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おもちゃ店員だった僕が、クリスマス直前のサンタに伝えたいこと

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おもちゃ売り場の販売員をしていたことがあります。毎年クリスマス前になると大勢のサンタさんの接客をしていました。その経験から感じた、より良いプレゼントを買うために大切なことを、お伝えします。

毎年数百名のサンタさんの接客をしていました

以前、おもちゃ屋さんの販売員の仕事をしていたことがありました。

普段から日本でも有数の来客数を誇るおもちゃ屋さんでしたので、年間で数百人の接客を担当したと思います。

書き入れ時はもちろんクリスマス前。売り場に大勢のパパママサンタさんたちが詰めかけて、子どもたちへのプレゼントを買っていきます。

今回は、その体験から感じた「プレゼントを買う時に大切なこと」についてお伝えします。

「決め打ちサンタ」と「もやもやサンタ」がいらっしゃいます

数百人のサンタさんの接客をしている中で、サンタさんには大きく分けて2種類のスタンスがあることに気づきました。

一つ目は、「決め打ちサンタ」
子どものために買うものを既に決めていて、チラシの切り抜きなどを持ってきて「これください!」とおっしゃいます。
きっとご家庭で、子どもが欲しい!と言ったものを踏まえて買いに来られたのでしょう。

この場合はもう、買うものが決まっていますから、原則的には、販売員が何かを提案する余地はあまりありません。サンタさんも忙しいですから、この方法なら早く買い物も済みますね。

もう一つのパターンは、「もやもやサンタ」
売り場に来てから、どんなプレゼントを買ったらいいか、悩みながら選ぶサンタさんです。この場合は、ようやく販売員の腕の見せ所です。お子さまの年齢や興味関心などをヒアリングしながら、一緒にプレゼント選びができます。

どちらのサンタが偉いということはありません。クリスマスプレゼントの位置付けはご家庭によって様々ですが、やはり個人的にオススメは、「もやもやサンタ」になってみることです。

そして、接客をしていて一番おもしろいのは、「決め打ちサンタ」が、売り場に来た途端に「もやもやサンタ」に変わってしまうというケースです(笑)。まずは少し、そのお話をしましょう。

おもちゃ店員だった僕が、クリスマス直前のサンタに伝えたいことの画像1

「ピタゴラスイッチ、ありますか?」

これは実際に私が聞かれた質問です。みなさんピタゴラスイッチはご存知でしょうか。NHK教育テレビで放送されている、ビー玉転がしの映像作品です。軽快な音楽と、ワクワクする仕掛けの連続。そして、知性。

世代を超えて人気を集めるピタゴラスイッチは、やはりクリスマスのプレゼントにもノミネートされるのでしょうね。

「ビー玉が転がるピタゴラスイッチのキットみたいなの、ありませんか?」

売り場に立っていると、かなりの数の「決め打ちサンタ」から、この質問を受けました。

【Eテレ】ピタゴラスイッチ

しかし、ご存じない方もいらっしゃるかと思うので念のためお伝えしておくと、ピタゴラスイッチキットなる商品は、存在しないのです。

ですから私はそう聞かれる度に、「決め打ちサンタ」に伝えなければなりませんでした。

「申し訳ございません。ピタゴラスイッチのキットというものは、ございません・・・。」
※ピタゴラスイッチのゴールの部分だけは、なぜか発売されています。

辛い仕事でした(笑)。決め打ちで来たのに、サンタさんの計画は台無しになってしまったでしょう。申し訳ないと思いつつも、私は事実を伝えなければなりません。

こうして「決め打ちサンタ」は瞬く間に「もやもやサンタ」に変身してしまいます。ご本人は困惑ぎみです。

しかしここからが、販売員の本領発揮なのです。

おもちゃ店員だった僕が、クリスマス直前のサンタに伝えたいことの画像2

プレゼントは買った後「どう遊ぶか」が大事

おもちゃはそれ自体に力を持ちません。買って家庭に持ち帰ったあと、どのように遊ぶかでその価値が決まります。
ピタゴラスイッチも、仮に決まったキットがあったとしたら、一度作ってしまえばいつかは飽きてしまうことでしょう。

そうではなく、ご家庭でピタゴラスイッチを作るプロセスそのものを楽しめるよう、こんな質問を投げかけます。

「ご自宅にあるもので、ビー玉が転がりそうなもの、ありますか?」

「・・・。」

大抵の方は考えこんでしまいますが、辛抱強く待ちます。すると・・・。

「たとえば・・・。プ、プラレールとか、ですかね。合ってますか?」

というように(笑)、少しずつアイディアを広げてくださいます。一度火がつくと、どんどん楽しくなってきます。

「あいだをつなぐドミノがないな。あとは最後に音のなる仕掛けがあるといいかも。」

いつの間にかご自身が夢中になっていることも珍しくありません。

おもちゃ売り場で店員とこうしたやり取りをすることは、より良いプレゼントを買うためにはとても重要です。

ご家庭でお子さまが普段どのような遊びをしているかを伺えるため、販売員も最適なご提案がしやすくなりますし、何より選んでいるご本人の中に、段々と遊び心が宿っていきます。この変化が、私はとても大切だと考えています。

どのプレゼントを買うかよりも、どんな気持ちで買うか。なのです。

おもちゃ売り場でもやもや迷いながらも、子どもの事を想い、ワクワクしながら選んだプレゼントなら、いつも以上に楽しく遊べるはずです。

まだプレゼントを買っていない全国のサンタさんへ。

直前にバタバタしてしまうと、どうしても「決め打ちサンタ」になってしまいがちですが、もし少しでも時間がつくれそうでしたら、今年は「もやもやサンタ」になってみてはいかがでしょうか。

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FICO

幼児教育の現場や子育て相談の経験を元に、みなさんに楽しくおもしろく子育てしていただけるような情報をお届けしていきます。笑って過ごせる子育てが一番!でもたまに、ち...

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