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公開 2023年12月01日  

元日と元旦はどちらも1月1日のこと。ではどこが違うの?(2ページ目)

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元日は1月1日、全日をさし、元旦は1月1日の朝、という意味でした。


「元日」と「元旦」の違いを言える?


1月1日のことを「元日」という。

だが、テレビのトーク番組などを見ていると、元日と同じ意味で「元旦」と言っている出演者もよくいる。

似た言葉だが、「元日」と「元旦」には何か違いがあるのだろうか。

「元」という字は、万物のもと、物事のはじめ、という意味を持つ。

事業を興した最初の人を「元祖」と呼んだり、問題の根本や悪事の中心人物のことを「元凶」と言ったりする。

つまり、元日は1年のはじめの日、ということで1月1日を丸ごとあらわす言葉になっているのだ。

一方、元旦の「旦」という字は、「一(地平線)」の上に「日(太陽)」が昇る状態をあらわしている。

つまり、元旦は1年の最初の朝、1月1日の朝を指すのである。

したがって、「元旦の夕方」という時間帯は存在せず、「元旦の朝」というのも重複表現となる。

最近では、元日と元旦を同じように扱う辞書や、1月1日のところに元旦と書かれたカレンダーもあるようだが、ビジネスの場などでこの言葉を誤って使うと恥をかくことになりそうだ。


書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』(多湖輝監修/KADOKAWA)より一部抜粋し、編集して掲載しております。

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『頭のいい子が育つ!子どもに話したい雑学』 #3
『頭のいい子が育つ!子どもに話したい雑学』/KADOKAWAのタイトル画像 『頭のいい子が育つ!子どもに話したい雑学』/KADOKAWA

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