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公開 2015年07月28日  

妊婦さんの新常識?「会陰マッサージ」って聞いたことありますか?~日本初のマッサージ用オイルが登場!~

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妊娠後期に入ると耳にする、「会陰切開」「会陰マッサージ」などのワード。デリケートな“あの部分”に関することだし、なんだかものものしいその響きに、戸惑う方も多いことでしょう。

そんな中、会陰マッサージ専用オイルが日本で初めて発売を開始しました!そこで今回は会陰切開や会陰マッサージについて詳しく解説させていただきます。


妊娠後期に入ると耳にするワードの一つに、「会陰(えいん)マッサージ」があります。

なんだかものものしいその響きに、戸惑う方も多いかもしれませんね。



聞きなれない言葉ですし、今でも行わずに出産する方も多いのかもしれません。

ニンプスを運営している弊社のECサイト「mama&baby store」でも、「会陰マッサージにも使える」というオイルはこれまであったものの、”専用”のアイテムはこれまで存在していませんでした。そんな中、最近、会陰マッサージ専用オイルが発売されているのをご存知でしょうか?



今回は会陰切開の基礎知識と会陰マッサージについて解説しながら、その時に使える専用オイルについてお伝えしたいと思います。

そもそも、「会陰」ってどこ?

まず最初に、「会陰」がどこか、ご存知でしょうか。

ニンプスのコンテンツ内では、このように説明しています。

会陰とは出産の際ベビーの頭が通るように大きく伸びる部分、肛門と膣の間の薄い皮膚とその下の筋肉のことを指します。

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ニンプスではこの青い線をなぞるようにマッサージする方法をご紹介しています。

いきなりすごいアングルでなまなましいイラストを載せてしまいましたが、まさにここ。



普段はその部分に意識を向けることはあまりないと思いますが、経膣分娩(普通分娩)の場合、直径10cmほどの赤ちゃんの頭が出てくるためにこの部分の皮膚が大きく伸びる必要があるのです。



ただし、すべての人の会陰部がスムーズに伸びるわけではなく、お産の最中に裂けたり切れてしまうことも。それを「会陰裂傷」と呼びます。程度の大小はあれ、多くの妊婦さんがこの「会陰裂傷」を経験するらしいです。

助産師さんによると、ベビーの頭が通る際に会陰が裂けてしまう「会陰裂傷」は、実は出産時に多くの女性が経験するそう。会陰の皮膚はとても回復力があり、小さな傷であれば本人も気づかないまま退院までに治ってしまうこともあるのだとか。

「会陰裂傷」と「会陰切開」の違い

裂傷の程度が小さい場合、知らず知らずのうちに治癒するそうですが、時には会陰部が大きくさけてしまうことも…。



そうなると、傷のダメージも大きくなりますし、産後の縫合も大変に。



それを避けるために行う医療行為が「会陰切開」です。

会陰切開を行うメリットは、必要以上に大きく裂けてしまうことを防ぐほか、後からの縫合が短時間で済むこと。

避けてしまった傷口よりも、一直線にきれいに切れた方が、きれいに治癒するという説もあります。

「会陰をあらかじめ切開すれば重度な裂傷が避けられ、産後キレイに縫える」「ベビーの頭が通りやすくなる」などがその理由のようです。どうせ裂けるのだから、最初から切ったほうがピッタリ縫えて回復も早い、という声を耳にする妊婦さんも多いことでしょう。

会陰切開はどう行うの?

今回ご紹介する会陰マッサージ専用オイルの特設コンテンツにて、会陰切開の方法について詳しく掲載されていたので引用させていただきます。

会陰部の伸びが悪かったり、お産が長引いたり、赤ちゃんの心拍数が下がるなど、赤ちゃんを早く出してあげなければならない場合にも会陰切開はおこなわれ、現在 日本では60%近くの女性が会陰切開をしているといわれています。

膣口から肛門に向けて縦方向に切る正中切開と斜めに切る正中側切開がもっとも一般的です。

経験者による会陰切開体験談

会陰切開は、前述のように産婦さんの半数以上が行っているため、ママばかりのニンプス編集部にも経験者は多数。リアルな声を聞いてみると…



「ジョキっと切る音が聞こえた」



と、ちょっと怖いエピソードが…



とはいえ、そのシーンでは陣痛の痛みが勝っているため、切開の痛みは感じないのだとか。



ちなみに私も1人目の出産時は切開していますが、実はいつ切ったのか気づきませんでした。

おそらく私も、陣痛の痛みにカモフラージュされて分からなかったのだと思います。



「切るより、出産後切れた部分を縫うほうがチクチク痛かった」というのは全員の意見です。

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会陰切開をしたくない場合は妊娠中のケアが必須!?

