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公開 2021年10月17日  

2歳の夜泣きはどうする?原因や泣き止まない時の対処法、夜驚症について

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生後3ヶ月を過ぎるとある程度まとまって寝てくれるようになりますが、2歳前後になると再び夜泣きが始まってしまうこともあります。生後数ヶ月の頃の夜泣きと違って、暴れることや、なかなか泣き止まないことも…。あまりに激しい夜泣きにパパやママが疲弊してしまうこともあります。今回はそんな2歳前後の夜泣きの原因と対処法をご紹介します。


目次 2歳児の夜泣きの原因
夜泣きはいつまで続く?
夜泣きの対策や改善方法は
夜泣きの対処法
泣き止まない、暴れる時は?
1人で悩まないようにしましょう

2歳児の夜泣きの原因

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赤ちゃんは体内時計が未熟で、睡眠リズムが確立されていないことから夜泣きをしていると言われています。

それでは、2歳前後の子どもの夜泣きの原因は何なのでしょうか。


情緒の問題


2歳児といえば「イヤイヤ期」の真っ盛り。

行動範囲が増え、自我が芽生え、自己主張を始めるなど、精神の発達が著しい時期です。


この時期は、日常のいろいろな経験を睡眠中に頭の中で整理していると言われています。

整理する過程で、怖かったことや不安だったことなどを上手く処理することができず、浅い睡眠中に泣き出している可能性があります。


睡眠サイクルの乱れ


子どもの睡眠サイクルが乱れている場合、夜中に目が覚めた時に昼夜の区別がつかずに混乱して泣いてしまうのではないかと言われています。

睡眠サイクルが一度乱れると、そのまま生活リズムも崩れてしまい、さらに夜泣きにつながることもあります。

睡眠サイクルが崩れてしまった場合は、できるだけ早くきちんとしたリズムに戻すようにしましょう。


周りの環境の変化


2歳になると下に兄弟が生まれる子も多くなります。

また、保育園に通園し始める子もいるでしょう。

そういった環境の変化を敏感に感じ取り、夜泣きをしてしまう子もいます。


また、この時期は断乳や卒乳をする子も多くいます。

日中は遊びで気を紛らわせていても、夜中になるとおっぱいが欲しくなって泣いてしまうこともあるかもしれません。


急に夜泣きが始まった場合は、大きな環境の変化がなかったかを見返してみましょう。


体調不良の前兆


ただの夜泣きだと思っていても、実は体調不良の前兆だった…ということもあります。

子どもは大人と違って、まだ自分の体の状態を上手に説明することができません。

目に見えて体調不良の症状はなくても、本人だけが感じている頭痛や腹痛、喉の痛みなどの不快感を訴えている可能性があります。


突然夜泣きをした数日間は、しっかりと体調の確認をしてあげるようにしましょう。


成長痛で体が痛い


中学生から高校生くらいの成長期になると、成長痛を訴える子が多くいます。

2歳前後の子どもも体の成長が著しい時期。

本人にしかわからない足の痛みなど、何らかの不快感を訴えている可能性があります。

「最近急に大きくなったな」と思ったら成長痛が原因かもしれません。


夜泣きはいつまで続く?

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毎日のように続く夜泣きに悩んでいるパパやママにとって一番知りたいことは、「いつまで続くの?」ということではないでしょうか。

終わりが見えていれば、多少のつらさも我慢することができるかもしれません。


しかし、残念ながら夜泣きの原因がはっきりと解明されていないため、いつまで続くかは個人差が大きいと言われています。

個人差が大きいからこそ、夜泣きの対処法も様々です。

その子に合った対処法を見つけてあげましょう。


夜泣きの対策や改善方法は

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2歳前後の夜泣きの対処法や改善方法をいくつかご紹介します。


