子どもは生まれた時から好奇心いっぱいで、いろんなことを見たい知りたい、と感じています。「自分」という存在を知るのは、1歳前後と言われています。この知的な発達があってこそ「自分でやりたい」が生まれるのです。
「自分でやりたい」ということを行動にするには、望んだことを自分でできるようになる運動能力の発達が必要。
自分でやりたいと行動し始めることは、順調に成長しているということですね。
仕事が終わってからのママは、保育園にお迎えに行って夕飯作って、食べさせてお風呂入れて寝かしつけて、とあっという間に時間が過ぎていきますね。
私も早く帰って早く寝かせなくちゃと、毎日焦っていました。そんなときに「靴下自分で履く」「靴も自分で履く」と、保育園からなかなか出れないと更に焦ってしまいイライラ。でも、仕事をしながらの育児を選んだのは自分。イライラするのはおかしいかもしれないと思い始めました。
朝、パパママとバイバイして1日頑張った子どもたち。お迎えに来てくれたパパママを見たら嬉しい。やっと会えたから、「こんなこと出来るよ!見て!」そんなこと思っているかもしれません。それなのにせかせかしていたら悲しくなりますよね。なので、私はお迎えに行った時には子どもの「自分でやりたい」を待つことにしました。
求められるまではじっと見つめるだけ。出来た時は笑顔で喜ぶ。ただそれだけです。ただそれだけですが、そこで満足感を得られたようでその後のことがスムーズに進むようになりました。
それまでは、ちょっとしたことでグズグズして思うように進まなかったので、「待つ」育児にしてからも就寝時間はさほど変化はありませんでした。だんだん「やりたいこと」がうまくできるようになってきたので、少しずつ「自分でしたい」の内容を増やしていきました。
だんだんできることが増えてくると、最初から最後まで側で見守らなくても大丈夫になります。見えないところまで離れるのではなく近くにいて、出来た時にしっかりと受け止めてあげることで、子どもは満足します。
その間にママは自分のことが出来るようになりますね。私はお風呂あがりに「体拭いて」とタオルを渡します。子どもが1人で拭けないことが多いですど、ちょっとでも拭く素振りできたら「腕拭けたのね!すごいね~。その間にママの体も拭けちゃった。ありがとう!」など声をかけながら体を拭きます。
「パンツはいてね」と声をかけ、その間に私は化粧水を付けるなど、見守りつつ自分のことも済ませることが出来るようになったので、結果、楽になったな~と感じてます。
私は「待つ」育児を始めてから、イライラすることが減りました。それどころか、子どもと笑顔で過ごす時間が増えたと思います。
働くママにとって夕方から夜の時間は貴重。でもちょっとだけ子どものための「待つ」時間を作ってみるのはいかがでしょうか。