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公開 2015年03月30日  

産後のぽっこりお腹はこわくない

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産後のお悩みの上位に入る「ぽっこりお腹」。これを防ぐためには、日常での体の使い方を見直してみるとよいでしょう。


ぽっこりお腹は誰のせい?

「産んでからおなかが戻らなくなりました」なんてお話をよく聞きます。たしかに、妊娠すればお腹の皮はのびまくり、出産しても簡単には縮みませんから、それにショックを受けた経験のある人もいるでしょう。

だけど、ほんとに原因はそれだけでしょうか?



お腹の皮が伸びたのは妊娠したせい、食べ過ぎちゃうのは授乳をしているから、その癖が抜けずに授乳が終わっても同じように食べちゃうんです、育児ストレスで食べずにはいられないんです・・・。なんて、何かのせいにしていたらもったいない!産後だって、綺麗なお腹に見せることはできるんです。まずは、「やってみよう!」と思うことから、始めてみませんか?

産後に特徴的なお腹の脂肪

とにかく「たるんたるん」に見える産後のお腹。がしっとつかめると、がっくりきちゃいますよね(笑)たしかに、出産直後はお腹に脂肪がついています。出産経験のある人は思い出してみてください。これから出産予定の人は、産後によく観察してみてくださいね。

出産直後に下腹部(おへその下の部分)についている脂肪は、今まで体験したことがないくらい、ふわふわの脂肪がついていると思います。実はこれ、母乳の原料になる脂肪なのです。私は別名「おっぱいタンク」と呼んでいます。これがあるから、赤ちゃんに十分におっぱいをあげられる。逆に考えれば、赤ちゃんにちゃんとおっぱいを飲ませることができれば、このふわふわの脂肪は徐々に減っていきます。出産後半年くらいは、ここの脂肪は気にしなくていいでしょう。

お腹が「ぽっこり」見えるわけ

ところが、産後半年くらいしても「ぽっこり」がなくならないと、ちょっと焦ってきます。ところが、このぽっこり、案外姿勢の悪さが原因でぽっこり感が悪化していることがよくあります。

産後は授乳や赤ちゃんのお世話をしている時間が長いので、どうしても前かがみや猫背の姿勢が多くなります。ということは、この姿勢は骨盤から肋骨までの距離を縮める姿勢です。

お腹についているお肉の量は同じです。同じならば、骨盤から肋骨までの距離を長くする、つまり姿勢を良くするだけで、見かけのぽっこりは半分以下になります。当たり前のことだけど見逃されがちなポイントです。

産後のお肉撃退、腹筋運動はキケン!?

お腹をへこませたいと思ったら、一番に思いつくのは腹筋運動ですが、産後にこれをするのはキケンとの声もあります。

理由のひとつは、腰を痛めやすいということ。加えて、緩くなっている骨盤底筋に腹圧が一気にかかるため、さらに骨盤底筋を痛め、尿漏れなどがひどくなる可能性もあります。

しかも、腹筋運動で鍛えられるのは腹直筋という筋肉ですが、これは案外お腹の前面の細いエリアしかカバーしていませんから、「ぽっこり」部分にはあまり効かないのです。ぽっこり部分に効くのは、その奥にある腹横筋という筋肉。この筋肉はどういうときに使われるかというと、出産でいきむとき、便秘のときにいきむとき、お腹の底から思い切り息を吐き出す時だけなのです。

ですから、綺麗なお腹を手に入れたいと思ったら、お腹と背中がくっつくようなイメージで、息を思い切り吐き出す、という動作を日常生活の中で何度かすることがオススメ。産後は授乳時間が長いですから、その時に締まったお腹をイメージしながらやってみるといいでしょう。腹筋運動よりもきつくなく、効果は抜群です。お腹が熱くなるくらいまでしっかりと息を吐き出すのがポイントですよ。



産後だって、きれいなお腹を手に入れたい!そんなママは、日常生活の中でちょっと意識して、頑張ってみましょう!

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