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そのセックスレス、本当の問題はリスニングレスでは?夫婦で性を成熟させるための3ヶ条

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スタッフやインストラクターが交代で執筆しているマドレボニータの連載。今回は福岡で活動するインストラクター、ふじみんこと藤見里紗の登場です。セックスレス、性生活について、語ります。

目次

はじめまして。NPO法人マドレボニータ・産後セルフケアインストラクターのふじみんこと藤見里紗です。

実は私、インストラクターであると同時に、高校・大学などで「性」の分野を教える、セクソロジスト(性教育者)でもあります。産後ケアを伝える中で、「性」の問題の根っこは、性とは全く違うところにあるんだなぁ、と実感する日々です。「産後ケア」と「ヒューマンセクソロジー」の観点から、性の問題をやさしく紐解いて行きたいと思います。

今回のテーマは、ずばり、「セックスレス」です。

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そもそもセックスレスは問題なのでしょうか?

結論から言ってしまうと、セックスレスそれ自体は問題ではありません。


お互いに同意の上で、仕事や子育てで忙しい時期であれば「正直それどころではない」ということもあると思います。お互いに無理してまですることではありません。

ただし、セックスレスな状態で、どちらかが不満をもっていて、それを解消できずに抱え込んでいる場合には、大いに問題だと思います。

セックスレスの原因はなんだろう?

セックスレスには様々な原因が考えられますが、直接的かつ現実的に一番大きいものとしては「長時間労働」があげられると思います。

夫が深夜まで外で働いている、ということは、妻はその間、たった一人で家事、育児をこなし、お互いに疲弊しきっている状態なのです。むしろ、それでセックスも常に行っている、というのは、もはやサイボーグか!という世界なのであります(笑)

北欧などではワークシェアが進み、夫婦二人で、子どもを迎えに行き、夕飯の準備をし、家族でそろって会話をしながらご飯を食べ、子どもが寝た後に夫婦で語らう時間もあるそうです。そういう時間や精神的なゆとりがあってはじめて、お父さんとお母さんではなく、夫婦としてロマンチックな雰囲気も生まれうるのではないでしょうか?

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セックスレスの夫婦は、リスニングレスでもある

どちらかの仕事の帰りが遅く、夫婦の会話の時間が減っているのであれば、まずは夫婦で話をする時間をいかに設けるか、考えることです。

「会話ならしてます!」という方もいらっしゃると思いますが、その内容はどうでしょうか。子どものことや業務連絡に終始していませんか?

お互いを一人の男性として、女性としてそれぞれの人生を語り合うことはありますか?性についての不満がある時、それを話題に出して相手に伝えていますか?

自分の人生や、日々の喜び、悩み。それを聞いてくれる人がいるということはとても幸せなことだと思います。そして、お互いに相手の話を聞くことで相互理解が深まっていきます。
お互いの話を「聴きあう(リスニング)」という行為は、大変重要な、愛情表現の一つであると思うのです。子育て中の忙しい夫婦の中では、そもそも「リスニングレス」になっている人も多いのではないでしょうか?

ただし「いまさら会話なんて!」という方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方は、週一でも、月一でも、お酒やスイーツの力を借りて、夫婦二人の時間を作ってみましょう。それでもダメなら夫婦の忘年会というイベントを作るのもオススメです。またドライブなんかをしていると、横に並んでいると意外と話しやすいというのもよく聞きますよ。

とにかく、二人の時間がない・・・。という状況から脱する方法を模索しましょう。

いまさらパートナーと向き合う気力がないという人へ

子どもが小さいうちは、子育てを隠れ蓑に、夫婦の問題は後回しにできてしまうもの。

でも、子どもはいつか巣立っていく存在です。

子どもが自立するにはむしろ「自分なんかいなくても、両親はとても幸せそうだ」と思える環境をつくることも、親の重要な役目であると思います。

また、臭いものに蓋をするように目を背け続けてきた問題は、子どもの反抗期のときや、更年期のときなどに表面化し、問題が深刻化してしまうケースが少なくありません。

着手が遅いと、それだけ解決まで時間はかかりますが、必ず自分たちなりの答えが見出せるはず。気づいた時がベストタイミングです。今からでも間に合います。ぜひ、パートナーと「話を聴き合う」という時間をつくってみてください。

パートナーは自分を丸ごと知っていてくれる存在

人間は誰しも老いていくものです。そんなときに「若さ=美しさ」というような「美意識」にとらわれていると、そこに抗いようのない、さびしさや絶望というものが襲ってきてしまいます。

