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公開 2023年07月12日  

毎日水筒6本洗うのシンド過ぎィィ!さっぱり解決策が見えない夏が、今年も来た

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水筒って洗いにくいですよね。みんなどうしてるんだろう。


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水筒のことばかり考えている。

毎日ぎょっとするような暑さが続いていて、登下校の時刻だってうんざりするほど暑い。

子どもを送り出すときにほんの少し外に出ただけで、なにかの間違いじゃないかと思う。

こんなに暑いなんてなにかがおかしい。

なにかがおかしな暑さでも、子どもたちはランドセルを背負って学校へ歩いて行くしかなくて、非常に不憫だ。

私は過保護なお母さんなので、これはどうなのと思う暑さの日には軽率に車で迎えに行く。

暑さに我慢してなにかいいことがあるとは到底思えないし、寒い地方で育った私は今も絶賛強烈な寒がりな上に、人一倍あらゆることに我慢弱いので、我慢比べなんてなんの意味もないと思っている。

息子が飼っているカブトムシだって昼間の暑い時間は土の中で快適に暮らしているのだ。

暑さは耐え忍ぶものではない。


とは言え、学校もそれなりに暑いし、そこまで暑い日でなくとも子どもだから汗もかくし、水分補給は欠かせない。

そして我が家は学校からそこそこ遠く、その水分もかなりの量が必要になる。

持たせているのは他ならぬ私だけど、その重量に毎朝うんざりしてしまうのだ。

私だったらこんなに重たいものを持って歩きたくない。

それでも水分を持たせないと命に関わるので、持たせないわけにはいかないし、命を脅かすくらいなら、たとえ重たい水分でも持たせるしかないのだ。


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たんと水分を持たせるということはそれすなわち、水筒がたくさん必要ということでもある。

我が家には小学生が3人いるので、ひとり2本ずつ水筒を持たせると、合計6本の水筒が必要なわけだ。

大きな水筒を持たせることも考えたのだけど、水筒の肩ベルトの食い込みがきつくなってしまうので、2本に分散させるやり方に落ち着いている。

合計6本の水筒を毎日洗うのって、まあまあ気が重い。


水筒ってなんであんなに洗いにくい形状をしているんだろう。

パカっと縦半分に開いてくれたらいいのに。

そして、各々の水筒の形状が違うので、ますます困っている。

最近、この水筒洗いを少しでも楽にしようと、新しい水筒用の頑丈で立派な柄つきブラシを買ったのだ。

ところが長女のセカンド水筒は口が細すぎてブラシが入らず、長男のメイン水筒は丈が長すぎて柄つきブラシがわずかに届かない。

末っ子のセカンド水筒も長女同様、柄つきブラシが入らなかった。

ブラシ部がビシッと頑丈だったために、どう押し込んでも入ってくれない。

なんなの。

6本のうち3本に歯が立たない柄つきブラシが忌々しい。


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食洗器の要領に余裕がある日は食洗器に6本のうちのいくらかを入れることもあるのだけど、食洗器にもそこまでの懐がなく、なかなか叶わない。

子どもたちの食べる量が増えるにしたがって、夕飯の品数も増えており、最近は食器の洗い物も増えているし。

仕方なく、柄つきブラシが至らない3つの水筒に関しては、食器用のスポンジをねじ込んで、菜箸を駆使しながら洗っている。絶対に間違っている。

某100円ショップで以前、「細い水筒用」と書かれた柄つきブラシを見かけたけれど、ただでさえ、スポンジやたわしだらけのキッチンにこれ以上ものが増えるのが嫌で見て見ぬふりをしてしまった。

あれこそ我が家に必要だったのかもしれない。



ところで、水筒の中身なのだけど、我が家は長女が離乳食後期から飲み物はお水でやってきた。

長女は母乳以外の水分を一切受け付けず、ミルクはもちろん、お茶も吐き出してしまう赤ちゃんで、ある日、まさかと思いスプーンでお水を与えたら喜んで飲んでくれたのだ。

また、私自身、麦茶を飲む習慣がないまま大人になったので、いちいちお茶を用意する必要を感じなかった。

長女はお水が大好きで、そんなに飲んでどうするの、と思うくらいほんとうによく水を飲んだ。

2歳ごろのお出かけの写真は片手に水の入ったストローマグを持っているものばかりだ。

お水は当然だけど、茶渋とは無縁だ。

そのことが、入り組んだ水筒のパーツ洗いの気持ちをいくらか楽にしてくれていた。

手短に洗うことへの罪悪感を軽くしてくれる。

それがお水。


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ところが、だ。

数年前から長男が「麦茶が飲みたい」と言うようになった。

どこで、どこで、そんなものを知ったの……。

いつまでも無垢な気持ちでお水を飲んでいたらいいものを。

お出かけ先で飲み物を買うときなんかにも彼は麦茶を欲しがるようになり、麦茶への想いは募っていった。


そして、昨年の夏のことだった。

お友達のお家で飲んだ麦茶が家で作ったものだと知り、彼はいたく感動していた。

そうなんですよ、麦茶って家でも作れるんですよ。

「コウちゃんのおばあちゃんの手作りの麦茶を飲んだんだよ!」

帰宅した彼は目を輝かせてそう話した。

外で遊んで火照った体によく冷えた麦茶がよほど美味しかったんだろう。

そんなキラキラしたお顔をされてしまうと、お母さんだって負けていられない。

「実はね、ママも……麦茶作れるんだよ」

お水にぽんと入れる、手作り麦茶です。

「え!!!そうなの!!!こんど作って!!!!」

こうして、我が家にも麦茶文化が生まれてしまった。

迂闊だった。


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現在、相変わらず水を愛している長女の水筒には水を入れているのだけど、夏場に限り、長男と次女には麦茶を入れている。

麦茶ともなればやはり気になるのは茶渋であり、生ぬるい気持ちで水筒を洗うわけにはいかない。面倒が増えてしまった。

そして、本体に関しても同様。

茶渋ともなればきちんと洗わないわけにはいかない。


頑丈すぎる柄つきブラシと、菜箸とスポンジの合わせ技で四苦八苦しながら毎日水筒を洗っている。

6本も水筒があると、誰のどの水筒がキッチンに出されているのか把握することも煩わしく、朝っぱらから水筒が足りないと騒ぐのもほとんど毎日だ。

毎日、「もう二度と水筒を洗いたくない」と思いながら、洗っている。

こんなに煩わしくて気が重いことを、日本中の親御さんたちが毎日やっているのかと思うと、あまりに立派すぎてこの国が繫栄しないとかそんなことありえないよね、という気持ちになる。

こんな強大な面倒を引き受けることができる民族のエネルギーが他国に引けを取るはずがないのだ。

ああ、面倒が拗れてどんどん気持ちが彼方へいってしまう。

そんなふうにいちいち、遥かな気持ちになるのは私のよくない癖だけど、そのくらい水筒洗いって面倒だ。

ぐずぐず言っても仕方がないことはちゃんと分かっているし、ちゃんと細くて長い柄つきブラシも買ってくるつもりもある。

でもやっぱり水筒は縦にパカンと割れてほしい。切実に。


※ この記事は2024年03月12日に再公開された記事です。

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