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公開 2023年06月28日  

港区の子ども・子育て支援のまとめ。令和5年7月より子どもタクシー利用券を支給開始予定

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東京都港区の子ども・子育て支援をまとめました。
独自の子育て支援事業を多く実施している港区の各種サービス詳細をご紹介します。


目次 港区子育て支援の最新トピック
幼稚園・保育園について
港区の待機児童数
認定について
施設の利用について
保育料について
「子育て世帯生活支援特別給付金」とは?
「子育て世帯生活支援特別給付金」の受給方法は?
港区の子育てで利用できる給付金・支援制度
子育てひろば あっぴぃ
ベビーシッター利用支援
子育てのお悩みを相談できる場所
まとめ

港区子育て支援の最新トピック

港区では令和5年7月より、多子世帯の移動を支援するため、未就学児が2人以上いる世帯を対象に子どもタクシー利用券の支給を開始予定です。
タクシー利用券は1世帯当たり24,000円分です。

申請は不要で、対象となる人には案内が郵送されます。

幼稚園・保育園について

お子さんを預ける施設にはいくつか種類があります。

1、認可保育所
国が定めた設置基準を満たし、港区長に認可されています。0歳児~5歳児までの児童の養護と教育を一体的に行う施設です。
2、認証保育園
東京都が定めた一定の基準を満たし、都と区から補助を受けている保育施設です。利用者と施設が直接契約を結びます。
3、認定こども園
就学前の教育・保育を一体的に行う施設です。就労状況が変わっても同一園に在籍し続けることができます。
4、小規模保育所
0歳児~2歳児までの児童を対象に、就労等により家庭での保育ができない保護者に代わって保育を行います。
5、区立幼稚園
幼児を保育し、その心身の発達を助長することを目的としている施設です。港区内に住所を有し、3歳以上の小学校就学前の子どもが入園可能です。
6、私立幼稚園
区内には私立幼稚園が14園あり、各園が特色のある教育をしています。

港区の待機児童数

令和5年4月1日時点の港区の待機児童数は0人です。

認定について

認定区分

保育施設を利用するためには、認定区分ごとに申し込みが必要です。
認定区分は以下の3種類です。

・1号認定
…4、5歳児

・2号認定
…3歳以上児

・3号認定
…3歳未満児

利用できる施設

認定区分ごとに利用可能な保育施設が異なります。
保育園を利用したい場合には、2号または3号の認定が必要です。

・1号認定
…芝浦アイランドこども園

・2号認定
…認可保育園、認定こども園、港区保育室

・3号認定
…認可保育園、認定保育園、小規模保育事業、認定こども園

保育認定について

認定(2号認定、3号認定)を受けるには、保護者のいずれもが下記のいずれかに該当する必要があります。

① 就労……月48時間以上の就労を常態としている場合
② 疾病……疾病、負傷により保育が困難な場合
③ 障がい……心身に障がいがあり保育が困難な場合
④ 介護・看護……疾病または心身に障がいを有する同居の親族を常時介護・看護している場合
⑤ 災害復旧……災害の復旧にあたっているため、保育が困難な場合
⑥ 求職……求職活動をしている場合
⑦ 就学………週4日以上かつ1日4時間以上の就学を常態としている場合
⑧ 出産……妊娠中又は出産後間がなく保育が困難な場合
⑨ 育児休業……認可保育園等に在園している世帯のうち、就労認定の保護者が次子の育児休業中に引き続き保育が必要な場合(育児休業後に復職予定の保護者)
⑩ その他……児童福祉の観点から社会的養護が必要な場合等、明らかに保育が必要と認 められる場合
※「集団生活を経験させたい」「幼児教育の場として利用したい」という理由は保育が必要な事由には該当しません。

保育必要量・認定期間は、保育が必要な事由に応じて決定します。保育必要量は「保育標準時間(最長11時間)」と「保育短時間(最長8時間)」の2区分存在します。

施設の利用について

利用手続きの流れ(芝浦アイランドこども園4・5歳児 1号認定利⽤)

①⼦ども家庭⽀援部保育課保育⽀援係、芝浦アイランドこども園、各総合⽀所区⺠課保健福祉係のいずれかに、必要書類をすべて揃えて提出
②定員に空きが出次第、待機されている⽅のうち申込順位の上位の⽅から順に⼊園の意思確認が⾏われます
③内定者決定後、⼊園⽉の前⽉末までに、芝浦アイランドこども園において⾯接及び健康診断を受けます
※⾃⼰都合により、⼊園⽉の前⽉末までに⾯接及び健康診断を受けることができない場合、内定は取消しになります
④芝浦アイランドこども園で教育・保育を受けるにあたり、⼊園の前に利⽤のための認定を受けます

利用手続きの流れ(2号、3号認定)

