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公開 2015年06月25日  

包丁デビューは1歳!我が家の台所育児の実践記

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台所育児って聞いたことありますか?子どものやりたい気持ちを尊重し、台所で一緒に料理をすることを通して五感をフルに体感させる育児方法の1つです。お母さんの真似っこが大好きな子ども達。見て触って臭いをかいで音を聞いて味わって、一緒に楽しく料理をしてみてはいかがでしょう。我が家の台所育児の実践についてご紹介します。


台所育児のはじまり

私の息子はお料理が大好きな4歳児。私が何かを作っていると必ず「何作っているの?ぼくもやりたい!」と言ってきます。思い起こせば息子と一緒にお料理を始めたのは彼が1歳3ヶ月を過ぎたあたりでした。お料理をしようと台所に立つ度に大号泣し、足にまとわりつく息子。



「抱っこしてほしいのね、抱っこ抱っこ」と一生懸命抱っこしながら炒め物をしたり食材の下処理をする日々。食事をつくる時間が来るとげんなりしていました。でも、ふと思ったのです!



「もしかして・・何をやっているのか見たいのかもしれない。」

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それから、息子が見えるところで、まぜまぜしたり野菜を切ったりするようになりました。するとあら不思議!あんなに泣いていた息子が、泣かないでじーっと私のしていることを見ていたのです。それから、彼に出来そうな事は彼にお願いするようになりました。



竹籠にある野菜をとってきてもらったり、切った野菜を鍋にいれてもらったり、お米をといだり、ぬかどこも混ぜたり・・・もちろん1歳児ですから目は離せないし時間も手もかかりました。でも、泣かれるよりずっとましで、何より一緒にやる方が楽しかったのです。また、気がつくと、「人参を2本とかジャガイモ3個・・・」と、野菜の名前や個数も理解できるようになってきました。

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包丁デビューは1歳で

そして1歳6ヶ月の頃、包丁で野菜を切らせてみようか悩んでいた頃に出会ったのが、坂本廣子さんの著書「台所育児ー1歳から包丁をー」でした。まさに私がやっていたこと、思っていた事が丁寧に書かれていて嬉しかった事を覚えています。さっそく、本に書いてあった子ども包丁の選び方を参考にして、息子が1歳7ヶ月の時に、和包丁をプレゼントしました。



それからは手を添えて野菜を切っています。1人で任せるようになったのは2歳になってからでしょうか。切りやすい野菜を切らせています。今では、大根の薄切りもできるようになり、一人で炒め物やみそ汁も作ってくれます。

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五感をたくさん使って・・

私が思うのは、台所育児は包丁がつかえるようになる育児ではないのです。野菜など食材の色・形・手触り・におい・名前を知る事から始まり、数の概念、手を使う作業ではぐにょぐにょしたものやねばねばしたものを触って感触を楽しみ、炒める蒸す煮るという工程を通して、食材がどう変化するのかを初めから見て感じる事ができます。



「あ いいにおいがしてきたね。」「色が変わったよ。」「見た目が随分ちいさくなるんだね。」「けむり(湯気)がでてきた〜。」



子どもにとっては化学の実験のようなのかもしれません。包丁で食材をきるようになれば、等分や立体の概念も体感しています。時間も手間もかかった台所育児でしたが、息子はあっという間に小さなお料理人として我が家では大活躍しているのです。適格なアドバイスをくれることもあり、成長をひしひしと感じる日々。



「あぶないから」「面倒だから」「どうせできない」という思い込みを頭から取り外せば一緒に楽しめる事がたくさんあるのだと思います。

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