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公開 2023年11月17日  

しりとりの「ら」行がなかなか出てこないのにはこんな理由があった(2ページ目)

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「ら」行の言葉が少ないから、でした。

しりとりに勝つには「ら」行の攻略が鍵のようです。


国語辞典に「ら行」がなぜか少ないワケ


もし手元に国語辞典があったら、「あ行、か行……」と、それぞれの行の言葉がどれくらいあるかを調べてみてほしい。

「や行」は「や・ゆ・よ」、わ行は「わ・を・ん」だけなのでほかと比べて少ないのは納得できるが、「ら・り・る・れ・ろ」の「ら行」も同じくらい少ないことに気づくはずだ。

日本語本来の語彙は「和語」「大和言葉」などと呼ばれるが、じつはもともと、日本の言葉に「ら行」で始まる単語は存在しなかった。

では、国語辞典に載っている「ら行」の言葉は何かというと、その多くは、中国からとり入れた漢語、あるいはヨーロッパからの外来語なのだ。

たとえばリンゴ(林檎)、ロウソク(蠟燭)、ラッキョウ(辣韮)などはもともと漢語である。

中国語には、ら行で始まる単語がたくさんある。

日本には元来、「ら行」で始まる言葉はなかったが、奈良時代以降に中国の言葉を学んでいった結果、「ら行」が語頭に来ても発音できるようになったという。

ちなみに、日本語には濁音から始まる言葉も全体的に少ない。

これも本来の日本語の特徴によるもので、濁音で始まる語句はたいてい、漢語か外来語である。


書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』(多湖輝監修/KADOKAWA)より一部抜粋し、編集して掲載しております。

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『頭のいい子が育つ!子どもに話したい雑学』/KADOKAWAのタイトル画像 『頭のいい子が育つ!子どもに話したい雑学』/KADOKAWA

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