少しずつニュースで見聞きするようになり、気付いたらじわじわと生活にも影響しはじめていた新型ウイルス。
日に日に変わっていく状況の中でふと感じる“しんどさ”には、「これまでの“正解”が通用しない」という共通点があることに気付く。
お友達と家族ぐるみで会う時や、子どもが放課後に遊びに行く約束をしてきた時、どこまでは「OK」なのか。
公園遊びや少人数での集まりなど、それぞれの状況に応じて考えなければならないだけでなく、「OK」の考え方は家庭ごとによっても異なる。
その温度感を探りながらの調整は、これまでの「子ども同士の約束」よりはるかに多くのフォローが必要だ。
また、これまで「仕事」と「家事育児」という別々の要素をいかに両立させるかで試行錯誤してきたのが、両者が重なり合う「仕事と家事育児の同時運用」という状況に向き合わざるを得ない場面が出てきた。
今まで当たり前に通っていた学校が休みになる。
今まで当たり前に回していた仕事が回らなくなる。
バランスの取り方にも優先順位の考え方にも“正解”が見えない中、それぞれの手探りの生活が続くことになって……。
※本作はフィクションであり、実在の人物や現実の出来事には関係ございません。未知の新型ウイルス流行が小学1年生とそのご家庭に与える影響を描く目的で、冬頃に新型ウイルスの猛威が迫ってきた設定となっています。
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我が家には小学校4年生の男女の双子がいます。
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