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公開 2024年01月11日  

二の腕ってどうして「2」の腕なの?一の腕は無いの?(2ページ目)

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元々は肘から手首までを「二の腕」と呼んでいましたが、誤用でいつしか入れ替わってしまったようです。

詳しくは以下の解説をどうぞ。


「二の腕」はもともと「一の腕」と呼ばれていた!?


17世紀初頭につくられた『|日《にっ》|葡《ぽ》辞書』(日本語=ポルトガル語辞典)には、「一の腕」は「肩から肘まで(上腕)」、「二の腕」は「肘から手首まで(前腕)」のことだと記されている。

つまり、私たちが現在、「二の腕」と呼んでいる部分はもともと「一の腕」で、その先が「二の腕」だったのだ。

『新明解国語辞典』(三省堂)は、この『日葡辞書』を根拠に「一の腕」の項を設け、「二の腕」の項で「現在、肘から手首までの部分の意味で用いられることはほとんどない。

もと誤用から出発した肩から肘までの部分が主用」と注釈をつけている。

二の腕ってどうして「2」の腕なの?一の腕は無いの?の画像1


既に現在の「二の腕」で定着していますので、もし今「一の腕」に戻されても混乱してしまいますね。

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