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”保育園落ちた"で感じる違和感。働くママはどうしても保育園に入れたいと決めつけないで!

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テレビ番組や国会にまで登場した"保育園落ちた日本…"の件。わたしも8年前からずっと保育園問題を見守ってきたのですが、報道やネットの声を見ていてちょっと違和感が。「働くママが、子どもをものすっごく保育園に入れたい」と思われているようですが、本当にそうでしょうか。

目次 ここまで注目されたのは初!?「保育園落ちる」問題
保育園に入れなかったわが家のその後…
積み上げてきた平穏な暮らしを揺さぶられる保育園問題
そんなにまでして、保育園に入れたいのか。
「入れなくても大丈夫」が、ひとつの答えではないでしょうか

ここまで注目されたのは初!?「保育園落ちる」問題

ネットから始まり、テレビや国会にまで届いた匿名のブログ「保育園落ちた日本…(以下自粛)」が、話題になっています。

我が家も、以前、保育園を決めるのにずいぶん苦労をしたので、他人事ではないというか。
炎上こそしませんでしたが当時私も

「ばかじゃないの。
 あほらしすぎて、鼻からチョウチン出ちゃう勢いです。」


と、ブログで発言しておりました。
おおむね、今回のブログを書いた方と同じような気持ちだったと思います。

(2008年のブログより)

わたしが暮らす、東京都中央区は
「産休明けの0歳児」を預かってくれる
認可保育園(いわゆる都の保証付き保育園)の定員が
なんと、全部合わせて…
おどろきの28人!


東京都中央区ですよ。

ばかじゃないの。


東京都中央区で、産休が明けて0歳児を預けたい人の数が 28人未満のわけがない。
あほらしすぎて、鼻からチョウチン出ちゃう勢いです。

(中略)

どうしろっていうんでしょう。
男女雇用均等法だの、育児休暇取得推進だの言っておいて
さぁ、はたらくぞ と思ったところで安心な預け先がないじゃない。
そんなんじゃ、恐ろしくって育児休暇なんてとれないじゃない、っていうか子供なんて産めないじゃない。

保育園に入れなかったわが家のその後…

保育園に入れなかった我が家は、

・まずは近隣の区まで広げて認証・私立のリストを作ってアタックしたが全廃。
 31園見学しましたが、生後2か月弱の子どもを11月ごろに連れて歩いたので、結果、子どもに風邪をひかせることに。

・次に、ようやくみつけた無認可のベビールームに預けましたが
 環境が悪すぎて2日で退園。入会金10万円戻らず!

・会社にベビーベッドを置かせてもらって、仕事をしながら育児。
 これで1ヶ月ほど乗り切りました。社内のみんなのおかげです。

・とはいえ、ずっと会社というわけにもいかなかったので
 セレブみたいなバイリンガルプリスクールへ。
 先方が0歳に慣れていないこともあってか、1週間後に長男が体調を崩し入院し、退園へ。

・区から「保育ママに空きが出ました」と連絡をいただき、即決。

と、あの手この手で半年間をやりくりし、ようやく保育園に席を1ついただけたというわけです。

今考えても、二度と戻りたくない半年間。仕事をしながらだったので、偏頭痛やめまいで私の体調も最悪(考えてみれば、産後数か月で無理をし過ぎ!)。なかなか厳しい時期でした。

”保育園落ちた"で感じる違和感。働くママはどうしても保育園に入れたいと決めつけないで!の画像1

このように当時から保育園に入るのには、かなりのハードルがあり、一時は「いっそ自分で小さな託児所を経営しようか」とさえ思いましたが、0歳児保育というのは、普通にやっていたら採算が合わないことがわかり断念したこともありました。

どうにかならないかなと思っていましたが、数年前から、ツイッターなどで保育園に入れないママの声が大きく聞こえるようになってきて、メディアも話題として取り上げるようになり、有識者の方が改善案を考えたり、選挙戦では「保育所を増設します」みたいな演説も聞こえるようになりました。

8年見守っている中で、保育園入れない問題がこんなに大きくなっているのは初めてです。そのこと自体はとてもよいことのように感じています。

積み上げてきた平穏な暮らしを揺さぶられる保育園問題

保育園に入れないとどうしてそんなに怒るのか。当事者としては「説明するまでもない!」と思うのですが、関係がない方には、なかなか伝わりにくいかもしれないですよね。数年前につづっていたブログがありました。

元気に働いていた女子が
お腹に赤ちゃんを授かってちょっと仕事をお休みして
ママになる準備をがんばって、
そうこうするうちに生まれてきて嬉しくなって、
しばらくの間、赤ちゃんとの時間を過ごした後

さーて、母さんそろそろ仕事に戻って またがんばるわよぅ


と思って何が悪い。

それを、保育園がないから仕事をあきらめにゃならないとか
仕事がなくなって、生活費の心配もしないとならないとか

おっかしいと思うのです。
そんなことで、積み上げてきた平穏な暮らし を揺さぶられちゃうなんて。


そもそも、ママ・パパは、安定していないとならない。
子どもと心地よく過ごすには、なんていうかキャパとか余力とかが必要で
それが確保できていれば、ほんとうにいい子育てができると思うんです。

だのに、
仕事がないとか、保育園がないとか、お金がないとか
そんなプレッシャーやストレスにさらされたら
子育てのほうまでぐじゃぐじゃになってしまいます。



それに、教育と納税と勤労は、国民の義務だろうよ。
いまの日本では、人によっては
保育園がないと、
勤労できないし納税も減るし、教育だってうまくいかないんだよ。


なかなかね、一気に解決するのは難しいとは思うのですが

そんなにまでして、保育園に入れたいのか。

”保育園落ちた"で感じる違和感。働くママはどうしても保育園に入れたいと決めつけないで!の画像2

今回のように「保育園に入れない問題」が、国レベルで話題になって広く認識されていることや、今後、有識者や世論含めて改善されていくと思うと、とても安心します。あんな気持ちになるママを少しずつでも減らせるのは、とてもうれしことです。

とはいえ、今回の報道や論調を見ていて、どうしても引っかかっていることがひとつあります。
“母親が子どもを保育園に入れたがっている”と決めつけてはいないでしょうか?

