問診の結果は基礎体温表からは異常はなさそうとのことでした。
血液検査の結果は、
・プロラクチン(左上矢印脳の下垂体から分泌されるホルモン:正常値は6.1~30.5(女性))
・プロゲステロン(左上矢印黄体ホルモン:正常値は5,7~28.0(黄体期))
・エストラジオール(左上矢印エストロゲン=女性ホルモンに含まれる成分のひとつ:正常値は14~225(黄体期前期))
全て問題なしという結果でした。
ちなみにこの血液検査で「多嚢胞性卵巣症候群」かどうかも調べていただいていていました。LH(黄体ホルモン)がFSH(卵巣刺激ホルモン)より多いと多嚢性卵巣症候群らしいのですが、検査結果はLH<FSHだったので、こちらも問題なしでした。
痛いと噂の「卵管造影検査」です。卵管造影検査は油性造影剤と水性造影剤があります。私が受けた検査は油性造影剤です。どちらにもメリットデメリットがありますが、後述します。
卵管造影検査では、最初に緊張を和らげる筋肉注射を肩に打ちました。筋肉注射は痛かったですが、この注射のおかげか、気分が悪くなることはありませんでした。その後、卵管造影のためにレントゲン室へ向かいます。
レントゲン台に足を立てて仰向けになり、入り口を広げて管を入れ、造影剤を投入しました。
この造影剤を入れている時が一番痛かったです。この痛み、個人差があると聞きますが、私の場合は「我慢できる程度の痛み」でした。事前に「重い生理痛みたいな痛み」という表現を目にしていましたが、まさにこれだ!という感じでした。
造影剤を入れたら左を向いて、右を向いて、最後にガーゼを詰めて終わりです。ガーゼは造影剤が垂れないように詰めているようです。自宅に帰ったら抜いてくださいと言われましたが、しっかり詰めてあるので抜き取るのは大変でした。検査結果はその場で教えていただけたのですが、「詰まりなし」でした。
どれほど痛いのだろう?と覚悟をして行ったからか、詰まりがなかったと結果を聞いて安心したからか、個人的にはこの程度なら大丈夫だと思える痛みでした。筋肉注射の方が辛いくらいでした。
この卵管造影検査の翌日には「造影剤が卵管を通って下に落ちているか」「癒着がないか」を確認するためにもう一度レントゲンを取りに行きました。結果は良好でした。造影剤は前日に詰めていたガーゼでだいたいが吸収されていて、残った少量はおりもののように体外に出る、もしくは身体に吸収されるとのことでした。
この卵管造影検査なのですが、詰まりがなかったとしても受けた効果があるのです。それはゴールデン期間と言われていて、卵管造影検査後約半年ほどは妊娠しやすくなるようです。
最初に油性造影剤と水性造影剤があるとかきましたが、油性造影剤の方が妊娠率があがるとの報告があるようです。
油性造影剤のその他のメリットですが、薬剤が安い(水性の1/8程度)ことも挙げられます。しかし当然デメリットもあって、水性より痛みが強く、体内に吸収されるまでの時間が長いことで炎症を起こす可能性があることです。また、希にヨードアレルギーを起こすことがあるようです。
一通り検査して、現状で問題がないことが確認されたので、しばらく「卵胞チェック」をし、「タイミング療法」を受けることになりました。
1周期に3~5回程度エコーによる卵胞チェックを受けました。排卵の時期を予想してタイミングを取る日を指導されます。
ただ、私が通った婦人科の先生の考えとしては「○日と○日と○日に」というように指定されるのではなく、「この日が排卵になると思うからそろそろタイミングをとってね」と言われ、「たくさんタイミングを取ったほうが確率が上がる」という考えのようでした。
※性別はどちらでもよかったので、産み分けはお願いしていませんでした。
「旦那さんがプレッシャーに感じてタイミングを取れなくなる」という話をよく目にしていたのですが、この先生の指導の仕方であればあまりプレッシャーに感じることもなかったようです。
我が家は卵管造影後2周期目のゴールデン期間と呼ばれる時期に男の子を授かることができました。
今回一通り検査を受け、結果は悪いものはなく、9周期かかったのはタイミングが合わなかっただけかもしれません。しかしスムーズに授かれたのは、排卵日を確実に知ることが出来たこと、そして卵管が詰まってなかったとは言え造影検査のおかげだったのではないかと思っています。
今もしなかなか授かれなくて婦人科受診を迷っている方がいれば、私は迷わず受診をすすめたいです。デリケートな問題ゆえ産婦人科の先生との相性もありますので、自分に合う病院を見つけられるようぜひ早めに行動してみることも妊活の選択肢の一つに入れてみてください。