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公開 2015年09月03日  

【妊活体験談】婦人科での不妊検査、その内容とは?

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自己流で妊活してみてもなかなか授かれない。もしかして私って不妊症かも!?妊活を始めてから約半年で婦人科の門をくぐる決心をし、検査をしました。妊活が気になっている方の参考になればと、当時私が受けた検査についてご紹介します。


私が婦人科を受診しようと思った理由

我が家は妊娠を意識してから生理6周期目に初めて婦人科を受診しました。



当時不妊の定義は2年でしたので、最初は主人に半年で受診するのはまだ早いのではないかとか言われました。しかし、下記にあるように健康な男女の妊娠確率は20~25%であり、お互い健康であると思っていても、身体の中のことは検査してみなければわからない、と思ったのです。

健康で若い男女が排卵日に合わせてセックスしたとしても妊娠の確率は約20~25%だと言われており、しかもこれは、生理周期が安定している、妊娠しやすい体質の女性の場合での確率となります。妊娠は、女性の体調やストレス、年齢、生理周期の乱れなどに大きく影響されるものなのです。みなさんが思っていた以上に妊娠の確率は低く驚かれたのではないでしょうか。今のご時世・・・ストレス無く、生活してらっしゃる方はなかなかいらっしゃいません。加齢、仕事や人間関係などのストレス、栄養の偏った食生活などを続けた結果、子宮系のトラブルであったり、精子・卵子の質の低下など、様々な問題を抱えているケースが多いので、実際の妊娠確率20~25%よりも、もっと低い確率となっています。

自己流のタイミングで妊活を続けていても、月経を迎えるたびに辛くなり、このままでは妊活自体がストレスとなり悪循環になるのではないかと考え、主人と話し合い受診を決めました。

(※現在は不妊の定義は1年に変更されています。)



我が家は以下の検査を受けました。



・精液検査

・血液検査

・卵管造影検査

・フーナーテスト

・卵胞チェック



今回の記事では、男性に関連のある検査→女性の検査という順で書いていきたいと思います。

男性の検査1 精液検査

精液量、精子濃度、運動率、運動の質、精子の形態、感染の有無などを検討します。精液は、2-7日の禁欲期間(射精しない期間)の後に、用手法(マスターベーション)で全量を採取します。病院で取るのが望ましいのですが、20℃から30℃程度に保持することが出来れば、自宅で採取して2時間以内に検査すればほぼ病院で採取した場合と同様の結果が得られることが多いと言われています。

 男性の精液性状は日に日に変動するため、悪い結果が出た場合でも、再度検査をして問題ないとされることもあります。

婦人科を受診する日の朝、主人に採取してもらい、病院に持ち込みました。私が受診した婦人科では外部機関に検査を委託しているようで、検査結果詳細は1週間後に聞きました。

精子濃度、奇形率、運動率、精液量、phの各項目の結果をいただき、全て良好でした。

男性の検査2 フーナーテスト

400倍視野の顕微鏡で、性交後の子宮頸管粘液を観察します。フーナーテストの検査時期は、頸管粘液の分泌が多い排卵直前に行われます。フーナーテストで多数の運動性精子が確認できると、高い確率の妊娠率が期待できるようになります。

フーナーテストの検査結果は子宮頚管粘液の量や精子の状態等、良好でした。

これで主人には不妊となる原因がないことがわかりました。

女性の検査1 黄体ホルモン検査(血液検査)

一般的に、検査は問診と採血があります。問診は、基礎体温表を見ながら、生理中の症状や出血量、生理の長さ、生理周期などを聞かれます。また、採血は排卵日から1週間後に行われ、プロゲステロンの値が正常かどうかを確認するホルモン検査になります。また、膣内エコー検査で卵巣脳腫や子宮筋腫、子宮内膜症など病気がないかを確認することや、子宮内膜の一部を採取する子宮内膜日付診を実施することもあります。

問診の結果は基礎体温表からは異常はなさそうとのことでした。



血液検査の結果は、

・プロラクチン(左上矢印脳の下垂体から分泌されるホルモン:正常値は6.1~30.5(女性))

・プロゲステロン(左上矢印黄体ホルモン:正常値は5,7~28.0(黄体期))

・エストラジオール(左上矢印エストロゲン=女性ホルモンに含まれる成分のひとつ:正常値は14~225(黄体期前期))

