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子どもには、自分の長所を「自分で褒める力」がある。【きょうの診察室】

子どもには、自分の長所を「自分で褒める力」がある。【きょうの診察室】のタイトル画像

みなさんのお子さんは、褒められたときどうしていますか?きょうは、診察室で褒められた子どもの反応から、私が教えてもらったことのお話です。

小児科の診察室には、多くの子どもとご家族が訪れます。

そして多くの子どもたちに出逢うなかで
わたしがしばしば感じているのは、
子どもには、自分の長所を「自分で褒める力」があるということです。

きょうの診察室:「もしもし、とくいなの?」

診察のなかで、子どもたちにお願いすることの多い「聴診」。

その意味を完全に理解していなくても、
胸に当てられる聴診器を受け止めて、
音を静かに聞かせてくれることは、
とてもすごいことだなぁと思っています。

だからこそ、聴診に協力してくれた子どもたちには、

「わー!すごい。よく聞こえて助かったよ。●●ちゃん、もしもし、得意なの?」
 
と、気持ちを伝えさせてもらいます。

するとおもしろいことに多くの子どもが、
いわゆる”ドヤ顔”をして

「うん!(得意だよ!すごいでしょ!)」

と誇らしげに頷いてくれるのです。
 

大人は“謙遜”してしまいがち

子どもには、自分の長所を「自分で褒める力」がある。【きょうの診察室】の画像2

みなさんは、「すごいですね、それ得意なんですか?」と褒められた時どうしていますか?

きっと多くの方が、「いやーそんなことないですよ」「そんなこと言ってもなにも出ないですよー」などと、謙遜してしまうことが多いのではないでしょうか。

素直に自分を認める、さらにそれを他者にも伝えることって、大人社会ではなかなかしにくいことなのかもしれません。


そして、それはお子さんが褒められたときや認められたときにも言えること。

「お母さん(お父さん)、●●くんすごいですね!」

素直にその言葉を受け取って、「はい、よくできていますよね!」「わたしもそう思います!」と言えているご家族は、少ないのではないかな、と思うのです。


「認める」といいチームを組みやすくなる

褒めるという行為は、その人を認めるということだと思います。

そして「認める」ということを素直にしていくと、
実は、子どもとの関係性にも変化がうまれてきます。


わたしは診療の際に、うるさいくらいに(笑)子どもとご家族をいっぱい褒めるのですが、
 
「まっすぐ座れたね!」
「わー、お名前言えてすごいね!」
「”もしもし”、じょうず!協力的!」
「あっ!今日でいちばん大きなお口。」
「よーく見えるなあ、さすが!」

 
そんな風に褒めれば褒めるほど、
認めれば認めるほど、
子どもたちはわたしとチームになり、
できる範囲の協力をしてくれようとする
のです。


診察は子どもとの共同作業。

だからこそ、「あなたのことを認めているよ」ということをたくさん伝え、いいチームを組めればと思っています。

もしかしたらこれは、『子育て』に置き換えても、言えることかもしれませんね。

大人になっても「自分を認める力」を持ち続けてほしい

子どもには、自分の長所を「自分で褒める力」がある。【きょうの診察室】の画像4

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個性と自己肯定感 自己肯定感・自己効力感

この記事を書いた人

小児科医 やまぐちありさ

小児科医。
目標は「こどもとその周りで支える人々が、少ししんどい時にこそ、がんばらなくてもいい社会を実現すること」。

高校を中退後、ロンドンのインド人病...

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