①保育園見学等
②認定申請 ・ 保育園の 入園申込み
③利用調整 (調整会議)
④認定証の交付、内定
⑤面接・健康診断
⑥入園、保育料等決定

保育料について

保育料・給食費は、世帯の区市町村民税所得割課税額および保育の必要量と児童のクラス年齢により決定します。毎年9月に保育料・給食費の算定基礎となる区民税の年度を切り替えます。

例えば0~2歳児クラスの保育標準時間の保育料(月額)は、0~88,400円。同クラスで保育短時間の場合は、0~86,800円になります。

※給食費は区立保育園及び港区保育室に通う3~5歳児クラスのお子さんについて決定します。0~2歳児クラスのお子さんの給食費については、保育料に含まれています。
※住民税の申告がない方や港区に転入した方等で、港区で税情報が確認できず書類の提出がない場合は、最高階層となりますので注意してください。
※課税証明書が取得できない方(海外収入のある方や大使館職員等)は、年間の収入額から保育料の算出を行います。(一部海外収入がある方も、当該収入について申告してください。)

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「子育て世帯生活支援特別給付金」とは?

食費等の物価高騰に際し、特に大きく影響を受ける低所得の子育て世帯に給付金を支給する制度です。令和5年度は対象となる家庭に児童1人あたり5万円が支給されます。

「子育て世帯生活支援特別給付金」の受給方法は?

ひとり親世帯の場合

【申請が不要な方】
・児童扶養手当受給者(港区で令和5年3月分を受給した方)

【申請が必要な方】
①公的年金等(障がい年金・遺族年金・老齢年金等)を受給しており、令和5年3月分の児童扶養手当の受給を受けていない方

②食費等の物価高騰の影響を受け、家計が急変し、急変後1年間の収入見込み額が児童扶養手当受給世帯と同じ水準になっている方

申請が必要な方は申請書の提出をうけ、該当すると確認できた場合に支給されます。

お困りの際は下記までお問い合わせください。

■港区役所 子ども家庭支援部子ども若者支援課子ども給付係
電話番号:03-3578-2430

ひとり親世帯以外の低所得の子育て世帯の場合

【申請が不要な方】
・港区で令和4年度の本給付金を受給した方

【申請が必要な方】
・家計急変者(住民税均等割が新たに非課税となる方等)

申請が必要な方は申請書の提出をうけ、該当すると確認できた場合に支給されます。

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港区の子育てで利用できる給付金・支援制度

児童手当

区内に住所があり、中学3年生(15歳に達する日以後の最初の3月31日)までの国内に住所がある児童を養育している父母等のうち、主たる生計維持者の方に支給されます。父母ともに所得がある場合は、所得の高い方が請求者となります。

子ども医療費助成

18歳に達する日以後の最初の3月31日までの子どもが、医療機関等で健康保険による診療・調剤を受けたときに、医療費の自己負担分を港区が助成する制度です。

コミュニティバス乗車券の発行

3歳未満の子どもがいる区で定めた所得基準内に該当する世帯の保護者に、コミュニティバス乗車券を無料で交付します。
※児童扶養手当受給世帯、ひとり親家庭等医療費助成医療証受給世帯、妊産婦、生活保護受給世帯で乗車券を受給できる世帯は対象外です。

エンジョイ・セレクト事業

新型コロナウイルス感染症拡大による子育て世帯への生活の影響が大きい中、安心して子育てができるようお米やレトルト食品をはじめとする食料品や日用品を提供する事業です。

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子育てひろば あっぴぃ

子育てひろば あっぴぃとは

子育てひろばは、たくさんの仲間に出会える子育てを楽しむスペースで、区内在住のおおむね3歳までの子どもと保護者が利用できます。子どもと一緒に親も気軽に集え、保育士などの資格を有するスタッフが常駐しているので、子育てに関する情報収集や悩みなどを相談することもできます。

利用対象
区民で0歳~おおむね3歳のお子さんと保護者
施設により、ご利用可能曜日や時間が異なりますので、詳しくは施設のホームページをご確認ください。

利用料
無料
乳幼児一時預かりは別途料金が発生する場合があります。

■港区子ども家庭支援部子ども家庭支援センター
電話番号:03-5962-7201

ベビーシッター利用支援

概要

港区は「東京都ベビーシッター利用支援事業」の対象自治体です。
日常生活上の突発的な事情等により、一時的にベビーシッターによる保育を必要とする保護者が、ベビーシッターを利用する場合の利用料の一部を補助してくれます。

令和5年版の利用概要をご紹介します。

対象者

ベビーシッターを利用した日に、児童とともに区内に居住し、日常生活上の突発的な事情や社会参加などにより、一時的にベビーシッターによる保育を必要とし、又はベビーシッターを活用した共同保育を必要とする方。

