皆さんは、どういうことが「いじめ」だと思っていますか?
最近の報道では、「いじめ」が原因の自殺や、集団暴行の末に命を奪われてしまった子どもの悲しい事件をよく耳にします。複数で誰かを故意に攻撃するのが「いじめ」だと思っている方も多いのではないでしょうか?実際には、ニュースで報道されるような誰が見ても「いじめ」だと感じることよりも、よくある身近なできごとの中に「いじめ」が隠れていることの方が多いと感じています。
では、どんなことをしたら「いじめ」なのでしょうか?
「いじめ防止対策推進法」では、どんなことをするかという行為ではなく、誰かの言動でほかの誰かが「つらい、苦しい」と感じる状態がいじめであるという定義がされています。

“大丈夫”と見過ごさず、どうか気づいてください。「いじめ」は私たちの身近にある
1,964 View「いじめ」って、故意に嫌なことをしたり言ったりすることだと思っていませんか?でも、実は「いじめ」はとても身近なもので、誰もが簡単に被害者にも加害者にもなりうるものなのです。あなたもわたしも、そして子どもたちも…知らず知らずのうちに被害者や加害者になっているかもしれません。
「いじめ」の定義、知っていますか?
いじめ防止対策推進法(平成25年法律第71号)
上記の内容を分かりやすく解説したものがあります。
いじめ防止対策推進法
第2条 いじめの定義
いじめとは、子ども(児童生徒)が、ある子どもを心理的、物理的に攻撃することで、いじめられている子の心や体が傷ついたり、被害を受けて苦しんだりすることです。インターネットいじめも、いじめです。
(「普通の子なら、このていどやられても平気だよ」は、言い訳になりません。その子が傷つけば、いじめです。)
「それくらい大丈夫」と聞き流さないで!
例えば、学校や幼稚園などから帰ってきたわが子に元気がなく、友達に嫌なことをされたり言われたりして辛いと訴えてきたら、あなたはなんと声をかけますか?
その相手が仲の良い友達や幼なじみだったり、その内容が「遊んでいたんじゃないの?」「ちょっとふざけただけかも」「それくらいで大げさな」というようなことだと、多くのの大人は「それくらい平気」「そんなことぐらいで」「大したことない」「気にするな」と、つい言ってしまいがちですよね。実は私もそうでした…。
でも、その「辛かったこと」は子どもにとっては、大丈夫ではないから、助けて!とサインを出しているのではないのでしょうか?
我が家の長男の場合、何度も何度も訴えるのでさすがに心配になり、担任に相談して対応していただいてきました。しかし、その都度の対処療法でしかなく「いじめ」の根本的な解決ではないため、しばらくするとまた同じようなことが繰り返され、長男はだんだん深く傷ついていきました。
わが子や生徒が「辛い」「苦しい」「嫌だ」「学校に行きたくない」など苦痛を訴えたなら、間違いなくそこには「いじめ」があるように思います。
いじめは、「被害者目線」で決まる
いじめは「被害者目線」で決まると私は考えます。では被害者目線ってどういうことでしょう。
・遊びのつもりだった
・ちょっとからかっただけ
・ちょっとふざけただけ
・調子に乗りすぎた
・悪気(いじめるつもり)はなかった
このような日常でよくある出来事も、それによって傷つき、辛い思いをする子がいれば、もう「いじめ」なんだということです。
しかしながら残念なことに、大抵は「いじめ」として認識されずに見過ごされ、「悪意がないからいじめではない」などと、ちょっとしたトラブルとして間違った対応をされてしまうことがほとんどなのではないでしょうか?
また、
・誰かにからかわれたり小突かれたりしている時に、それを見て笑われた
・そこにいるけど、何もしなかった(傍観者)
など、周囲の同調や知らん顔をすることも、故意に傷つける意思(悪意)がなくても、このことによって対象者が傷つき苦しんでいれば、「いじめ」になるのです。
いじめに対する目線を変えよう
残念ながら「いじめ」のない学校や社会はありません。そして、完全になくすこともできないと思います。でも、減らすことはできる!ボロボロに傷つく前に止めることもできる!と私は信じています。
そのためには、「いじめ」に対する私達の目線を変えることが必要だと思うのです。
子どもの訴えに対して、「これくらい」「大したことない」「遊んでただけ」「ふざけただけ」などと言ってしまわないで、傷ついた子どもの心に寄り添い、また友達を傷つけてしまった行為が「いじめ」になっていることを伝え、そこからどうしたら良いのかを子どもと一緒に考えて欲しいのです。
たくさんの人が気づけば、少しずつ変えていけると思うのです。だから、どうか気づいてください。「いじめ」は皆さんの身近にあるのだということを。

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