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公開 2015年03月30日  

赤ちゃん連れで移動カフェオーナーに挑戦

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『仕事と子育てを自然な形で一緒にしたい!』そんな思いを持って、子育てをしながら移動カフェオーナーの仕事に復帰したわたしの、ちょっと変わった仕事スタイルについて書いてみました。


子ども連れの仕事スタイル

私は、現在2歳の男の子の母親です。仕事は自分が開いた小さなカフェのオーナー。移動販売車を運営するところから始め、夫婦2人で日々仕事に奮闘しています。



仕事を持つ女性が出産して、また仕事に復帰するとなると、普通は保育園に預ける、という選択肢が一般的かと思います。ですが私自身は、仕事と生活・家族が完全に分離しているように見えるそういった働き方に幼い頃から疑問をもっていました。



もっとそれらを自然に一緒に出来ないものか。仕事と子供を二者択一にしない働き方ができないものか。

そういったことに、挑戦してみたいなあと、ずっと考えていました。



そこで、私たち夫婦が考えたのは、『子どもを連れながらお店をやってみる』という選択肢。自分が子どもを産むまで、赤ちゃんのお世話をした経験は皆無。どんなことが起こるのか、心配しだすとキリがありませんでしたが



『とりあえずやってみる』

『困ったことが起きたら、それから考える』



という楽観的な考えで、子ども同伴のお店をスタートしてみました。

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意外な反応

当時は、移動販売車を街角にとめての営業だったため仕事場は終日野外でした。



まずは、産後の自分の体調と赤ちゃんの体調の様子を見ながら、とりあえず夫の店番を横で見ているだけ、というところから始めました。



すると、街行く人からは、意外な反応が。



『赤ちゃんがいる~~!!』

『え? 赤ちゃんがいるの?』

『わあ、ちっちゃい!! かわいい!!』



特に女性が、目の色を変えて近づいてきてくれました。新生児に毛の生えたような月齢の我が子は完全にスター状態でした。女性以外にも、無愛想だったおじさんが赤ちゃんの顔を見た途端に表情をくずしてコーヒーを買って行ってくれたり・・・赤ちゃんの顔を見にきたと、頻繁に顔を出してくれるお客さまがいらっしゃったり・・・



とにかく、我が子は、生後数ヶ月にして親顔負けの営業部長になっていました。『存在すること』だけで、立派に仕事が成り立っているのです。おそるべし赤ちゃんパワー!

仕事が社会とのつながりを保ってくれた

赤ちゃんを連れていたことが、はからずも有効な販売促進策になったことは、嬉しい誤算でした。それと同時に、赤ちゃん連れのママが自分のお店に来店してくれることで、「ママのお知り合い」が自然と増えていきました。



カフェなどをやっていますが、実はわたしは友達作りはそれほど得意ではありません。女子のコミュニティの中では、割といつも浮いてしまうタイプでしたから、「ママ友」「公園デビュー」といったものは、自分には難しそうかなと思っていました。



しかし仕事を続けたおかげで、そうした社会とのつながりが私の回りに自然に出来ていきました。これは慣れない子育てに向かう自分にとってとても励みになることでした。子どもがいることで仕事が円滑に進み、そして仕事が母としての私と社会とのつながりを作ってくれた。



『仕事と生活を、自然な形で一緒にしたい』



私の描いていたビジョンは、小さいながらも少しだけ実現したように思います。

これからも自然に

赤ちゃんの時からよく働いてくれた我が子は、現在2歳半になりました。



いたずら盛りの子どもを連れてのお店営業は0歳の時の10倍くらい大変ですが、まだなんとか続いています。



そろそろ友達が欲しそうなので預けてもいいかなあ、と考える今日この頃です。それも、子どもの様子を見ながら、自然に考えていきたいと思っています。

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