子どもの頃、お友達の家に行くときには毎回、母からこう言われていました。
当時の私は
なんて思っていたのですが。
お母さん、今ならわかるよ!その気持ち!!
笑い声の主は……?
子どもにとっては、誰にも見られたくない自分だけの世界。
でもつい、やってしまいますよね~!
さて、春先にPTAの当番で息子の小学校に行く用事があった。
内容は2時間ほど、子どもたちが自由に遊ぶのを見守る、というざっくりな任務。
息子は「お母さんが学校に来る」というイレギュラーな行事に「ちゃんと来てね、忘れちゃダメだよ」と朝から心弾ませる。
一方「○○ちゃん(息子の家での呼び名)って呼ばないでね、絶対」と母に注意を促す。
家での「オレ」を学校で出してくれるなよ、と。
オッケーオッケー、分かっているとも。
息子が「外の世界」での一人称を「オレ」に変えた年長のあたりから、私も息子を呼ぶときに、場所を問わず「○○ちゃん」ではなく、下の名前で呼ぶように、意識的に変えた。
それでも家では時折、赤ちゃんからの呼び名「○○ちゃん」が出てしまうのに息子は気付いているのであろう。
母もそこはきちんと心して、家を出た。
名札を見ると4年生の男の子たちであった。
オセロのルールで揉めているらしい。
「ええっと……ちょっとよく見せてね」
そうやって頭を抱える私の肩をトントン、と叩く人がいた。
「ちょっと、アンタ、ここで何してるの?」
いや、見ず知らずの大人に、「アンタ」って。
胸にざらりとしたものを感じつつ、振り向いた時、私は驚いた。
息子だったのである。
全然見ず知らずじゃない。
超知ってる。
ここ7年半くらい毎日欠かさず見てる顔。
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お楽しみに♪
(編集:コノビー編集部 木下)