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公開 2019年05月16日  

“ママ大好き男子”の自立大作戦!…はりきりすぎた失敗談

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我が家の息子は、一人っ子ということもあってかママにべったり。幸せだけど、ふと頭をよぎる不安…。「ちゃんと自立できるようになるの?」「大人になって、結婚してからもママが大好きすぎたらどうしよう」そこで、私の立てた作戦をご紹介します。


とにかく“ママLOVE”な息子


5歳の息子はとにかくママが大好き!

私がしゃがんだ時など、顔が近づいたチャンスを狙ってほっぺにチュー。

自転車の後部座席で、私の背中をつんつんとつつきながら、「あのねー、ぼくが好きなのはこの子!」(親を“この子”呼ばわりかい!)

寝る時には、私の手を握って「ママのおててが大好物~」と上機嫌。

今までは、男の子ママの醍醐味とばかりに、思う存分このようなラブラブモードを楽しんでいました。

しかし、来年はもう1年生。

そろそろ、親離れに向けて準備を始めたほうがいいのかな、という気がしてきました。

そこで私は、2つの作戦を実行することにしたのです。



作戦その1:お手伝いをしてもらう


将来の自立のために、やはり“家事力”は欠かせません!

ママと仲良しなのは嬉しいけれど、ぜ~んぶママにやってもらいたい!となってしまっては困ります。

そこで、洗濯物干しで、靴下やハンカチなどの小物を干すのは息子の係に。

ご飯の前にはテーブルを拭いてもらう。

…などなど。

時間のある時には、夕飯後のお皿洗いもお願いしました。

着替えなど、自分のことはかなりできるようになってきたので、お手伝いがレベルアップしていくことで、ママがいなくてもできる!という自信をつけてほしかったのです。


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作戦その2:将来は自立するものだと伝える


もう一つの作戦が、「いずれ自立するんだよ」「親元を離れるんだよ」というのを、やんわりと伝えていくこと。

ずっと親元にいるのが悪いとは思いませんが、「一度は親元を離れて生活してみなさい」というのが、私と夫の考えです。

また、地方在住のため、家を出ることに抵抗感がないほうが、進学や就職の選択肢が広がるだろうという事情もありました。

たとえば、テレビで海外の場面が流れると、「こんな国に留学するのもいいね!」と言ってみたり、絵本に素敵な家が出てきたら、「将来は、どんな家に住むのかなぁ」と話してみたり。

息子にはまだピンときていないようですが、「ふーん」という顔をして聞いていました。



キツイ言葉で大失敗。まだ早すぎたと反省…


そして、2つの作戦を実行していると、こんな出来事がありました。

寝かしつけをしながら、息子と家の間取りについて話していた時のことです。

「この和室は、今はママと一緒に寝てるけど、そのうち、子ども部屋にしようか。息子くんがおうちから出て行ったら、その後は~」

私としては、ただの会話のつもりでした。

しかし、これを聞いた息子、一瞬で顔色が変わります。

「ぼく、おうちから出て行くの!?」

目をまん丸にしてこっちを見ている!

じわじわと涙が浮かんできている!!

この反応に、私は大慌て!!

「もっとずっと先の話だよ」

「いつでも帰ってきていいんだよ」

「パパも、ばぁばと離れて暮らしているけど仲良しでしょう」

慌ててフォローしたけど、ぐすぐすと泣き出す息子…。

どうやら、「おうちから出て行く」という言葉がキツすぎて、ショックを受けてしまったようです。

自分の言葉に大反省…。

その日は、ギュッと抱きしめて眠りました。


まだまだ甘えん坊の今を大切に


大人からすれば5年や10年なんてあっという間だけど、子どもは、今日や明日のことで頭がいっぱい。

焦らず、もっと“今”を大事に過ごしてもよかったのかもしれません。

よく考えてみれば、将来家を出て行くのは、やりたいことをするためのプロセスであって、それ自体が目的ではないのだと気づきました。

「将来何になる?」
「どんな大人になりたい?」
「どこに行ってみたい?」

将来のことを話すにしても、こういうポジティブな声かけをしよう、と反省したのでした。

そんなわけで、作戦2は一旦中止。
もうしばらく、息子とのラブラブモードを楽しもうと思います。

※ この記事は2024年04月17日に再公開された記事です。

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