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公開 2015年10月21日  

褒めるだけだと逆効果になることも?子どもを伸ばす褒め方・ダメにする褒め方

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子どもの育て方では褒めることが大切。褒められることで子どもは自信を持ち、よいところがぐんぐ伸びて行きます。しかし褒め方を間違えると子どもにとって悪い影響がでることも。褒めるときは褒め方やタイミングに気をつけなくてはいけません。子どもを伸ばす理想的な褒め方とはどのようなものなのでしょうか?

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174007444

褒められて育つと子どもは伸びる!

人は褒められるとやる気がわき、さらに努力しようという気持ちになります。これは、褒められることでやる気を出すホルモンが脳から分泌されるため。子どもにとっても同じです。良いところを褒められることでやる気が出て、努力することが苦ではなくなります。その結果、褒められた部分が伸びて自信につながり、ほかのことにも積極的に関われるようになるのです。

何かに優れているということがなくても、褒めるポイントはたくさんあるはず。たとえ小さなことでも子どもががんばっていれば、その中からよいところを探して褒めてあげることで積極性も生まれてきます。

よい褒め方、4つのポイント

■結果ではなくプロセスや努力したことを褒める
大人はつい結果に対して褒めてしまいがちですが、そのプロセスや子どもが努力したことも褒めてあげましょう。1人で靴をはくなど日常の小さなことに目を向けて。小さい子どもにはどこがえらかったのか、具体的に褒めることも大切です。

■タイミングよく褒める
褒めるにはタイミングが大事。後から思い出したように言っても効果半減。がんばったときに声をかけてあげましょう。

■きちんと向き合って心から褒める
褒めるときに他のことをしながら褒めてはいけません。手を止めて、ちゃんと子どもに向き合って真剣に褒めましょう。心では思っていないのに「上手にできたね」などと言わないように。

■共感する
子どもががんばってうまくいったとき、失敗したとき、それぞれ感じていることを共感することが大切です。「すごいね」と褒めるより「嬉しい」という気持ちに共感して褒めてあげましょう。

新しいことに挑戦したあとは、「これやってみたんだ!凄いね。どうしてやってみようと思ったの?」こんな質問を投げかけたら得意満面で答えてくれると思います。

こんな褒め方はNG!

褒めると伸びるといっても、やたらと褒めればいいというものではありません。根拠もなく「すごいね!」を連発してしまうと、褒めているのではなくおだてていることに。また、心にもない褒め言葉は子どもも察知して、かえって傷つくこともあります。

また、親の望むことをしたときだけ褒めたり、子どもを思い通りに操作するために褒めたりするのもNGです。これを続けると、子どもの行動の基準が褒められるかどうかになってしまいます。

そして、ほかの子どもと比較して褒めるのもやめましょう。比較することで優越感や劣等感を持つようになります。

心理学者の調査によれば、結果や能力を褒めてしまうと、失敗を恐れてチャレンジしなくなってしまうのだそうです。「過程の努力」を褒めるようにすると、難しい問題にチャレンジするようになり、失敗したとしても、さらに努力できる子どもになるそうです。

子どもを伸ばす褒め方のポイントは、努力したことを褒めるということ。努力を褒めることでやる気スイッチが入ります。このような褒め方を続けると、子どもは新しいことにチャレンジする意欲を持つことができ、やがては人生を切り開いていく力をつけることができるでしょう。

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