たしかに、「保育園に落ちた(入れない)」から、例のブログの著者の方も、働くママのみなさんも怒っていらっしゃるわけですし、実際私も先の引用のように、ものすっごく怒っていました。

でも、保育園に「どうしても入れたかった」わけでもない、複雑なママとしての気持ちがあるのです。
我が家の場合は、息子2人とも生後57日からどこかしらに預けて仕事をしていたので、通常よりもちょっと早めではありますが、とはいえ、たとえば6月に出産したとして、4月・0歳の入園だとしても、まだたった生後10ヶ月。

10ヶ月ですよ、10ヶ月。おすわりができて、歯が生えてきて、「まーま」とか言い始める、超絶かわいい時期です。かわいくてかわいくて、ずーっと一緒にいたくて。そんなママの気持ちが「預けて働きたい100%!」のわけがないと思いませんか。

保育園に預ける直前のブログも残っていました。

マンションまであと200メートルばかりのところで
ふと目にとまった、ベビーカーを押すお母さんと子供の姿。

あたりを見渡すと 同じような親子連れがたくさんいました。

子供はちびっこい赤ちゃんから5歳くらいまでいろいろサイズ。
母親たちは、とくべつ幸せそうでも不幸そうでもなく、
買い物の帰りだったり、お散歩だったり、お迎えだったり。ごく普通に。

ただそれだけです。
ふつうのふつうの景色です。


でも。ふかくにも。
ちょっと泣きました。


わたしは、間もなく仕事に戻ります。
子をシッターさんや保育園に預け、仕事に戻ります。
そこに迷いや不安はありません。
会社が大好きで、大切です。仕事も大好きです。


けれども。
たぶんわたしは、こんな夕暮れの中を
こんなふうにゆったりベビーカーを押して子とともに歩くことは きっとないでしょう。


仕事に戻ることは誇りです。
そういう母でありたいし、子にはそういう父と母を見ていてほしいです。
それがわたしたちだからです。

だからちゃんと、覚えておこうと思います。
世の中には、夕暮れの中をママと毎日お散歩している子供がいることを。
わたしたちは子に、そうすることができないということを。


できないことが、
子にとって「さみしい」と同じにならないように。

私は一時期、たとえば仕事の打ち合わせで入ったカフェの隣の席に、赤ちゃん連れのママがいるだけで、泣きそうな気持になりましたし、自分にはできないことをしている母子がうらやましすぎてちょっと嫌な気持ちにもなりました。

長男を最初に保育所に預ける前夜、50cmの肌着に記名をしていたのですが、あの時の何とも言えない気持ち。こんなに小さな肌着に名をつけて持たせて、わたしは彼をひとりでおいていくのかと、やりきれない気持ちになりました。

よい保育園が見つかり、先生方とコミュニケーションが取れてくると、もう「保育園ありがとうー♡」という感謝100%に変わっていくのですが、預けるまでは、誰しも多少は預けたいけれど預けたくないという、揺れた気持ちがあるのではないでしょうか。

”保育園落ちた"で感じる違和感。働くママはどうしても保育園に入れたいと決めつけないで!の画像3

はじめて保育園に、預けた日のこと

「入れなくても大丈夫」が、ひとつの答えではないでしょうか

問題視されるようになって、今後保育園の数はもっと増えるでしょうし、保育に携わる方の待遇もちょっとずつよくなっていくかもしれません。そして「だれもが保育園に入れる社会へ」がよしとされていくでしょう。

でも、今回のブログのかたも、当時の私もそうですが

”保育園に落選しても、大丈夫な状況”であれば、死ねとかばかじゃないの、とまで言わずに済んだと思うんです。たとえ落選しても。

どうしても保育園に入れたい人ばかりじゃない。
保育園に入れて仕事に「今」戻らないと困るから、保育園に入れようとしているんです。

本当はもう数年、子どもとゆっくり過ごしたいとか、体を休めたいとか、育児に集中したいとか、本心ではそう思っているママパパも少なくないと思うんです。

保育園に入れなくても、生活に困らないくらいのお金があり、戻りたいと思ったときに社会や会社がwelcome!と言ってわたしを迎えてくれる。そういう環境があれば、保育園に入れなくてもあれほど怒らなかったと思います。

保育園に入れることだけがパパママのが望みではないという気がしてなりません。

ちなみに、私は会社を経営しているので、実際「育児休業」がありません。休んでもお金がどこからも出ない。フリーランスやパートの方も同じですよね。そういう「自分が止まった分だけお金が減る」環境のママのことも、この際、少し見直されたらいいなと思っています。

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この記事を書いた人

Ca-sun編集長 高沖 清乃

フォトアプリ『Baby365』プロデューサー。ママのための情報サイト『Ca-sun』編集長、マタニティサイト『ニンプス』発行人。

2008年に働く女性のた...

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