私は今日、一人で出かけている!!
2歳の息子は、行政サービスの一時預かりを利用させてもらった。
誰に怒られるわけでもないのに、一時預かり申請用紙の預ける理由欄の「リフレッシュ」におどおど丸をつけた。
保育士さんが笑顔で送り出してくれたので、よろしくお願いします!とこちらも笑顔で施設を出る。
今にも雨が降り出しそうな空だけど、私の心は日本晴れ。
平日に一人で出掛けられるなんて、いつ振りだろう。
身軽だ。
点滅する青信号も、ダッシュで渡れちゃう。
電車待ちの列に割り込みされても全然平気!
そう、声を大にして言いたい。
「わたし今日、久々のひとりお出かけなんで!」
さて、今日の外出目的は、学生時代の仲良しメンバーとのランチ。
私たちが4人揃うのは実に5年ぶりのことだったのだ。
否が応でもテンションは高まる。
誰かが都外に転勤になったり、妊娠&出産したり、子どもが風邪引いた、転職活動で忙しくて、など、みんな色々事情があったのだ。
さて、そんな”悲願のランチ”へと向かう電車へ、いざ乗り込む。
空席もまばらな車内で、ようやく見つけた座席に腰をおろした。
イヤホンを取り出して、耳に装着。
電車の中で音楽を聴くのも、なんて久しぶりなんだろう。
いつも、息子が騒ぎ出さないかと絵本片手にヒヤヒヤしている私には、すべてが尊い瞬間。
ふと周りをよく見たら、みんなワイヤレスイヤホンじゃないか。
学生風の人もしているから、そんなに高価なものじゃないのかな。
時間ある時、調べてみよう……。いや今調べよう。
育児中の私が、心置きなく調べものを出来る時間なんて、そうそうないのだから。
「お、意外とお手頃」と、スマホの画面をスクロールしているうちに、目的の駅に到着した。
張り切って一番乗りしてしまったようで、みんなを出迎える形になった。
「久しぶりー!!」手を取り合って喜んでしまう。
みんな元気そうで嬉しい。
同時に、子連れでないランチにも喜びを見出す私。
現在6歳の息子も、この時はまだまだ手のかかる2歳児だったのだ。
子どもに取り分けることを考えず、メニューを自由に選べることからすでに嬉しい。
同じく子持ちの友人と顔を見合わせ、「辛いのいく?辛いのいっちゃう!?」とニヤニヤする。
食事が提供されるまで、自由に話せるのも嬉しい。
「それ触らないよ」「声が大きい。静かに!しーっ。しーっ」
そんなセリフとも今日は無縁だ。
間もなく食事が提供されて、私たちはお互いの近況報告をしたり「これ美味しそう!」なんて和気あいあいと学生時代のように盛り上がった。
仲良し学生時代から10年後の私たち。変化することは寂しい?それとも…?

年が明けると、いつものメンバーから明けましておめでとうメールが届く。
毎年、元旦ではない1月3日頃。この絶妙なユルさが心地良い。
みんな元気にしてるかな?と思う時、自然と頭に浮かぶ数年前のあの日のこと。
当社は、この記事の情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行うすべての行動やその他に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。また、表示価格は、時期やサイトによって異なる場合があります。商品詳細は必ずリンク先のサイトにてご確認ください。
-
張り詰めていた緊張の糸が、プツっと切れる。私の心をほどいてくれたもの外出自粛の休校生活が続き、試行錯誤する中で疲れがたまっていた典子。そんな時、マンションの下の...
-
「あなたの力を貸してほしい」そう求められた時、何が“一歩”を後押しするのか外出自粛生活が始まり、ほぼテレワークになった杏奈は、久しぶりに同僚とオンライン飲み会をしてい...
関連する記事