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公開 2015年08月11日  

ケンカを通して子どもが成長する4つのポイント。あえて子どものケンカを見守る大切さとは?

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子どものケンカに介入し過ぎていませんか?幼い頃のケンカでしか学べないことがいっぱいあります。心が成長するチャンスを摘み取ることのないよう、あえてケンカの良さ見守る大切さに目を向けてみました。


目次 子ども同士の多発するケンカ
ケンカに過介入なママになっている?!
「ケンカをすることで成長するポイント」
お友達とのケンカを見守るようになってからの子どもの変化
本能だから伸び伸びと

子ども同士の多発するケンカ

夏休み真っ只中、子どもの有り余るパワーが所構わず放出される季節となりました。長く一緒にいられて様々な思い出を作れるのは素晴らしいことですが、それだけでは済まないのが子育て。



一日中子どもと過ごすのは心身ともにタフさが要ります。我が家では夏休みに入ってから子ども同士のケンカを目にすることが激増。兄弟姉妹同士ならまだしも、お友達との子ども同士のケンカへの対応は、どのママも一度は悩むものではないでしょうか。

ケンカに過介入なママになっている?!

子ども同士のケンカを目の当たりにする中でよく感じるのは「ケンカをさせない親が多いこと」です。



おおごとになる前に仲裁したり、割り入って裁判官さながらの審判をママが下したり、ケンカする2人を力尽くで引き離したり…やり方は人それぞれですが、子どもたちのやり取りの行方を見守ることなく、ケンカを最小限に留めようとするママは、もしかすると多数派なのかも知れません。



かく言う私も以前はお友達との激しいやり取りを見ていられずに、なんとかこの場を穏便に収めようと必死になっていました。それは子どものためというより、相手のママさんの目を気にしてだったり、公共の場で「注意しないママ」になりたくないためだったような気がします。でも、それは私のエゴであり、子どもの貴重な体験を奪っていることに気付きました。



子どもが小さい頃のケンカによって体感できることや、今だからできるケンカもあるのではないかと感じ、今回はあえてケンカの良さとケンカを見守る大切さに目を向けてみたいと思います。

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「ケンカをすることで成長するポイント」

1.「自己主張力アップ」

自分の気持ちを相手に伝えないと負けてしまう状況により、自分の意見や気持ちを主張をする力が付きます。



2.「どうしたら揉め事にならないか、考える力が鍛えられる」

ケンカになるのは、物の取り合いや順番争いなど、いつも同じ原因であることが多いので、どうしたらケンカにならないか、スムーズにお互い楽しい状態にできるかを考え、工夫する良い機会でもあるのです。



3.「『〜をしたら◯◯と感じる』ことを体感できる」

嫌なことを言われると悲しい、叩かれると痛い、ケンカになると不快である、遊べなくなるとつまらない…など、親とのやり取りでは得られない感情を味わうことができます。その「〜をしたら◯◯と感じる」ことの理解や体感は、いずれ相手の立場になって物事を考える視点に繋がります。



4.「関係を修復する力が付く」

一度ケンカになった相手と、仲直りをして何も無かったかのように遊べるのが子どもの素晴らしいところです。人間関係の基本を学んでいる今こそ、この「やり直せる」「また親しくできる」ことを、実感して欲しいですね。

お友達とのケンカを見守るようになってからの子どもの変化

お友達とのケンカを見守るようになってから、我が家の娘は、強い言い方ではなく優しい言い方をするとそもそもケンカにならない、ということを体感したようでした。これもケンカを繰り返さないと学べないことだったように思います。



もちろん、一方的に力が強い場合やお子さんが手を出してしまう場合など、どうしても親がケンカの中に入ってあげた方がよい場面もありますよね。そんな時は、お子さんが少し落ち着いたタイミングで、繰り返し手を出さないよう諭しましょう。ケンカの場面でお子さんが気持ちを口で伝えられた時には、後からでも「今日は手を出さなかったね」と沢山褒めてあげましょう。



また、ケンカを見守る姿勢は放置にも見えかねません。中には「ケンカを見守るなんてもっての外!」というママもいますので、事前にママ同士のコンセンサスを取っておくことも大切です。例えばこのコラムを引き合いに出して「こんな記事を読んだんだけど…」と話を持ちかけてみれば、相手の姿勢が把握できるかも知れません。

本能だから伸び伸びと

ご存知の通り、子どもは教えなくても何にでも興味を示し、教えなくても走り回り、教えなくてもケンカをします。その自然と湧き出る本能的な部分は、人間の成長過程で必要なことのような気がしています。それを大人の力をもって抑え込むのは、長い目で見たら生きる力を削ぐことになりかねません。



私はぶつかりながら優しさを学ぶ経験を、これからも大らかな目で見守れるよう…日々ママとしての修行は続きます。

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