学校に行きたくてもからだがフリーズしてしまう。
小さな言い争いをきっかけに、クラス全員に無視されて居場所がない。
担任の先生に叱られるのが怖くて登校時間が近づくと吐いてしまう。
夏休み明けにどうしても学校に行く気になれないまま3か月すぎてしまった。
なぜ、子どもたちは学校へ行けなくなってしまうのでしょう。
ぼくの外来の診察室にも不登校に悩む子どもがやってくることがあります。
その子からひと通り話を聞いて「そう、学校に行けないのか。じゃあ、行かなくていいよ」とまず話します。
そして、「この先生、いったいなにを言いだすの?」と不安そうにぼくを見つめているご両親には「学校に行かないだけで人生を踏みはずした子どもを、ぼくは見たことがない。
社会に出てから、会社に行きたくない、もう辞めたいというひとはたくさんいて、そのひとたちのほうがよっぽど苦労していませんか。
義務教育のうちにお休みして充電させてあげたらいかがですか」とやんわりとお伝えします。
ご両親は小児科医であるぼくが、隠れているからだの病気を見つけて治してくれたり、「学校に行くように」と子どもを説得してくれるとでも思っていたのでしょう。
それがあっさり「学校に行かなくていいよ」と言うものだから、たいていのかたは驚かれます。
不登校の子には「学校にいけ」よりも、必要なことがあります。

高橋孝雄先生著作『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』(マガジンハウス)より、選りすぐりのお話を3週連続でご紹介いたします。
出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10417001178当社は、この記事の情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行うすべての行動やその他に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。また、表示価格は、時期やサイトによって異なる場合があります。商品詳細は必ずリンク先のサイトにてご確認ください。
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