会陰切開は、今でも産院によっては当然のこととして行っていますし、「激しく裂けるよりダメージが少ない」のは確かなこと。出産の過程で、どうしても必要となることもあるようです。



とはいえ、「できるなら切りたくない」という妊婦さんもたくさんいらっしゃいます。



もしも、なるべく切開せずに産みたいという場合かつ、出産予定の産院で切らないことを選べるなら、会陰部がスムーズに伸びるように妊娠後期に入ったらケアを行うとよいでしょう。



それが「会陰マッサージ」です。



マッサージ法は、私が知っているだけでも

・皮膚の表面をなぞる

・皮膚の表面にオイルパックをする

・膣に指を入れてぐいぐい押し伸ばす

など、様々。



始められる妊娠週数や頻度なども諸説ありますので、かかりつけの産院で助産師さんから指導を受けられるとベストです。



なお、ニンプスでは、マッサージ用のオイルをご購入いただいた方には聖路加産科クリニックの助産師さん監修の冊子をプレゼントしていますので、信頼できる情報を選んでそれを参考にしても良いかと思います。



手法は様々でも、マッサージにマストとなるアイテムは一緒で、それが「良質なオイル」です。

ついに登場!会陰マッサージ専用オイル

会陰マッサージのマストアイテムであるオイルは、これまで粘膜に使っても問題がないピュアな植物性オイルで「会陰マッサージにもOK」とうたわれているものを妊婦さんたちは使っていたかと思います。



そんな中、今回ご紹介する「マムズケア スムージングオイル」は会陰部マッサージ“専用”のオイルとして新登場した、注目の1本です。



会陰の皮膚に柔軟性と潤いを与えて、出産の歳に会陰切開をしなくても裂傷しにくい状態に。植物療法の専門化がブレンドした植物由来成分95%のオイルです。

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ママズケア スムージングオイル 30ml 4,500円(税抜)

裂けてしまった場合、キズをいたわるオイルも

さらに、会陰切開をせずに出産をしたケースで少し裂けてしまった時に、傷をケアするオイルも同ブランドから同時発売。



デリケートゾーンのお肌の消炎・鎮静・抗炎症を助けてくれる「トウセンカ花エキス」と「ローマカミツレ」をブレンド。こちらも植物療法により、傷ついた部分を健やかに導いてくれます。

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ママズケア アフターオイル 30ml 4,500円(税抜)

切開「する」「しない」どちらも経験しました!

さきほどちらりと書きましたが、私は二度の出産で、切開「する」「しない」をどちらも経験しています。



切開を行った1人目の出産時は切ったことに気づかず、怖い思いや痛い思いをしたわけではないのですが、産後すぐは会陰のあたりがかなり痛く、「ドーナツクッション」なしでは座れませんでした。



そして2度目の出産は、妊娠後期にマッサージを行い、助産師さんにマッサージしてもらいながら切開なしでの出産を行いました。妊娠中は、会陰マッサージに加え、助産師さんのすすめでスイミングやアクアビクスにも通いました。股関節を大きく開く動きが会陰部の皮膚や筋肉を柔軟にするそうです。



出産時に会陰部の皮膚がぐんぐん伸びていく感覚が分かり、「裂けちゃうかも!」と思ったのをよく覚えています。それはそれで、実はけっこう怖かったです…。また、切開の有無だけが関係しているわけではないと思うのですが、分娩時間は一度目より時間がかかりました。



産後は切ったケースよりもかなりラク。ドーナツクッション不要でしたし、一度目の出産時に怖かった産後のトイレもへっちゃらでした。二度目だから切れたり裂けたりせずに済んだというのもあるかもしれません。

会陰マッサージの、もう一つの意味

切開なしでの出産を行った知り合いには、激しく裂傷してしまい、その部分が炎症を起こして出産の翌日に高熱を出してしまったという話を聞きました。



また、切開を行うのは「裂け始めた」タイミングでという産院もあるようです。その場合、切らなくても裂けていたわけですし、裂傷を最小限に食い止めるための処置ということになるでしょう。



WEBサイトなどで会陰切開について調べると、まるでそれが悪いことのように書かれていることが多いですが、「切開せずに出産すれば産後はラク」「切らずに済むならラッキー」程度に考えるのがいいのではないかなと、個人的には思います。



できる限り切りたくないという方は、会陰マッサージを行ってご準備を!そうしたうえで、それでも切開を行うことになっても、それが最善の処置であるはず。落ち込まないでくださいね。



最後に、助産師さんによると、会陰マッサージには会陰切開回避のほかにもう1つ意味があるそうなので、ニンプスから引用します。



(出産時に)重要なのは実は力を入れることではなく「力を抜く」こと。

会陰マッサージを通して自分の体に触れることで、出産の際にどこの力を抜くのかがイメージしやすくなります。



「ベビーが今ここにいる」とイメージすることができ、「ママがベビーに優しくなれるんです」と聖路加産科クリニックの助産師さんはいいます。

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