我が家は今、6歳のお兄ちゃんが2歳くらいの時から、ほぼ毎日本の読み聞かせをしてから寝る、というパターンになっています。
2週間に一度、図書館で20~30冊借りてきて毎晩読んでいます。
最近では1歳の次男も、「俺にも本を読んでくれ」と言いたげに、自分で絵本を選んで持ってくるようになりました。もちろん、まだ読めないのですが。
ユダヤ人の国際弁護士アンドリュー・J・サターさんの『ユダヤ式「天才」教育のレシピ』という本を読んで、「本を読むことの大切さ」を実感したので、これはかなり以前から意識的にやっていました。
というのは、この本、ユダヤ人は世界で1300万人とむちゃくちゃ少ないのに、なぜ世界的に起業家、ノーベル賞受賞者が多く、世界の金融界やビジネス界を牛耳っていると言われているほどに、天才が多いのか?どういう教育をしているのか?といったことが書かれています。
ポイントとなるのは、小さいころから本に触れさせる環境だというのです。
とはいえ、本を強制的に読ませる必要や、読むことを働きかける必要は全くなく、とにかく家中に本を溢れさせておくだけ。ただし、親自身も読書を楽しむことが大切だと書かれています。
歴史的に迫害を受けてきたユダヤ人は、自分の頭こそが最も頼れるものだと信じており、そこに最も投資をする、つまり教育への投資を非常に重視しています。
ただし、ここで面白いのは決して詰め込み教育ではない、ということです。
日本で、「教育に投資をする」と言うと、つい詰め込み教育を連想してしまいがちですが、彼らは違います。
彼らの教育は、「子どもの持っているものを引き出す」ということに重きが置かれており、Education(教育)の語源となったラテン語の「エデュカーレ」(引き出す)ということを重視しているのです。
元来、Educationは「引き出す」という意味だったというのです。
その「引き出す」方法として、家中に本を溢れさせておいて、興味をもったことを、いつでもどこでも勝手に読めるようにしておく。あるいは何かあった時にすぐに調べられるようにしておくだけ。
家が図書館状態になっていることが、ユダヤ人の共通する家庭環境のようです。また親が本を読む姿を見せる、というのも大きなポイントだというのです。