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子どものケンカは成長のチャンス!とっさに「仲裁に入る」前に、子どもの「学びのサポート」を考えよう(2ページ目)

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よく、「子どものケンカ、大人はどう対応すれば?」というお悩みの声を耳にします。でも、実はケンカって子どもたちを育むチャンスなのです!私なりの保育経験を通して、具体的なエピソードと共に「ケンカ」についての対応方法をお伝えします。

【大人の工夫①周りがどう思うか、感情を伝えてみる】



幼稚園では、限られた数しかなく、取り合いになりそうなおもちゃで遊ぶ時の前には必ず「今日はみんなが仲よく遊べる楽しいおもちゃをたくさん用意しました!お友だちと仲よく遊べる人~?」という風に先生と子どもたちとの約束、お友だちとの約束をしていました。それでも、やはり遊びたいおもちゃはどうしても集中するので、ケンカになります。



そんな時は「先生は仲よく遊ぶってお約束でおもちゃを出したのに・・・先生は悲しいな~」と「約束を破られて悲しい」という感情を伝えると「ぼく貸してあげる」といって貸してくれます。



それを「かっこいね~、もうお兄さんみたいだね~偉いね~」と言って褒めると、他の子どもたちはその光景を見て、みんなで貸し合いが始まり、最終的に「自分一人がおもちゃで遊んでいて楽しい」という価値感は、「貸してあげてみんなで遊ぶ方が嬉しい」という価値感へ一瞬で変わってしまいます。おもしろいですよね~。幼稚園という場所でそういうやりとりをすることで、個人(自分)だけの世界から、集団(コミュニティ)への世界観に変わっていき、子どもたちが社会を学んでいくきっかけになると思います。

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【大人の工夫②「自分たちで考えて、解決へ導ける力」を養えるように促す】



年中、年長になれば、体も大きくなり、大人のようなケンカをするようになってきます。男女でも差がありますが、私は「ケンカするなら仲直りもちゃんと自分たちで話し合ってしてきなさい」と自分たちで考えてもらうようにしていました。

そして、どういう風に仲直りしたのか先生にちゃんと報告しなさいという風に伝え、これから小学生になる準備として、「自分たちで解決へ導ける力」を養えるよう、あえて解決策を与えませんでした。



ただ、これなかなか難しいんです。女の子は感情に身を任せて「ごめんね~(泣)」「私もごめんね~(泣)」なんて涙、涙の仲直りをして、声を揃えて「もう二度とケンカしません」なんて言いに来ますが、男の子は待てど暮らせど、一向に来ません(笑)。途中でケンカのことなんて忘れて遊びだしてしまったりして・・・。それで私に叱られたりしていました(笑)。



「どんな風に仲直りしたか」を報告してもらう理由は、仲直り自体を自分たちで考えないとケンカをした記憶が「先生に叱られた」記憶に変わってしまうからなのです。そうなると、何度も同じ理由でケンカを繰り返したりしてしまいます。「仲直りする」ということは、「相手の立場になって考える」ということでもあると思います。





ちなみに、じゃれ合いからケンカに発展する場合なんて時には、(もちろん子どもは同時に相手の悪い所を大きな声で主張しに来るのですが)こう一言。「本当に二人ともお互いのことがダイダイダイ好きなんだね~」そうすると、お互いの顔を見合わせて笑ってもう仲直りしてしまいます。

どんなことも子どもにとっては学びの機会。大事なのは大人がそれを奪わないこと

ただし、先生一人ひとりの対応の仕方も違いますし、大人の声掛けも人によって全然違います。ケンカの内容にもよりますが、子どものケンカに大人が混ざってしまうことだけは、個人的に絶対にダメかなと・・・思います(つい真剣に向き合いたくなって、混ざってしまうこともあると思いますが・・・難しいところです)。



そして、そもそも「子どもをケンカさせない方法」なんて、あるわけないのですから。どんな時でも、大人が学びの機会を奪わないことだけは心がけたいものです。



そのためにも、保護者様同士、先生同士、園の関係が子どもにとって居心地が良く手本となれるような環境づくりが必要だと思います。そんな時に、とっておきの言葉が「困った時はおたがい様」。同じ立場、状況に置かれている仲間として、一緒に環境をつくっていくことが大事です。



子どもがケンカしてる時は、すぐに叱らず、胸に手を当てて、一呼吸おいて「子どもにとっての学びの機会」を考えてみませんか?

家族こそ勉強以外の「大切なこと」を教えられる存在になれる

幼いころは「ケンカ」だけで済んでも、小学校・中学校に上がると、「いじめ」が気になってくる方も多いと思います。実は、悲しいことに幼稚園でも「いじめ」という言葉を少しずつ聞くようになってきました。



もし、お子さんが幼稚園や学校から帰ってきたら、「今日はどんなことがあった?」「ケンカはした?」「どうやって仲直りしたの?」と、いろいろ聞いて、子どもを交えて家族で話す時間をつくってみませんか?



子どもは大人が思っている以上に感受性が豊かで、賢く、よく周りの環境や大人を見ています。幼いころから、生きる力を毎日懸命に学んでいます。

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家族で話す時間をとることで、子どもの思いがけない意見にハッとさせられたり、親のほうが気づかされたりすることがあるかもしれませんし、子どもにとっても、自分の体験の振り返りと気付きのきっかけになります。また、幼いころから話し合う、話を聞き合う関係をつくっていると、成長しても「何でも話し合える家族」になっていくのではないでしょうか?



これからの日本を担う子どもたちに、勉強だけじゃない大切な学びを気づかせられる家族の存在は、とても大きなものですね。私も幼稚園では、これからもそうありたいと思います!

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この記事を書いた人
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菊池望美

某スポーツ系幼稚園を2015年3月にて退職。10年間の仕事で学んだ経験を活かしライターとしての活動を開始。学生時代は運動が苦手でスポーツから逃げていたが、なぜか...

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