しかし、夫婦という存在は、お互いの、上っ面な、見た目だけではない、若さだけではない、良さを知っているはずです。顔に深く刻まれた皺も、たるんだお腹周りも、どういう人生を歩んできたか、お互いの酸いも甘いも知っているからこそ、愛おしいと思えるのではないでしょうか。早速「たるんだお腹が愛おしいとは思えない!」という声が隣から聞こえていますが(笑)。

自分の丸ごとを知ってくれて、愛おしいと思ってくれる存在が、世界に1人だけでもいたら、老いはさほど怖くはないのではないかと、私は思うのです。

そして、いわゆる広告やメディアが創りだした「美しさ」ではなく、自分の人生を丸ごとを受け止めてくれる人のために、自分も、自分の人生も愛そうという姿勢こそが、なによりもアンチエイジングになると思います。
お互いに相手のことを「自分の人生を丸ごと受け止めてくれる人」だと思える関係でいられたら、年をとってもさびしくないですよね。

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夫婦でで性を成熟させる3か条

「自分の人生を丸ごと受け止めてくれる」ということは、性についての希望や不満についても相手に伝え、相手の話を聴くことでもあります。ここで、私が考える、性を成熟させるための3か条をお伝えしましょう。
1.嫌なセックスはしないこと
無理して行うセックスは百害あって一利無しです。
「相手に悪いから」「断ると逆に面倒だから」という気持ちは、さておき、まずは自分の気持ちと身体を大切にすることが、性成熟のための第一歩となります。

ただ、お互いにとってとてもセンシティブな問題ですので、断り方はとても大事です。どうして気が進まないのか、それを考えることで、夫婦の問題、ひいては自分の問題の根っこが見えてくるかもしれません。
2.セルフケアとしてのシングルセックス
自分がしたいときに相手がしたいわけではありません。
相手がしたいときに自分がしたいわけではありません。

あくまでもセックスとはお互いの愛を深める行為ですので、自分の欲求を満たすためだけのものではありません。そんなとき、セルフケアとして、シングルセックス(自慰)を行えるといいと思います。なんだかモヤモヤする、というときに、サッとできると、スッキリします。

自慰行為に罪悪感を持つ人もいるかもしれませんが、その必要はありません。自分の心身の健康のためにも、相手を大切にするためにも、それはたいへん有益な行為です。血行がよくなって、シャキッとしますので、その後も「よっしゃ!」という具合に元気になれますし、自分が気持ちよくなれるポイントを知っているということは、セックスを愉しむためにも大事なことだと思います。
3.挿入にこだわらない
あなたは何のためにセックスをしますか?
生理的快感(オーガズム)を得たいためでしょうか?それとも別の理由でしょうか?

もし生理的快感を得たいだけでしたら、シングルセックスの方がよっぽど楽です。それだけじゃなくて、抱きしめあいたい、肌を触れ合わせたい・・・という、「心理的快感」を求めているからこそ、人は誰かとセックスをしたいと思うのではないでしょうか。

そういった感覚は、実は私たちが子どもの頃、親から抱っこされたり、触れられることで、愛情や安心感を得てきた経験が、その対象が今度は、親から、友人、恋人へと変わってきたものです。

だとすると、挿入が最高の愛情表現であり、なくてはならないものかと言うと、そうではなく、抱擁やキスといった行為の方が愛情を感じるという方も沢山います。「セックス」というとハードルが高いですが「愛情や安心感を得る行為」として、日常生活の中で、軽いタッチングやハグ、手を繋ぐなどを愉しまれてみてはどうでしょう。

性のことは、もっと当たり前に話題にしていいはず

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セックスがないから、さびしすぎるのではありません。

性への不満があってもその悩みを相手に知ってもらえていないこと、理解してもらえていないことが、さびしいのだと思います。

一番近い存在である夫婦間で、性の話題を分かち合えていれば、性の話題や日々の悩みなどを聴きあえる関係性さえ持てていれば、何事もそんなに大ごとにはならないはずです。

3大欲求のひとつである性の満足度というのは、人が死ぬ前に人生を振り返ったとき、「自分の人生は幸せだったかどうか」を左右するような、人間の根っこの問題でもあるともいえます。

最近はいろんなメディアでこうしたテーマが取り上げられているため、以前に比べて実際にそうした会話をする夫婦も増えてきているように思います。住居をどうするか、食事や家計をどうするか考えるのと同じように、性の話題も夫婦で話していきたいですね!

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NPO法人マドレボニータ

マドレボニータとはスペイン語で「美しい母」の意。「美しい母がふえれば、世界はもっとよくなる」をキャッチフレーズに「子育ての導入期」という最も不安定な時期にある女...

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