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子どもの話を聞き流していませんか?大人が陥りやすい「リスニング・ブロック」を知っておこう

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親のコミュニケーションスキルについてのご紹介です。子どもの話を「きく」ことについて、つい無意識のうちにから返事をすることはありませんか?そもそも、話を「きく」という行為にはどのような意味が込められているのでしょうか?

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11015185212

子どもの話を“聴く”ことの大切さ

以前の記事に、「きく」には「聞く」と「聴く」と「訊く」の3つがあることをご説明しました。

ここでもう一度解説させていただきますが、

「聞く」は、意識していないのに、音として自然に耳に入ってくる状態のことです。例えば、電話で話しながら、テレビの音が耳から入ってくるような状態を指します。

「訊く」は、尋ねる、訊問するという意味があります。直訳すると“質問を発して強制的に答えさせる状態”となります。
この表現では、何か強制的に答えさせるようなイメージがありますが、コミュ二ケーション学では、ここまで強い意味はなく、何かを尋ねる、質問するという状態だと理解していただければと思います。

最後の「聴く」は、コミュニケーションにおいて最も重視される要素で、注意深く耳を傾けるという意味を持ちます。これは、相手が何を伝えようとしているのかをしっかり受け止めるという状態のことです。

相手の話を真剣に“聴こう”とする時、人は次の4つのいずれかの行動をとると言われています。

1.相手のことを心から理解しようとしている時
2.相手を楽しませようとしている時
3.相手に援助や慰めを与えようとする時
4.自分のために何かを学ぼうとしている時


いかがでしょうか。もちろん、同時に複数の意味が込められる場合もあるでしょう。

日常のコミュ二ケーションでは、話している相手のことをより深く理解したいと思ったら、その人の話を上記1~4の状態で、真剣に“聴こう”とするでしょう。

相手のことを何とかして理解したいと思ったら、より熱心に耳を傾けるに違いありません。「聴く」という行為の背景にある心理は、「その人の話を心から聴きたい!」と思う気持ちなのです。

一方で、皆さんは子どもの話を聴く時にこのような行動をとりながら聴いているでしょうか。

子どもに対しては「リスニング・ブロック」してしまう人が多い?

子どもの話となると、たいてい大人は聴いているような素振りを見せても、実は聴いていないということがよくあります。人の話を聴けなくする要因のことをコミュ二ケーション学では、これを「リスニング・ブロック」と呼んでいます。

意訳ですが、「人の話を聴けなくするもの」という意味を持ち、自分の心の状態(人の話が聴けないときの心の状態)を指しています。

例えば、子どもの話を聴く時でも、「自分の興味がある部分しか話を聴いていない」あるいは、「子どもの話を少し聞いただけで、すぐにアドバイスしてしまう」などです。

こうした行動については、たくさんの方が身に覚えがあるのではないでしょうか。これは何か悪いことをしているようなイメージを持たれやすいですが、誰でも無意識のうちにしてしまうことなので、あまり気にすることはありません。

しかし、自分が陥りやすいリスニング・ブロックのことを知っておく必要はあります。

なぜならば、自分が陥りやすいリスニング・ブロックを知っておけば、実際に子どもの話を聴いていないときの自分の状態に気づくことができるからです。つまり、自覚することで、このリスニング・ブロックは出現しにくくなるのです。

全部で12種類ある「リスニング・ブロック」

驚くべきことに、このリスニング・ブロックには12もの種類があります。
今回は、イメージをしていただくために、一部を紹介いたします。

まず最初のキーワードは「比べてしまう」というリスニング・ブロックについて、最後解説します。

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この記事を書いた人

武蔵野学院大学 准教授 吉井伯榮

1953年11月生まれ  
・一般社団法人 日本パーソナルコミュニケーション協会 代表理事
・子育て世代を応援する「子育て診断士」会 会長
・武蔵野学院大...

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