ママ溺愛の3歳息子が「パパみたいになりたい」その理由が面白切ない＜第三回投稿コンテスト NO.71＞

3歳の息子と1歳双子の娘を育てている母です。


いつだって全力でてんやわんや、とっても賑やかな毎日を過ごしております。(白目)

『何度でも語りたい…わたし史上最大の子育てエモストーリー』ということで…まだ3年半しか子育てをしていないのに、数々のエモストーリーを生み出してきた我が子たち。

選ぶのに迷いましたが、今回は息子のお話を。

3人の子どもたちは揃いも揃って母ちゃんっ子。(夫は仕事でほとんど家にいないので、そうなってしまうのもわかるのですが…)

中でも息子の母への愛は、とどまることを知らず、いつもぴったり、家の中でも手を繋ぎたがる程の甘えん坊です。

そんな息子も3歳の誕生月から、幼稚園の満3歳児クラスに頑張って通っています。

ある日、幼稚園の荷物を整理していると、七夕の短冊がひらりと落ちました。

『とーちゃんみたいになりたい ◯◯(息子の名前)』

知らなかった。

生まれてからずっと母ちゃんっ子だった息子。

いつからか父ちゃんに憧れて、それをきちんと自分の言葉で先生に伝えられていたなんて。

夫は仕事が忙しく、子どもたちとの時間はほとんどないけれど、そんな中でも夫の愛情はしっかりと伝わっていたんだ！と、私たちは喜び合いました。


2ヶ月後の参観日、『大きくなったらなりたいもの』をみんなの前で言うことになり、息子はトップバッター！

まだドキドキすると泣いてしまう息子ですが、私たち夫婦の心配をよそに、堂々と言ったのです。

あの甘えん坊で泣き虫の息子が…！

そして、こんなにも父ちゃんに憧れているなんて！！

もうこれは、話さずにはいられない！私たちは色々な人(特に夫の知り合い)に話しました！笑

これまでの息子は、何をするにも『母ちゃんとじゃなくちゃ、ダメ！』となってしまうことが多くて、少し困っていました。

しかし、父ちゃんっ子になってくれれば…

でも私の理想とは反して、いつまで経っても母ちゃんっ子…。

毎日毎日、かーちゃん！かーちゃん！かーちゃん！かーちゃん！

夫の誘いを全て断り、挙げ句の果てには「かーちゃんがいいよぅ〜！」と泣くのです…。

「父ちゃんみたいになりたいんでしょう！？もっと二人で仲良くやってよ〜！」と、言いたいのをぐっとこらえ、息子を説得して、悲しそうな夫のフォローをします。

目指せ父ちゃんっ子への道！

しかし一向に状況は変わらず、数ヶ月経った頃

また言ったのです！

「かっこいいねぇ！そういえば、前に幼稚園でも言ってたよね。堂々と発表してて、びっくりしちゃったよ！」

そして私は、前から思っていたことを聞いてみることにしました。

「父ちゃんのどんなところが、いいなぁ、なりたいなぁって思うの？」

すると息子は…

え、え、えええええええ〜！！！

私のため〜〜〜〜〜〜〜！！！

驚きとおかしさと嬉しさと色々な感情が混ざって、もうとにかく愛おしい！！！

我が家の父ちゃんは、休日はダラダラゴロゴロ…育児より睡眠なのですが、料理を作らせたらピカイチ！

私が「おなかすいた〜！！」と言えば、どんな時でもパパッと作ってくれるのです。

それが毎回本当に美味しくて、疲れていても元気が出るし、イライラしていても食べたらどうでもよくなってしまうのです。

(胃袋を掴まれていることが息子にもバレていて、ちょっと恥ずかしい！)

父ちゃんに憧れている理由がこれだったとは…。

いつかこの話を懐かしく思うくらいの時が経った頃、息子はどんな風に成長しているのだろう。

そして私はどんなときに、このことを思い出すのだろう。


（ライター：こむすび）