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公開 2022年08月17日  

え…お墓参りがこんなに短時間!?今のスタイルが大好きで、どこか不安な私の心中(2ページ目)

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お盆と言えばお墓参りですね。
私の実家はお墓参りがものすごく長かったです。



おおらかさに驚いたことは何度でもあった。

なにかにつけ自分自身を省みては反省ばかりしている実家の家族の生き様がいっそ可笑しく思えるほど、こちらの親族の人たちはいらぬ反省をしない。

例えば雨に降られたとして、私の実家の人たちは「ああ、そんな気がしたのにどうして私は傘を持たなかったのか。天気予報を確認すればよかった。なぜしなかったんだろう。次からは必ず」と反省をする。

しかし、こちらの親族の人たちは「雨が降ったね!」と主語は雨で終わる。

誰も悪くないのだ。

因みにこれはあくまで例えであって、北陸はほぼ年中雨なので実際にこういうへまはほとんどない。

みんなたいてい傘を持っている。

つまり、私たち一族は起こった事象に対していちいち主語に自分を持ち出してしまうんだけれど、こちらの人たちは非常に平和的。

事象は事象でしかない。


もちろん同じ県でもお住まいの地域によって多少の違いはあると思う。

おそらく私はとくに真面目な一族のもとに産まれてしまって、ちょっと南国みのある太平洋の某所に嫁いだんだろう。

表現しきれなくてもどかしいのだけど、私にとってここは、ほとんど海外のようだと思うくらい、みんな陽気で元気だ。

結婚するときに義父が私の家族に「こちらの人間はとにかくおおらかです」と言っていたのをよく思い出す。


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おおらかな南国の人々に憧れるけれど、遺伝子に刷り込まれた性分みたいなものはなかなか上書きされないらしい。

こちらで暮らすようになってもう干支をひと回り以上したけれど、どうしてなかなか彼らのようにはなれない。

いちいち過ぎたことを考えてくよくよしてしまうし、傘を忘れれば反省する。

彼らのような鷹揚さに憧れるけれど、なぜだか今のところうまくインストールされていない。

それでも短いお墓参りだけは心から最高だと思っているし、引き続きこのような形でぜひと思っているし、ちゃんとやらないとバチがあたるかもしれないとももちろん思う。


※ この記事は2024年03月08日に再公開された記事です。

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