全て問題なしという結果でした。



ちなみにこの血液検査で「多嚢胞性卵巣症候群」かどうかも調べていただいていていました。LH(黄体ホルモン)がFSH(卵巣刺激ホルモン)より多いと多嚢性卵巣症候群らしいのですが、検査結果はLH<FSHだったので、こちらも問題なしでした。

女性の検査2 卵管造影検査

子宮卵管造影は、子宮の中に油性の造影剤または水性の造影剤を注入して子宮の状態や卵管の通り具合、詰まっていないかなどをみる検査です。検査時期としては月経終了後の数日に行われます。

痛いと噂の「卵管造影検査」です。卵管造影検査は油性造影剤と水性造影剤があります。私が受けた検査は油性造影剤です。どちらにもメリットデメリットがありますが、後述します。



卵管造影検査では、最初に緊張を和らげる筋肉注射を肩に打ちました。筋肉注射は痛かったですが、この注射のおかげか、気分が悪くなることはありませんでした。その後、卵管造影のためにレントゲン室へ向かいます。

レントゲン台に足を立てて仰向けになり、入り口を広げて管を入れ、造影剤を投入しました。



この造影剤を入れている時が一番痛かったです。この痛み、個人差があると聞きますが、私の場合は「我慢できる程度の痛み」でした。事前に「重い生理痛みたいな痛み」という表現を目にしていましたが、まさにこれだ!という感じでした。



造影剤を入れたら左を向いて、右を向いて、最後にガーゼを詰めて終わりです。ガーゼは造影剤が垂れないように詰めているようです。自宅に帰ったら抜いてくださいと言われましたが、しっかり詰めてあるので抜き取るのは大変でした。検査結果はその場で教えていただけたのですが、「詰まりなし」でした。



どれほど痛いのだろう?と覚悟をして行ったからか、詰まりがなかったと結果を聞いて安心したからか、個人的にはこの程度なら大丈夫だと思える痛みでした。筋肉注射の方が辛いくらいでした。



この卵管造影検査の翌日には「造影剤が卵管を通って下に落ちているか」「癒着がないか」を確認するためにもう一度レントゲンを取りに行きました。結果は良好でした。造影剤は前日に詰めていたガーゼでだいたいが吸収されていて、残った少量はおりもののように体外に出る、もしくは身体に吸収されるとのことでした。



この卵管造影検査なのですが、詰まりがなかったとしても受けた効果があるのです。それはゴールデン期間と言われていて、卵管造影検査後約半年ほどは妊娠しやすくなるようです。



最初に油性造影剤と水性造影剤があるとかきましたが、油性造影剤の方が妊娠率があがるとの報告があるようです。

油性造影剤のその他のメリットですが、薬剤が安い(水性の1/8程度)ことも挙げられます。しかし当然デメリットもあって、水性より痛みが強く、体内に吸収されるまでの時間が長いことで炎症を起こす可能性があることです。また、希にヨードアレルギーを起こすことがあるようです。



一通り検査して、現状で問題がないことが確認されたので、しばらく「卵胞チェック」をし、「タイミング療法」を受けることになりました。

卵胞チェックとタイミング療法

1周期に3~5回程度エコーによる卵胞チェックを受けました。排卵の時期を予想してタイミングを取る日を指導されます。



ただ、私が通った婦人科の先生の考えとしては「○日と○日と○日に」というように指定されるのではなく、「この日が排卵になると思うからそろそろタイミングをとってね」と言われ、「たくさんタイミングを取ったほうが確率が上がる」という考えのようでした。

※性別はどちらでもよかったので、産み分けはお願いしていませんでした。



「旦那さんがプレッシャーに感じてタイミングを取れなくなる」という話をよく目にしていたのですが、この先生の指導の仕方であればあまりプレッシャーに感じることもなかったようです。



我が家は卵管造影後2周期目のゴールデン期間と呼ばれる時期に男の子を授かることができました。

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今回一通り検査を受け、結果は悪いものはなく、9周期かかったのはタイミングが合わなかっただけかもしれません。しかしスムーズに授かれたのは、排卵日を確実に知ることが出来たこと、そして卵管が詰まってなかったとは言え造影検査のおかげだったのではないかと思っています。



今もしなかなか授かれなくて婦人科受診を迷っている方がいれば、私は迷わず受診をすすめたいです。デリケートな問題ゆえ産婦人科の先生との相性もありますので、自分に合う病院を見つけられるようぜひ早めに行動してみることも妊活の選択肢の一つに入れてみてください。

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