生活リズムを整える


子どもに限らず、質の良い睡眠のためには生活リズムを整えることが大切です。

まずは朝、きちんと起こして日光を浴びさせるようにしましょう。

朝に日光を浴びることで、体内時計が整います。

その後、朝ごはんをしっかり食べて、気持ちのいい一日のスタートを切りましょう。


日中は適度に運動をさせ、1時間半〜3時間半程度のお昼寝をすると良いでしょう。

お昼寝の時間が遅くなると夜眠れない原因になるので、夕方にかかる場合は早めにお昼寝を切り上げるようにしてみるといいかもしれません。


適度に運動させる


ぐっすり眠るためには適度な運動も大切です。

ただし、興奮させすぎたり、ヘトヘトに疲れさせたりしてしまうと夜泣きの原因につながる可能性もあるので気をつけましょう。

もし疲れている場合は、夕方以降はゆっくりと落ち着いて過ごさせるようにしてみましょう。


お風呂は眠る1時間前までに入る


お風呂は寝る1時間〜2時間前に入れると、睡眠の質が良くなると言われています。

眠りが浅くて夜泣きをしているようであれば、ぜひお風呂の時間を見直してみましょう。


眠る環境を整える


大人にとっては気にならないくらいの明かりや雑音でも、子どもは敏感に反応することもあります。

子どもの寝室は暗くし、リビングからのテレビの音や話し声が聞こえないようにしましょう。


また、寝る前から夕方以降は光の刺激を受けないように、スマホやテレビを見せるのを控えましょう。

寝かしつけ中にパパやママがスマホを使っていると、その光が刺激になり寝付けなくなることもあります。


夜はリビングの明かりを暗めにしたり、テレビの音を小さくしたりと、家族みんなで眠る環境を整えてあげるとよいでしょう。


夜泣きの対処法

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どんなに夜泣きの対策をしても、夜泣きをしてしまう子はいます。

そんな時は「何か子どもにとって不快なことはないか?」を探してみましょう。


室内の温度や湿度を快適に保つ


寝るときはちょうどいい室温と湿度でも、寝ている間に暑くなったり、寒くなったり、湿度が上がって不快な状態になることもあります。

夜泣きで起きた時に子どもの様子を確認し、部屋が暑すぎないか、または寒すぎないかチェックしましょう。

室内の温度や湿度が快適な状態に戻れば、スッと寝付いてくれることもあります。


授乳、おむつの交換、抱っこをする


夜のおむつが外れていない子は、おむつが汚れていないかを確認してみましょう。

特に夏場は蒸れて不快に感じることも多いようです。


また、夜間の授乳が続いている子は、おっぱいを求めて泣いている可能性もあります。

断乳中であれば多少泣いてしまうのも仕方ありませんが、断乳中でないのであれば授乳することですぐに寝てくれるかもしれません。

抱っこをすることでも、安心して再入眠しやすくなります。


泣き止まない、暴れる時は?

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2歳前後の夜泣きでは、長時間ずっと泣き止まないことや、夜泣きしながら暴れることがあります。

そういった場合の対処法をご紹介します。


気持ちを聞いて落ち着かせる


長時間泣き止まなかったり暴れたりしている場合は、すでに興奮状態になっています。

まずは落ち着かせることを最優先に、背中をさすったり、子どもの気持ちを聞いてみたりしましょう。


ある程度落ち着いてきたら、抱きしめて安心させてあげても良いかもしれません。


一度完全に目を覚まさせる


寝ぼけた状態で泣き叫んでいる子をいくらなだめても落ち着きません。

睡眠を一度リセットするためにも、寝ぼけている場合は完全に起こしてあげましょう。


一度完全に起こしてから気持ちを落ち着かせることで、再びしっかりと眠ることができます。


夜驚症(やきょうしょう)の可能性も


「ただの夜泣き」と思っていても、実際は「夜驚症(やきょうしょう)」という睡眠障害という可能性もあります。

「夜驚症」は普通の夜泣きとは異なり、脳の一部のみが覚醒している状態です。

その他の体は寝ている状態なので完全に無意識になります。

そのため、どんなに落ち着かせようとしても、子どもには何も聞こえていない場合がほとんどです。


症状としては、長くて5分程度の間、強い恐怖心から激しく泣き叫んだり、泣きながら走り回ったりすることもあるようです。

「もしかして夜驚症かも?」と思ったら、まずは小児科を受診してみましょう。


1人で悩まないようにしましょう


夜泣きは、本人はもちろんですが、パパやママも睡眠不足になり疲れ果ててしまうことがあります。

もし夜泣きが頻発し、精神的、身体的にきついと感じているのであれば迷わず周囲の人に相談し、親側の睡眠時間の確保に協力してもらいましょう。


また、地域の保健センター、小児科などでも相談が可能です。

夜に備えて日中を一時保育にお願いし、リフレッシュに時間を使うのもいいでしょう。


あまりに夜泣きがひどく夜驚症と診断された場合は、睡眠障害に効くお薬を処方してもらうことも可能です。

一人で頑張るには限界があるので、上手く周囲のサポートを得ながら夜泣きの時期を乗り越えていきましょう。


※ この記事は2024年04月14日に再公開された記事です。

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