

「“働くこと”が嫌なのではなく、教育や自由など権利を奪われたり、精神的・経済的に搾取されることが嫌なんだ」とは、実際に児童労働を強いられている子どもたちの声です。子どもたちが働く理由はただ「貧しいから」だけではないそうです。

「貧しいから学校へ行けなくてもしかたがない」とか、「女の子は教育を受けなくても良い」といった認識や、「児童労働なんてなくなるはずがない」という思い込みが問題解決を難しくしているのだそう。

実は児童労働は、日本にも深い関係があるのです。チョコレートの原料であるカカオ、衣料の原料として使われるコットンをはじめ、携帯電話などに使用されるレアメタルやコーヒー、紅茶、サッカーボールなど、私たちたちにとって身近なもの、なくてはならないものの製造過程において、実際に児童労働が多数報告されています。

「そのこ」の未来キャンペーン

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この記事を書いた人

asami

フリーランスライター/コーディネーター。"slow life”と“education"をキーワードに取材・執筆する他、誰もが学べる場づくりのコーディネートや企画...

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