一緒にいられなかった娘がいる。
妊娠16週の診察で、赤ちゃんの心拍が止まっています、と宣告されて、そのまま入院となった。
医師の説明を聞きながら見つめたエコー映像の画面はただただ真っ黒に見えて、悪夢に吸い込まれていく感覚しかない。
翌日、陣痛促進剤を使って生まれたのは、わたしの手のひらにすっぽり収まってしまう大きさの、だけどお手々もお目々もとてもかわいい、まるでほとけさまのような、小さな小さな女の子だった。
3月だったので、わたしと夫くんはその娘に「やよい」と名付けた。
やよいちゃんがくれた、どうしようもなくかなしいのに、世界がきらきらと輝いて見えた不思議な時間のことを、わたしたち夫婦はずっと覚えている。
妊娠16週で流産。どうしようもなく悲しいのに、キラリと見えた世界<第三回投稿コンテスト NO.94>

妊娠16週の診察で、赤ちゃんの心拍が止まっている、と宣告された三月ちひろさん。最後のお別れの前日に旦那さんと訪れたのは、ショッピングモールでした。
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