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公開 2015年11月09日  

「電車でお菓子」「人前でおむつ交換」その行為、ちょっと待った!

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毎日、一生懸命子育てをしているのに、子どもが将来“品がない、お下品な大人”に育ったら嫌ですよね。男女とも変わらず、適度に“品がある人“って素敵です。今日は『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が語りたいと思います。


電車内で騒ぐ我が子、ついお菓子を口に入れ静かにさせたくなりますよね。でも、それ、やめておいた方がいいかもしれません。

今日は『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が語りたいと思います。

こんな行動、気になりませんか?

●渋谷の街で地べたに座ってスナック菓子をほおばる女子高生。ジベタリアン(地べたに座るのでジベタリアン)スカートの合間から水玉のパンツがばっちり見えている。

●新幹線でもない山手線や地下鉄でパンやおにぎりを食べている若者

●電車内で化粧をする女性

脳科学者の澤口俊之先生の著書『平然と車内で化粧をする脳』によると、こういった所作は一種の脳の機能障害だとも述べられています。「顔の修復作業を他人に見られて平気な神経。恥を知らない脳になってしまっている」ということだそうです。

品のない子に育ってしまうかもしれない、親の行為

我が子が将来、こんな風になったら嫌ですよね。

でも、今、親が無意識にやっている行為が子どものこんな将来の姿を作ってしまうこともあるのです。

●電車内で菓子を与える行為
電車内で子どもがぐずるとお菓子を与えたくなりますよね。

確かにクッキーを1枚口に入れると泣き声が収まります。

けれども「ぐずったら口に甘い物が・・・」と学習した子どもは口の中のものがなくなると「もっと、もっと」と欲しがります。

中にはぐずる前からの予防策として、乗車前からお菓子を袋ごと渡している親もいます。ベビーカーに乗ったまま粉をまき散らしながらお菓子を食べることも。下車駅に近づくとベビーカーに付いた粉を親が「まあまあ、散らかして」パッパと電車の床に払って下車していきます。家の中では絶対にしない行為なのに、外では無意識にベビーカーが汚いままだと嫌だと感じて電車やバスの床を汚したまま降ります。

長時間乗る新幹線であれば車内でお菓子やお弁当を食べさせることもあります。でも、たった数分乗っている電車、静かにさせるために菓子を与えているその親の行為が、知らず知らずのうちに子どもの脳に“短時間乗車する電車の中で物を食べても恥ずかしくない”感覚を作り上げていきます。

更に、周りを汚して下車する親の後姿を見ている子どもには、公共のマナーも身に付くとは思えません。


●子どもが騒いだときは・・・
では、子どもが騒いだ時、お菓子を与える以外に、どうすればいいのでしょうか。

対策として、次のものを持ち歩きましょう。

・絵本・・・・ハードカバーの絵本は重いので雑誌系や手のひらサイズのミニ絵本でもよいです。

・手のひらサイズの玩具・・・電車内だけで遊べる玩具としておくと更に飽きずに遊ぶことができ、効果的です。

・折り紙・・・色んな形になるので、結構興味を持ってくれます。

また携帯アプリも、お菓子に比べれば良いでしょう。

乳幼児期から携帯を買い与え無制限にゲームをやらせるのは問題かもしれませんが、電車の中だけはお母さんのスマホのアプリを触らせてもらえる、又はスマホに撮り取り貯めた写真を見て会話するのもいいです。そんなこんなしているうちに目的地に到着します。


●オムツ交換を人前でする行為
家庭内で排泄はトイレでします。家庭でも本来はオムツ替えもトイレ内でした方が良いですが、スペースもないのでリビングなどで立ったママ、履かせるオムツを交換します。

でも、この感覚のまま外出時、ファミレスのボックス席でオムツ交換をしている人を見かけます。周りで食事をしている人がいるのに家庭の習慣をそのまま持ち込んでいるのです。

「ママ友とのお喋りに夢中でトイレに行って交換するのが面倒だ」「トイレは混んでいそうだから」など理由はあってもレストランでのオムツ交換はトイレでしましょう。

他人の前でお尻や陰部を見せる行為は、知らず知らずのうちに子どもにもそれを何とも感じない脳を作ってしまいます。立ちしょんべんをしても気にならない脳になってしまうかもしれませんよ。

まとめ

親が無意識でやっている行為が、将来の子どもの行動を作ることにもつながります。
抑えるべきところは譲らず対応するよう、注意してみましょう。

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