関東は赤、関西は青のポリタンクが主流です。
ポリタンクは、
・紫外線による灯油の変質を避けるため
・危険物であることがひと目でわかるように
という理由から、色付けしなければならないと定められました。
ただ色さえついていれば何色でもよく、このとき、関東では赤が、関西では青が選ばれたのだそうです。
詳しくは、以下の解説をどうぞ。
灯油タンクの色はなぜ関東では赤、関西では青なのか?
寒い冬になると、灯油の巡回販売車やガソリンスタンドで灯油を買う機会が多くなり、夏の間は仕舞い込まれていた灯油のポリタンクの出番となる。
その灯油のポリタンクだが、あなたの家のものは何色だろうか。
「えっ、灯油のタンクは赤じゃないの?」
そう思った人は、関東の人に違いない。
関西の人ならば、「灯油のタンクといえば青」と答える人が多いはずだ。
そう、関東では赤、関西では青い灯油のタンクが主流なのである。
実際、ウェザーニュースが2017(平成29)年11月に「あなたの街の灯油用ポリタンクの色は?」というアンケートを1万92人に行ったところ、関東や甲信越、東北の各地域では赤と答えた人が90パーセント以上だったのに、中部から西の地域では40~60パーセントの人が青と答えたのである。
そもそも、灯油のタンクに色の決まりはない。
ポリタンクは、以前は飲料水用も灯油用もすべて白だったのだが、紫外線による灯油の変質を避けるためと、灯油が危険物であることがひと目でわかるようにという理由から、JIS(日本工業規格)によって灯油用は色付けしなければならないと定められたのである。
色付けさえされていれば、何色でもよかったのだ。
このとき、関東では赤が、関西では青が選ばれたのである。
関東で赤が採用された理由は、「危険物=赤」という発想から。
関西で青が採用されたのは、当時は赤の顔料のコストが高く、青の顔料のほうが安かったからだという。
コスト面を重視する関西人の気質が、灯油のポリタンクの色にまで反映されていたというわけである。
出典:『関東と関西 ここまで違う! おもしろ雑学』(三笠書房/2019年刊行)
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