対象児童

満6歳になる年度の末日までの児童。

対象期間

令和5年4月1日~令和6年3月31日。

利用時間帯

毎日、24時間、日曜、祝日、年末年始も補助対象になります。なお、1時間未満の利用は対象外です。

利用上限

児童一人当たり年144時間(多胎児の場合は、児童一人当たり年288時間)。

補助金額

児童1人1時間当たり
・午前7時~午後10時  2,500円
・午後10時~翌午前7時 3,500円

利用できるベビーシッター事業者

東京都の定めるベビーシッター利用支援事業(一時預かり利用支援)補助要綱に規定する認定事業者。

ご利用の流れ

1、東京都の認定事業者一覧から事業者を選び、直接利用契約を行います。この時「東京都のベビーシッター利用支援事業(一時預かり利用支援)を活用したい」旨を必ずお伝えください。
2、ベビーシッターを利用し、利用料金を直接事業者へ支払い、領収書の原本、利用明細書、ベビーシッター要件証明書の交付を受けます。
3、2でもらった書類と補助金申請書兼請求書兼支払金口座振替依頼書、利用内訳表を揃えて、補助金を申請します。
※減額されたことが利用明細書で確認できない場合、クーポン利用や勤務先の福利厚生等で減額されたことがわかる書類の写しも必要になります。
4、補助金が交付され、指定の口座に振り込まれます。

申請方法

港区が指定する申請書類を、株式会社パソナライフケア(港区委託事業者)へ郵送でご提出ください。

提出書類

1、補助金申請書兼請求書兼支払金口座振替依頼書
2、利用内訳表
3、領収書の原本
4、利用明細書(ベビーシッターを利用した児童、利用日、利用時間、料金の内訳及び利用したベビーシッター名が分かるもの)
5、ベビーシッター要件証明書
6、【該当者のみ】クーポン利用や勤務先の福利厚生等で減額されたことがわかる書類の写し(減額されたことが利用明細書で確認できない場合に提出が必要)

申請書類の提出先

郵便番号:107-0062 港区南青山3-1-30
株式会社パソナライフケア・港区ベビーシッター担当宛

お問い合わせ先

港区ベビーシッター利用支援(一時預かり利用支援)事業コールセンター
株式会社パソナライフケア(港区委託事業者)
電話番号:0120-212-115(受付時間:平日9時~17時 ※12月29日~1月3日を除く)

子育てのお悩みを相談できる場所

子ども家庭支援センター(みなとキッズサポートセンター)

子ども家庭支援センターには、「子ども・子育て支援サービスの提供」と「子どもと家庭の総合相談」の2つの機能があります。妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を行うとともに、ひとり親家庭の支援、DVや離婚等の家庭相談を実施し、子どもと家庭の状況に応じた総合的な支援を行ってくれます。

■子ども家庭支援センター
電話番号:03-5962-7201

子育て相談電話

保育園のベテラン職員が、子育てに関する悩み、相談に電話で応じます。相談日は月曜日から金曜日の9時~17時までです。各相談先は下記ホームページを参照ください。

子育てコーディネーター事業

子育てコーディネーターが話をうかがい、家庭の状況に応じた子育て支援情報を提供します。また、一緒に子育てプランを作成することもできます。「時間がなくて子育て情報が調べられない」「引っ越してきたので、港区のことを知りたい」という人の情報収集を手伝ってくれます。

■子ども家庭支援センター内
電話番号:03-5962-7203
■子育てひろば「あい・ぽーと」内
電話番号:03-6434-7677

港区おとなの子育て相談ねっと

「港区おとなの子育て相談ねっと」は、港区に住む18歳未満の児童の保護者と妊婦なら誰でも、スマートフォン、パソコンから登録して、相談ができるシステムです。

■子ども家庭支援部子ども家庭支援センター相談支援係
電話番号:03-5962-7215

親子のための相談LINE

港区に在住の18歳未満の児童およびその保護者や関係者がLINEで相談員に相談できます。匿名(LINE上のアイコンとニックネーム)でも相談ができ、相談内容の秘密は守られます。

■児童相談所児童相談課児童福祉係
電話番号:03-5962-6500(内線:3944)

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まとめ

港区では令和5年7月より“子どもタクシー利用券”の支給を予定するなど、子育て世帯をサポートする制度が充実していっています。

子育てに役立つ発行物も多く、例えば“港区父親手帳”では育児初心者のパパに向け、妊娠から出産、赤ちゃんの成長に合わせた育児の基礎知識やヒントがまとめられています。

ほかにも港区の公式サイトにある“キッズスクエア”というページでは、子ども向けの情報サイトを展開。港区の人口、面積といったデータや、インターネットマナーなどがわかりやすく紹介されています。

防犯面にも力を入れており、港区では新入学児童および希望する児童・生徒に携帯防犯ブザーを配付しています。また災害時や不審者の出没時等に保育園や児童館等の施設から児童や保護者へ緊急情報をメール配信するサービスも提供しています。

さらに、子どもが不審者から追いかけられた場合に保護や通報をしてくれる“子ども110番協力者”の位置を載せたマップを公開。区全体で子どもを守っていこうという雰囲気があり、安心して子育てができる環境が整っています。

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