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公開 2015年12月05日  

良妻賢母とイクメンは相性が悪い!?感謝と信頼の夫婦論

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夫に対しての愚痴や不平不満。育児・家事のやり方に関して、いろいろ言いたいことはありますが、見方を変えて、夫に心地よく家事育児をやってもらった方が、お互いにとってもいいかもしれません。家事育児が全然できなかった夫が、イクメン・カジメンになるまでのエピソードをご紹介します。


イクメン・カジメンな夫の現在

現在、私たち夫婦は結婚18年目、四姉妹の子どもたちに囲まれて生活しています。うちの夫は世で言うイクメン・カジメンです。

どれくらいイクメン・カジメンかというと…

●仕事帰りは専業主婦である私にメールを送り、店に寄って買うものがないかを確認してくれます。
●早番など早く帰った日は、晩ご飯のおかずをつくってくれることもしばしば…。
●洗濯・掃除はよくしてくれます。
●四女が夜泣きした時は、翌日が仕事なのにあやしてくれました。
●理系なので、子どもの算数の勉強を見てくれています。
●自分の子どもの身の回りのお世話はもちろん、血のつながらない私の姪っ子に対しても、自分が休みの時は
 半日預かっては遊んだり、ご飯を食べさせたり、オムツ換えなど身の回りの世話をします。

このように見ると、今ではデキる夫ですが、実は18年前の結婚当初は、ごく普通の夫でした。

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18年前は何もできなかった夫、イライラの日々

私たちは、大学を卒業した年に就職結婚、翌年には出産し、夫はすぐ父親になりました。

当時の夫はというと、

■夕飯をつくってあげるといっては、キッチンはごちゃごちゃに…
■洗濯してあげるといっては、洗濯物を伸ばさずに干してしまう
■掃除してあげるといっては、掃除機はそのまま
■オムツを替えたら、替えた後は、ゴミに捨てない
■お着替えも、脱がせた後の片づけはなし
■一緒に子どもと遊ぶときは、赤ちゃんなのに少々乱暴な遊び
■仕事から帰ってきたら、「疲れたー」と言いながら仕事の愚痴

私は初めての育児で、試行錯誤しながら四苦八苦…。体力的にも精神的にもいっぱいいっぱいで、旦那の行動に毎日イライラしていました。そのような状況もあり、徐々に夫婦間でけんかをするようになりました。

夫にイライラして夜中に家出を決行・・

とうとう爆発してしまった私は、頭を冷やそうと夜中に家を出てしまいました。夜の公園で、最初はイライラしていたのですが、ふと考えてみたんです。

夫としては私のことを思い「初めての子育てが大変だろう」と思ってご飯作ったり、洗濯・掃除をしたのに、「ありがとう」ではなくダメ出しの言葉だったら…。夫も初めての子育てなのに、あれもダメこれもダメと言われたら…。それは誰だって嫌になるよなと、一人になって冷静になりました。

ちょっとした気遣いや感謝の気持ちを忘れない

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社会人になる時に母からこんなことを言われたことがあります。

「ありがとう」「ごめんなさい」などの言葉は日常で忘れないように。仕事を頼む時は「大変だけど」を付け加えるように。仕事を終えたら「感謝」するように。ちょっとした言葉を添えたり、感謝の気持ちを伝えるだけで人間関係は円満になるよ。”

「この仕事、お願い」と仕事を頼むよりも…「ごめん、大変かとは思うけど、この仕事やってくれないかな」「仕事、ありがとう。あなたのおかげでとても助かったよ」と言う方が、受ける側も気持ちがいいですよね。

それから、
夕飯を作ってもらったら、キッチンのことは目をつぶり「ありがとう、おいしかったよ」
洗濯をしてもらったときは、こっそりしわを伸ばして「疲れていたから助かったよ」
掃除してもらったときは、掃除機を直してから「掃除してくれたんだ、しようと思っていたから助かったよ」
と、必ず感謝の言葉を入れるようにしました。

夫がやってくれた家事が中途半端に終わっていたとしても、とにかく喜んで感謝するようにしていました。そして少しずつ少しずつそれを積み重ねることで、夫も最後まで家事育児ができるように、気をつけるようになりました。

他人から聞いたほめ言葉が嬉しい

「パパのオムライス結構おいしいよね。また今度つくって。」「掃除機かけるの結構うまいよね。」と、夫が楽しくまたやってみようという気分になれるように、言葉をかけます。

ここでの重要なポイントは、他人から聞いたほめ言葉です

「パパのつくったオムライスはおいしいよね」よりも、「子どもたちもパパのつくったオムライスのほうがおいしいって言っていたよ」
「パパと遊ぶほうが子どもが喜んでいる」というよりも、「私のお母さんがパパと遊んでいたほうが子どもは楽しそうだって言っていたよ」
と言われたほうが数倍嬉しいのです。

それを繰り返しているうちに、徐々にですが、夫はイクメン・カジメンになっていきました。

たまには「デキない妻」を見せてもいいかも?

私は、四女の妊娠中、副鼻腔炎・喘息・ヘルペスなどで一日中寝ていたときもありました。夫には状況を説明し、私が入院するよりはいいということで、夫が仕事を終えてから家事をするようになりました。

夫は、朝に洗濯を済ませてから出勤し、私が外出が困難なので夫が買い物に行きます。夕飯と洗濯物の取り込みは普段から親子で協力しているので、夫は帰ったら子どもをお風呂に入れて、キッチンを片付ける。これで1日が終了します。

妻が家事育児をできなければ、夫も自然と育児・家事をこなせるようになるものなんです。

伴侶のことを「ベターハーフ Better Half(我が善き片羽)」といいます。お互いがお互いの足りないところを補っているということです。

良妻賢母もいいですが、お互いで支えあう夫婦もいいと思いませんか?

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