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公開 2019年12月12日  

あの大人しい息子が、怒りを露わに!?気持ちをうまく伝えられるまで

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ある日の帰り、「お友達に手を噛まれた」という息子。見てみると歯型がくっきり。なかなか周りに自分の気持ちを伝えられなかった息子が、きちんと伝えられるようになったきっかけのお話です。


息子の手についていた歯型


3歳の息子は、毎日お昼の1時まで幼児教室に通っています。

幼児教室といっても、ほぼ幼稚園のようなところで、先生やお友達とたっぷり遊んで、お弁当を食べて帰ってきます。


いつものように自転車に息子を乗せて帰っていると、「ママ、Aくんが今日手噛んできた!!」と後ろの席でプンプン怒り始めました。


お迎えの時には先生からそんなお話を聞いていなかったので、驚いた私。

慌てて自転車を止めて、息子の手を見てみました。


すると、手の内側にくっきりと上下の歯型のあとが!



私 「痛かったねぇ。先生には伝えた?」

息子「あとで言ったよー」

私 「Aくん、謝ってくれた?」

息子「ううん、謝ってくれなかった。」



どうもおかしい。

先生が知っているはずなら、帰り際、先生とお話するタイミングで報告してくださるはず。

「先生に伝えた」と言っていた息子ですが、伝えた気になっているだけかもしれません。


思い切って幼児教室に電話してみることに


先生はご存知じゃないのかもと思い、電話してみることにしました。

すると案の定、先生は話を聞いてびっくり!

やはり、息子が伝えた気になっていただけだったようです。


延長保育で残っていたAくんに先生が聞いてみてくださったところ、「かんだりしてないよ!」とのこと。


その日は金曜日だったので、週明けに子ども達2人と話してみます、との提案をいただきました。


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息子とお友達が話し合って


そして月曜日のお迎え時。

先生方と息子が出てきました。

「今日、2人ときちんとお話をしました。もう一度Aくんに聞いてみたんですが、最初は『噛んでない!』と言っていたんです。」

「でもそれを聞いた息子さんが、『Aくんの嘘つき~!!!』と怒ったんです!いつも穏やかな息子さんが本気で怒ったことにAくんもびっくりして、『うそつきました…。ごめんなさい~!!』と泣いてきちんと謝りました。」

「私たちも目を離した瞬間で、すみませんでした。」


この話を聞いて私も驚きました。

何に驚いたかというと、普段はおとなしい息子が外で気持ちを露わにしたことにです。



家の中ではお姉ちゃんと大喧嘩したり、私たちに反抗したりすることはあります。

でも、外で自分の気持ちを伝えることは今までなかなかありませんでした。



おとなしい部分がある息子が、自分の考えをはっきり言うのはまだ難しいと思っていたので、この話を聞いて息子の反応に驚きました。


仲直りしたその後の2人


その後Aくんは、きちんと状況を説明して謝り、先生に「何があっても噛んだり手をだしたりしてはだめ!」と注意されたそうです。

部屋の隅でしばらく泣き続けるAくん。

息子はそんなAくんに手を差し出して、「一緒にこっちであそぼ」と遊びに誘ったそう。


最終的には先生曰く、「今まで以上にじゃれ合いながら仲良く遊んでいた」そうです。

この話を聞いて、きちんと自分の気持ちを伝えたこと、お友達を許したことなど、息子の成長を実感しました。


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自分の気持ちを伝えれば、相手に分かってもらえる


その日はなんだかスッキリした顔の息子。

自分の気持ちをきちんと伝えれば、相手もわかってくれるということを実感したのかもしれません。


私は家に帰ってから「ちゃんと話しあって謝って仲直りして、Aくんもあなたも2人ともえらかったよ!!」と伝えました。


そして、

「嫌なことがあった時には、その場できちんと言うこと。」

「お友達に伝わらない時は、先生の目を見てきちんと伝えること。ママがいない場所では、先生たちに何でも言っていいんだよ~」

と再度伝えておきました。


その後の息子の変化


ちなみに、そのことがあってから、幼児教室での息子の様子が少し変化したそうです。

今までは比較的おとなしく、周囲の状況を観察してから遊びだすタイプだったのですが、きちんと自分の考えをお友達にも先生にも伝えることが増えてきたとのこと。


まだまだ3歳だと思っていましたが、家族と離れた集団生活で、家では体験できないことを学んできてくれることを、とてもありがたく感じました。


※ この記事は2024年05月02日に再公開された記事です。

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