きみは父に「だっこして」と素直に言わなくなった。
そのかわりに間接的な表現で
疲れたことを伝えて
だっこをねだるようになった。
たとえば「なんかやつれちゃった」といったように。
それはちょっと疲れすぎである。
ほかにも「調子まるいの」と
調子の悪さをまあるく訴えたり、
「足が止まっちゃうみたい」と
自分ではなく足のせいにしたり、
階段の上で「もう落ちちゃうよ」と脅すなどして
父にだっこを求めた。
それが余計にグッときて、
一歩ずつ噛みしめるように腕のなかのきみと歩いた。
3歳児を叱ったら…。返ってきた言葉に思わず脱力してしまった話
耐えろ…耐えるんだ!...