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公開 2016年02月03日  

虐待されていても…やっぱり母が好きでした。当事者の私がママたちに伝えたいこと

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親に虐待されて育った私。それでも私は、母の事が好きでした。どんな母親であっても、子どもはお母さんが大好きなんです。今回は、私が小さい頃の経験を綴りながら、子どもが「親から愛されていると感じる」ことがいかに大切かを考えてみたいと思います。


目次 虐待されていても…やっぱり母が好き
親の態度の一貫性が、子どもとの信頼関係を生む
顔色を伺って自分の意見を言えない子どもに
愛されていることが子どもの自信になる!

虐待されていても…やっぱり母が好き

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親に虐待されて育った私ですが、どんな虐待やネグレストをされていても、私は母が好きでした。

母親が嫌いな子どもがいるでしょうか?

私は母に「いらない子だった」と面と向かって言われても、やっぱり母が好きだったのです。小さい頃は母親の愛情が欲しくて、私は母親の顔色ばかり伺っていました。

しかし、やはり兄ばかり可愛がる母親。私のことも可愛がってほしい…愛してほしい…自分を必要としてほしい…。そんな事ばかり考えていました。

親の態度の一貫性が、子どもとの信頼関係を生む

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母親の機嫌が良い時には、私を褒めてくれたこともありました。私はその時のことが嬉しくて忘れられず、同じ事をして母親のご機嫌を取りました。

しかし、同じことをしても機嫌の悪い時には褒めてくれず、逆に怒られたりしました。そのため、私はますます人の顔色ばかり気にする人間になりました。

子どもは、親の態度が一貫していない事にとても混乱します。同じ事をして、昨日は褒めてくれたのに今日は叱られた…。そんな事を繰り返していれば、子どもとの信頼関係は生まれません。親だって人間なのだから、機嫌の良い日や悪い日もあります。だけど、自分だって旦那さんやお母さんに同じような態度を取られたら困惑するはずです。

子どもと一緒にいる時は、親はできるだけその時の気分で態度を変えないようにした方がいいと思います。

顔色を伺って自分の意見を言えない子どもに

このように、普段から人の顔色を伺ってばかりいた私は、学校や社会に出てからも自分の意見が言えない人間になりました。

学校では、友達と違う意見を言うのが怖くて頷いてばかり。社会に出てからは、相手の勘違いで注意されてもなかなか自分の言い分を主張する事ができませんでした。

小さい頃から、家庭で親の顔色ばかり気にしていた私。子どもの時のこのような経験は、大人になってもずっと尾をひいてしまうものなのです。

愛されていることが子どもの自信になる!

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子どもにとって、「親に愛される」という事は生きる自信になります。逆に、一番身近な存在である親に愛されないと、自分に自信が持てない子どもになります。それは大人になってからも、あまり変わる事はありません。子どもの頃に受けた体験は、大人になってからもそれだけ大きな影響を及ぼすのです。

毎日一緒にいるのだから分かるでしょと思わず、子どもに「あなたを愛しているよ」という事を伝えてみてください。大好き!と顔を見て言ったり、抱っこしてぎゅー!としてみてください。

特に、今日は怒りすぎたな…と思った日の寝る前に5分だけでもいいんです。ぎゅー!して大好き!それだけで、疲れたお母さんの気持ちもリセットされ、子どもも安心できるんです。

まずは1日の終わりに5分、ぜひ試してみてくださいね。

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